第50回「監督週間」にイベロアメリカから6作品*カンヌ映画祭2018 ② ― 2018年05月04日 17:52
スペインからカンヌの常連ハイメ・ロサーレスの新作がノミネート

★「監督週間」は毎回書いている通り、カンヌ映画祭と同期間に開催されますが(5月9日~5月19日)、別組織フランス監督協会が運営しています。当然審査員も別で、今年の審査委員長はベニチオ・デル・トロです。第50回と節目の年ということ、ディレクターのEdouard Waintrop(エドゥアール・ワイントロップ?)の任期が今回で終わるということなどから盛り上がっているようです。ノミネーションは20作、ブラジル(ポルトガル語)の1本を含めてイベロアメリカ関連は6作です。第1回は1969年、フランスの転換期であった1968年「5月革命」の翌年でした。カンヌ映画祭本体と若手の作家性のある監督に門戸を開くという位置づけで出発しましたが、最近ではホドロフスキーの『エンドレス・ポエトリー』、パブロ・ララインの『ネルーダ』、フェルナンド・レオン・デ・アラノアの『ロープ 戦場の生命線』など、ベテランの顔も交じって変化しています。
★2008年の第40回(22作)には、現在活躍中の監督、スペインからはカタルーニャ語のアルベルト・セラ「El cant dels ocells」(「El canto de los pájaros」)、チリからはまだ若手だったパブロ・ララインの『トニー・マネロ』、アルゼンチンからはリサンドロ・アロンソの「Liverpool」、パブロ・アゲロの「Salamandra」など、将来が有望視された若手監督がノミネートされています。今年の6作は若手、ベテランが入り混じってノミネートされました。
(ワールド・プレミアWP)
○「Pajaros de verano」(「Birds of Passage」)コロンビア=デンマーク=メキシコ、
スペイン語、WP、 オープニング作品、5月9日上映
監督:チロ(シーロ)・ゲーラ&クリスティナ・ガジェゴ

○「Carmen y Lola」スペイン、スペイン語、WP
監督:アランチャ・エチェバリア、第1回作品

○「Petra」スペイン=フランス、スペイン語、カタルーニャ語、WP、5月10日上映
監督:ハイメ・ロサーレス

○「Cómprame un revólver」(「Buy Me a Gun」)メキシコ、スペイン語、WP
監督:フリオ・エルナンデス・コルドン

○「Los silencios」ブラジル=仏=コロンビア、ポルトガル語、スペイン語、WP、5月11日上映
監督:ベアトリス・セニエ 長編第2作

○「El motoarrebatador」(「The Snatch Thief」)アルゼンチン=ウルグアイ、スペイン語、WP
監督:アグスティン・トスカノ

★以上の6作です。
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