オープニング・セレモニー*サンセバスチャン映画祭2020 ⑫ ― 2020年09月21日 17:45
マスクを付けたり外したり、なにかと忙しいオープニング・セレモニー

(ライトアップされた第68回サンセバスチャン映画祭のメイン会場クルサール)
★9月18日、オープニングにあわせて宿泊ホテルのマリア・クリスティナに到着したスターたちには、少し肌寒いのか、思い思いのマスク着用のジャケット姿が目に付いた。さすがにフォトコールにはマスクを外してカメラにおさまっていた。例年ならホテル前もヤジウマやパパラッチでいっぱいでしたが、今年は柵の中は撮影を許可されたカメラマンのみでした。
★ジャスト21:00から開始されたオープニング・セレモニーの司会者は、司会者としては超ベテランの女優カエタナ・ギジェン・クエルボ、バスク州ギプスコア出身の女優ミレン・ガスタニャガ、マドリード生れの女優インマ・クエバス、『アルツォの巨人』で巨人ホアキンを演じたエネコ・サガルドイの4人。それぞれ癖のある実力者を選んでいた。ミレンはバスク・テレビの番組で「スペイン人は田舎者で、文化的には時代遅れの人」と評して話題になった女優。歯に衣着せぬ人らしく今回も自由奔放な司会者ぶりだった。

(左から2人目が貫禄のカエタナ・ギジェン・クエルボ、右端がミレン・ガスタニャガ)
★開催を断念したカンヌ映画祭のディレクターであるティリー・フレモーも来セバスティアンして登壇、カンヌでノミネーションされた17作品が上映されることへの感謝の辞を述べた。

(流暢なスペイン語で感謝の辞を述べるカンヌFFディレクター、ティエリー・フレモー)

(左端は本映画祭ディレクターのホセ・ルイス・レボルディノス、ティリー・フレモー)
★オフィシャル・セレクション部門の審査員5人が登壇、委員長ルカ・グァダニーノが挨拶のスピーチをした。TVシリーズ「We Are Who We Are」がコンペティション外で特別上映される。メキシコの監督ミシェル・フランコ、イギリスの俳優ジョー・アルウィン、プロデューサーのマリサ・フェルナンデス・アルメンテロス、衣装デザイナーのレナ・Mossum 5審査員。

(左から、フェルナンデス・アルメンテロス、フランコ、グァダニーノ、Mossum、アルウィン)

(審査委員長ルカ・グァダニーノ)

(ペルラス部門の開幕作品「Nuevo orden / New Orden」が上映されるミシェル・フランコ)

(ジョー・アルウィン)

(マリサ・フェルナンデス・アルメンテロス)

(レナ・Mossum)
★セクション・オフィシアル部門のオープニング作品「Rifkin's Festival」の主演者、米国のジーナ・ガーションとエレナ・アナヤ、製作者のジャウマ・ロウレスの3人が登壇、疲れ知らずの監督と言われるウディ・アレンは不参加でした。監督と共演者ウォーレス・ショーンは、上映後のプレス会見ではニューヨークからテレマティクスで参加していた。

(左から、エレナ・アナヤ、ジャウマ・ロウレス、ジーナ・ガーション)



(テレマティクス参加のウディ・アレン監督)
★ミュージックやダンスなどでつなぐのは例年通りだが、入場者が半分ほどに制限されているせいか、客席は概してお行儀よかった。司会者が客席の通路に降りるときは、マスクをするのでなかなかシュールでした。米国のシングソングライター、ピート・シガーの不朽の名曲、世界一有名な反戦歌とも称される「花はどこへ行った」が演奏されるなどした。予定通りの50分で終了した。
★以下は17日から20日にかけて配信された、その他のフォト(順不同)。出演者の他、プレゼンターとして参加するシネアストたちです。ジョニー・デップのように海外勢も結構名前が挙がっており、国際映画祭らしい雰囲気が漂ってきました。ジョニーはイギリスの監督ジュリアン・テンプルのドキュメンタリー「Crock of Gold: A Few Rounds with Shane MacGowan」(コンペティション)に「Pogues」のリードシンガーでソングライターのシェン・マガウアンと共演しているほか、製作者でもある。コロナ感染者が連日1万人増加では、終幕後がどうなっているか心配してもしようがないようです。


(カエタナ・ギジェン・クエルボ)


(19日、マリア・クリスティナ・ホテルに到着したバルバラ・レニー)

(相変わらず人気の高いジョニー・デップ、パパラッチがいないからトラブルもなく・・・)

(セクション・オフィシアルの「Akelarre」監督のパブロ・アグエロ、19日)

(A・ブレンデミュール、同)

(「El verano que vivimos」監督のカルロス・セデス、20日)



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