第70回サンセバスチャン映画祭2022*ドノスティア栄誉賞発表 ①2022年07月26日 18:04

ドノスティア栄誉賞にダヴィッド・クローネンバーグとジュリエット・ビノシュ

 

      

      (第70SSIFFの顔はフランス女優ジュリエット・ビノシュ)

 

★スペイン最大の国際映画祭サンセバスチャン映画祭 SSIFF のニュースが入ってきています。今年も対面イベントとして916日から24日までの9日間です。例年通りメイン会場はクルサール・ホール、第70回という節目の年になりますが、10年前のようにはいかないでしょう。今年の映画祭の顔にはフランス女優ジュリエット・ビノシュが選ばれ、ポスター制作者は同じフランス出身、ニューヨークで活躍する写真家ブリジット・ラコンブです。各セクションの公式ポスター、ドノスティア栄誉賞(デヴィッド・クローネンバーグとジュリエット・ビノシュ)、セクション・オフィシアル以下サバルテギ-タバカレラ部門などのノミネーションが発表になっています。ただし目下のところはスペイン映画だけですが、ぼちぼち紹介し始めます。

 

         

              (各セクションの公式ポスター)

 

77日にアナウンスされたセクション・オフィシアルのオープニング作品は、アルベルト・ロドリゲスの久々の新作「Modelo 77Prison 77」、アウト・オブ・コンペティション上映作品、当ブログでもお馴染みのミゲル・エラン、ハビエル・グティエレス、ヘスス・カロサ、フェルナンド・テヘロ、ハビ・サエスの男性陣に、カタリナ・ソペラナがクレジットされています。

   

★ポスト・フランコのいわゆる民主主義移行期の1977年、バルセロナのモデロ刑務所で起きた実話にインスパイアされた作品、ミゲル・エラン扮するマヌエルは、スペインが新しい憲法の草案で変化を経験しているとき、塀の中は依然として独裁的な形態が機能していることに気づきます。友情、団結、自由が語られる。ダニエル・モンソンの『プリズン211』(09)とは切り口が異なるプリズンもの。脚本は監督とベテランのラファエル・コボスの共同執筆。

 

      

        (左から、監督、ハビエル・グティエレスとミゲル・エラン)

 

★金貝賞を競うセクション・オフィシアルには、フェルナンド・フランコミケル・グレアピラール・パロメロハイメ・ロサーレス4作品と特別上映のイサベル・コイシェ、アウト・オブ・コンペティションには、上記のアルベルト・ロドリゲスの「Modelo 77Prison 77」ほか、ロドリゴ・ソロゴジェンラウル・アレバロイサ・カンポアルベルト・ロドリゲスイサキ・ラクエスタ5監督による5章からなる「ApagónOffworld」がエントリーされている。

 


      (左から、フランコ、グレア、パロメロ、ロサーレス、コイシェ)

 

   

    (左から、ソロゴジェン、アレバロ、カンポ、ロドリゲス、ラクエスタ)

 

★次回から、ドノスティア栄誉賞受賞者のキャリア&フィルモグラフィー、セクション・オフィシアルの作品紹介をしていきます。

   

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