第62回サンセバスチャン映画祭2014の大枠2014年05月20日 10:31

★第62回サンセバスチャン映画祭2014年の大枠が発表になりました。例年カンヌ映画祭との連携もありこの時期に発表になります。気が早いですが今年は、919()から27()になりました。昨年はブログ公園デビューで時間を取られ、受賞作品をUPしただけでしたが、今年はニュースが届き次第ご紹介したいと思っております。

 


★今年のポスターは簡素というか素っ気ないというか、写真でお分かりのようにグレー地に黒文字で上からスペイン語、バスク語、英語の順に「第62回サンセバスチャン映画祭」とあるだけのシンプルなもの。ポスターを紹介したチェマ・ガルシア・アミアノによれば、「映画祭の主役は無条件に上映作品だから、そちらを目立たせてポスターに余計なものは必要ない」ということのようです。ごもっともですがエントリー作品が良ければ問題なしですよ。去年はちょっぴり寂しかった記憶がありますから。2012年のポスターと比較すると、このシンプルさはちょっとしたセンセーションです。 


★本映画祭のディレターであるホセ・ルイス・レボルディノスは、「私はとても気に入っている、控えめできっぱりしている。オフィシャル以外の部門は、対照的にそれぞれ素敵で心を捉えるポスターになっている。2014年はスペイン映画とバスク映画にとって素晴らしい年になるだろう」と。主催者側は楽観主義者が多そうです。何作か候補は決まっているのか、「新人監督部門やホライズンズ・ラティノ部門に良い作品を揃えられるし、コンペも既に2作品が確定している」ということです。そのうちアナウンスされるでしょう。

 

2013年は、三大映画祭(カンヌ、ベネチア、ベルリン)の次を自負するなら、もう少し何とかなったのではという思いがありました。2012年が60周年という節目の年だったせいか頑張りすぎて、その反動があったような印象でした。経済効果もイマイチだったのではないか。米国に近いモントリオールやトロントの映画祭に時期が近いせいか、そちらに出品する傾向があるようです。次の作品を撮るには、やはり米国に売れるかどうかが重要なんだなぁ。

 


★三大映画祭といってもカンヌが飛びぬけているだけで、一番の老舗ベネチアも不便だからふんぞり返っていると後発のローマ映画祭に抜かれるかも。蚊取り線香が必要だし(笑)、ホテル代もカフェテリアもぼったくり値段になって、スペインの記者は行きたがらない。ベルリンは街中で足の便はよいが、2月と寒いしなぁ。サンセバスチャン映画祭の魅力は、映画以上にバルのタパス「ピンチョス」が、スペイン一美味しいということだね。料理に関する限り、ベネチアのようなぼったくりはないそうです。