ゴヤ賞落穂ひろい*ゴヤ賞2025 ⑬ ― 2025年03月02日 17:33
イベロアメリカ映画賞授与式―ウォルター・サレス
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★去る2月18日、マドリードのスペイン映画アカデミー本部で、ウォルター・サレスの「Ainda estou aqui / Aun estoy aqui」(邦題『アイム・スティル・ヒア』)にイベロアメリカ映画賞の授与式がありました。2月8日のガラ当日出席できなかったためアカデミー預りになっていました。ブラジル映画が受賞するのは初めてだそうです。そういえば『セントラル・ステーション』(98)もノミネート事態もありませんでした。フェルナンド・メンデス=レイテ会長がプレゼンターを務めました。本作主演のフェルナンダ・トーレスがゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞、間もなくガラが始まるアカデミー賞2025にもノミネートされています。
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(メンデス=レイテ会長、受賞者ウォルター・サレス監督、2月18日)
★受賞者は、「本当に感謝に堪えません、ブラジル映画がゴヤ賞を受賞する意味は重要です」と強調しました。さらにスペインとブラジル両国の映画芸術について、「私たちの映画の記憶はこちらに根を下ろしています。というのもブラジル映画史で最も重要な映画運動シネマ・ノーヴォは、かつて私たちのマエストロであるカルロス・ディエゲス*が申しましたように、ルイス・ブニュエルの『忘れられた人々』やロベルト・ロッセリーニの『無防備都市』との出遭い、またはセルゲイ・エイゼンシュテインのモンタージュ理論の確立にあるからです。イベロアメリカ映画の記憶はとても近しいものであり、この賞は近接と所属の賞でもあるのです」と言及しました。
*カルロス・ディエゲス(ヂエギス、ディエギスの表記も)は1週間ほど前の2月25日、84歳で鬼籍入りしてしまいました。代表作品は『バイバイ・ブラジル』(79、DVD)、ビニシウス・デ・モライスの戯曲をベースに映画化され、カエタノ・ヴェローゾが音楽を担当した話題作『オルフェ』(99)は翌年公開された。
*作品紹介記事は、コチラ⇒2024年09月06日
*ゴールデングローブ賞主演女優賞受賞の記事は、コチラ⇒2025年01月28日
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