マラガ映画祭2019受賞作品*落穂ひろい ⑯ ― 2019年04月18日 10:48
元気だったコメディ映画とマラゲーニョスが活躍したマラガ映画祭

★例年ならアルゼンチン映画が何かに絡むのに、今年は盛り上がらなかった。なかでスペインとの合作コメディ、セビーリャ出身のサンティ・アモデオのコメディ「Yo, mi mujer y mi mujer muerta」の主役を演じたオスカル・マルティネスがひとり気を吐いた。ブエノスアイレス大学の建築学教授を演じて銀のビスナガ主演男優賞を受賞した。『人生スイッチ』や『笑う故郷』で本邦でもお馴染みになったベテランです。プレゼンターはアルフォンソ・コルテス=カバニリャスのアクション・ドラマ「Sordo」に共演のイマノル・アリアスとウーゴ・シルバでした。本作もセクション・オフィシアルにノミネートされていた作品でしたが、こちらは無冠でした。

(中央が受賞者オスカル・マルティネス)
★観客賞は、老いてますます元気なフェルナンド・コロモ(マドリード1946)のコメディ「Antes de la quema」、主役はマラゲーニョのサルバ・レイナがトロフィーを受け取りました。そのほか2人受賞だった銀のビスナガ助演女優賞にこれまたマラガ生れのマギー・シバントスが受賞しました。プレゼンターのマカレナ・ゴメスからトロフィーを受け取りました。もう一人の受賞者は、コロンビアのルベン・メンドサの「Niña errante」出演のカロリナ・ラミレスでした。

(サルバ・レイナとフェルナンド・コロモ監督、フォトコールで)

(受賞スピーチをする、サルバ・レイナ)

(マカレナ・ゴメスからトロフィーを受け取るマギー・シバントス)
★銀のビスナガ助演男優賞はダニエル・デ・ラ・オルデンの「Litus」出演のキム・グティエレスと、前回アップしたハリ・サマの「Esto no es Berlin」のマウロ・サンチェス・ナバロが分け合いました。

(受賞スピーチするキム・グティエレス)
*セクション・オフィシアルのドキュメンタリー部門*
◎銀のビスナガ作品賞(副賞8000ユーロ)
「Terra franca」監督レオノル・テレス
◎銀のビスナガ監督賞
フェリペ・モンロイ「Los fantasmas del Caribe」
◎審査員特別メンション
「Titix」監督タニア・エルナンデス・べラスコ
◎観客賞
「Baracoa」監督パブロ・ブリオネス
★ソナチネ部門以下、短編、アニメーションの受賞者名は割愛します。オープニングもクロージングもダニ・ロビラ主演のコメディでした。
★セクション・オフィシアル部門ノミネーションのなかで、ホタ・リナレスの「¿ A quién te llevarías a una isla desierta ?」が、『無人島につれていくなら誰にする?』という邦題で、既にNetflix で配信が始まっています。TVシリーズ『ペーパー・ハウス』のハイメ・ロレンテ、ほかエステバン・クレスポの『禁じられた二人』のポル・モネンとマリア・ペドラサのコンビ、アンドレア・ロスの若手4人が出演している。


(表面的には和気あいあいだが、それぞれ抱える重大な秘密が明かされていく)
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