アルモドバル、ペネロペ・クルス主演で新作 「Madres paraleras」を撮る ― 2020年07月04日 12:29
同じ日に出産した2人の女性の物語
(Efeのインタビューを受けるアルモドバル、マドリードの制作会社事務所にて)
★ペドロ・アルモドバルによると、新型コロナウイルスの感染拡大で自宅自粛をしていた3ヵ月の間に台本執筆に専念した。新作のタイトルは「Madres paraleras」で、ペネロペ・クルスを念頭において書きすすめ、本人もとても気に入ってくれた由。秋10月にクランクイン、今年中になんとかしたい。
★新作は、マドリードを舞台に同じ日に出産した2人の女性の人生が語られるようです。タイトルのパラレルは「平行線の」が語義ですから、似たような、同じような、の意味でしょうか。「幼い子供たちを育てている、今時の母親たちのフェミニンな世界が語られる」とアルモドバル。もう一人の母親役は決まっていないのか発表にならなかった。これだけではどんな映画か想像するしかありませんが、コロナがなければ新作は、初めて挑戦する英語映画、長短編2本のはずでした。
ルシア・ベルリンの小説『掃除婦のための手引き書』の映画化は中断
★短編はジャン・コクトーが1930年に発表した戯曲 ”La Voix humaine”(スペイン語”La voz humana”)の映画化、ティルダ・スウィントンの一人舞台で15分程度のもの、4月撮影開始でしたがパンデミアで中断している。まず2週間くらいの撮影を開始するが、目下遅れや中断を心配している。
★長編は、ルシア・ベルリンの小説『掃除婦のための手引き書』の映画化でしたが、これは中断するしかない。「この映画は少し複雑なうえ、ロケ地がアメリカ、言語は英語だから、一時的に中断するしかない」と監督。もともと彼は浮気っぽくて予告通りに製作してないこと往々にしてある。「製作できない映画やシリーズ物もあるが、少しずつ立ち直っていくと思う。自分は楽観主義者で、例を挙げると、週末には映画館に出かけるつもりです」。お気をつけて。
*短編&長編の紹介記事は、コチラ⇒2020年02月17日
(ルシア・ベルリン著『掃除婦のための手引き書』の表紙)
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