アントニオ・バンデラス「国民映画賞2017」受賞*その他いろいろ ― 2017年08月25日 14:06
バンデラスがサンセバスチャン映画祭にやってくる
★「国民映画賞」の授賞式は、サンセバスチャン映画祭で行われるのが恒例、アントニオ・バンデラスが久しぶりにサンセバスチャンにやってきます。昨年はアンヘラ・モリーナで盛り上がりましたが、なかには2015年のフェルナンド・トゥルエバのように「今更もらっても・・・」と受賞をごねる監督もいたりして、受賞者の選考は難しい。今回も「もう上げちゃうの、どうして?」と疑問を呈するシネアストもいるようでした。今年の1月26日に心筋梗塞で倒れ、その後ジュネーブの有名な心臓外科病院で3本のステント手術を受けており、健康不安というトラブルを抱えるようになっています。
(心臓手術後のアントニオ・バンデラス、2017年4月)
★2015年には最年少の受賞者としてゴヤ栄誉賞をもらったばかり、2008年にはサンセバスチャン映画祭の栄誉賞ドノスティア賞、2004年金のメダル、シッチェス映画祭2014栄誉賞、マラガ映画祭2017では名誉金のビスナガ賞、イベロアメリカ・プラチナ賞2015の栄誉賞などなど、海外も含めて50代にして数々の栄誉賞に輝いています。まだ受賞歴のないゴヤ賞主演男優賞あるいは助演男優賞が待たれるところです。
*ゴヤ賞2015栄誉賞の記事は、コチラ⇒2014年11月5日
*マラガ映画祭2017名誉金のビスナガ賞の記事は、コチラ⇒2017年4月1日
アカデミー賞2018外国語映画賞のスペイン代表は・・・
★先日、アカデミー賞2018外国語映画賞のスペイン代表候補3作がスペイン映画アカデミー会長イボンヌ・ブレイクの口から発表になりました。今年の話題作、カルラ・シモンのデビュー作 “Verano 1993”(ラテンビート2017の邦題『夏、1993』)、パブロ・ベルヘルの第3作コメディ “Abracadabra” (仮題「アブラカダブラ」)、サルバドル・カルボの戦争歴史物 “1898, Los ultimos de Filipinas” 以上3作に絞られました。カルラ・シモンの “Verano 1993” は、オデッサ映画祭2017のインターナショナル部門の作品賞を受賞したばかり、ヨーロッパ映画賞2017の候補に選ばれています。
(カルラ・シモンの “Verano 1993”)
(パブロ・ベルヘルの “Abracadabra”)
(サルバドル・カルボの “1898, Los ultimos de Filipinas”)
* “Verano 1993” の紹介記事は、コチラ⇒2017年2月22日
* “Abracadabra” の紹介記事は、コチラ⇒2017年7月5日
* “1898, Los ultimos de Filipinas” の紹介記事は、コチラ⇒2017年1月5日
ヨーロッパ映画賞2017にスペインから3作が残りました
★ヨーロッパ映画賞エントリー51作が発表になりました。うちスペインからは次の3作が選ばれています。スペイン映画界に多大な貢献をしているフアン・アントニオ・バヨナの『怪物はささやく』(劇場公開になっています)、ラウル・アレバロの『物静かな男の復讐』(Netflix放映)、カルラ・シモンの『夏、1993』(ラテンビート2017上映予定)の3作です。51作のなかから、11月4日開催のセビーリャ・ヨーロッパ映画祭でノミネーションが正式に確定します。1国1作品が恒例ですから選ばれるとしてもどれか1作です。授賞式は例年通り12月9日にベルリンで行われます。
(フアン・アントニオ・バヨナ『怪物はささやく』)
(ラウル・アレバロの『物静かな男の復讐』)
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