ホライズンズ・ラティノ部門12作*サンセバスチャン映画祭2017 ③ ― 2017年08月24日 14:12
ベルリン、カンヌ、ベネチアなどに重なるラインナップ
★ラテンビートに関係の深い作品群がこの「ホライズンズ・ラティノ」、製作国がラテンアメリカに特化している部門です。12作品で決定のようです。取りあえず映画の原題、監督名、製作国を列挙しておきます。12作中半分の6作がカンヌ映画祭などで既にアップ済みです。サンセバスチャンは9月末と三大映画祭後の開催ということもあって、なかなかワールド・プレミア作品を選ぶのは難しい。また今年目立ったのが、サンセバスチャン映画祭2015~16の「Cine en Construcción」部門に参加した作品が7作もあったことでした。この部門の受賞者には、副賞として35,000ユーロの賞金が与えられます。
1)Una mujer fantástica 監督セバスティアン・レリオ チリ=ドイツ=スペイン=米国
ベルリン映画祭2017銀熊脚本賞、テディー賞ほか受賞作品、トロント映画祭2017出品
*内容&監督キャリア紹介は、コチラ⇒2017年1月26日/2月22日
2)La familia 監督グスタボ・ロンドン・コルドバ ベネズエラ=チリ=ノルウェー
カンヌ映画祭2017「批評家週間」正式出品
「Cine en Construcción 30」参加作品
*内容&監督キャリア紹介は、コチラ⇒2017年4月28日
3)La novia del desierto 監督セシリア・アタン&バレリア・ピバト アルゼンチン=チリ
カンヌ映画祭2017「ある視点」正式出品
「Cine en Construcción 31」参加作品
*内容&監督キャリア紹介は、コチラ⇒2017年5月14日
4)Las hijas de Abril ミシェル・フランコ メキシコ
カンヌ映画祭2017「ある視点」審査員賞受賞作品
*内容&監督キャリア紹介は、コチラ⇒2017年5月8日/5月26日 他
5)Los perros マルセラ・サイド チリ=フランス
カンヌ映画祭2017「批評家週間」正式出品
「Cine en Construcción 31」参加作品
*内容&監督キャリア紹介は、コチラ⇒2017年5月1日
6)Temporada de caza ナタリア・ガラジオラ アルゼンチン 監督
ベネチア映画祭2017「国際批評家週間」正式出品
「Cine en Construcción 31」参加作品
*内容&監督キャリア紹介は、コチラ⇒2017年8月12日
*以上6作は新たなアップは割愛いたします。
7)Al desierto 監督ウリセス・ロセル アルゼンチン=チリ
8)Arábia / Araby 監督アフォンソ・ウチョア&ジョアン・ドゥアン ブラジル
9)Cocote ネルソン・カルロス・デ・ロス・サントス・アリアス
ドミニカ共和=アルゼンチン=ドイツ=カタール 長編初監督作品
10)La educación del rey 監督サンティアゴ・エステベス アルゼンチン=スペイン
「Cine en Construcción 30」参加作品 長編初監督作品
11)Las olas アドリアン・ビニエス ウルグアイ=アルゼンチン
「Cine en Construcción 30」参加作品
12)Medea アレクサンドラ・ラティシェフ コスタリカ=アルゼンチン=チリ
「Cine en Construcción 30」参加作品 長編初監督作品
★ナンバー(7)以降は、何作可能か分かりませんが、賞に絡みそうな作品からプロット、監督紹介を予定しています。今年のラインナップは粒ぞろいの印象、エントリー(8)番のブラジル映画 Arábia / Araby は、年初開催のロッテルダム映画祭で話題になって以来、既に世界各地の映画祭で上映されて受賞もしています。予告編からも「これは・・・」と思わせる凄さがあります。多分何かの賞に絡むでしょう。エントリー(11)番 Las olas のアドリアン・ビニエスは、アルゼンチン出身ですが現在はウルグアイで活動しています。ラテンビート2010で『大男の秘め事』が上映されている監督の長編3作目です。
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