ペドロ・アルモドバル 「栄誉金獅子賞」 受賞*ベネチア映画祭 ― 2019年06月15日 17:50
第76回ベネチア映画祭「栄誉金獅子賞」にペドロ・アルモドバル
★6月14日、映画祭主催者から第76回ベネチア映画祭2019の「栄誉金獅子賞」をペドロ・アルモドバルに授賞するとの発表がありました。今年は8月28日から9月7日まで開催されます。新作「Dolor y gloria」のスペインでの入場者チケットが92万枚、イタリアでも封切り4週間め調べで45万枚と好調です。だからというわけではないでしょうが、アルモドバルは「ルイス・ブニュエル以来スペインで最も影響力の大きい監督」、国際映画祭でも非常にエモーショナルな作品を製作していることが授賞理由のようです。因みにルイス・ブニュエルは、1969年から始まった栄誉金獅子賞の第1回受賞者でした。

(主な出演者に囲まれてファンに挨拶するアルモドバル監督、カンヌ映画祭2019、5月)
★最近の受賞者は複数が続いているので、この後もう一人アナウンスされるかもしれません。2018年はイギリスの女優ヴァネッサ・レッドグレーヴとデイヴィッド・クローネンバーグ監督、2017年はリテーシュ・バトラが監督した『夜が明けるまで』に共演したロバート・レッドフォードとジェーン・フォンダ、2016年はジャン=ポール・ベルモンドとイエジー・スコリモフスキ監督でした。
★アルモドバルは授賞の知らせに「この栄誉賞という贈り物に感激と栄誉でいっぱいです。ベネチアには良い思い出しかありません。私が国際舞台にデビューしたのがベネチアで、1983年の『バチ当たり修道院の最期』、1988年の『神経衰弱ぎりぎりの女たち』もベネチアでした。この栄誉賞は私のお守りにいたします。このような賞を与えてくれた映画祭に心から感謝いたします」と喜びを語った。

(新作「Dolor y gloria」ポスター)
★そろそろ秋の映画祭のニュースが飛び込むようになってきました。
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