サバルテギータバカレラ部門*サンセバスチャン映画祭2019 ④ ― 2019年07月29日 12:35
ジャンルを問わないサバルテギ部門にスペイン語映画は4作

★サバルテギZabaltegi部門は、2016年からサバルテギ-タバカレラと名称が変わりました。というのも上映がタバカレラ・センターに変わったからです。かつてのスペイン煙草専売公社(タバカレラTabakalera)だった建物を2010年から5年がかりで大改装、サンセバスチャンの現代文化国際センターに生まれ変わり、2015年9月11日に開館、サバルテギは2016年から常設のシネコンを利用しています。シネコンの他、展覧会などができる展示場、レストラン、ホテル、博物館のような機能も兼ね備えており、市の観光スポットになっています。サバルテギはバスク語で「自由」という意味、その名の通り言語、ドラマ、ドキュメンタリー、アニメーション、長短編などジャンルを問わないので本数も多い。
★今年はスペイン映画は、短編、TVシリーズ、ドキュメンタリー、アニメーションを含む以下の4作がアナウンスされました。
◎「El fiscal, la presidenta y el espia」西=独、監督ジャスティン・ウエブスター
*TVシリーズ全6話、ドキュメンタリー。ジャスティン・ウエブスターはバルセロナ在住のイギリスの監督。キャリア&フィルモグラフィーは、コチラ⇒2016年03月27日でご紹介しています。


(ジャスティン・ウエブスター監督)
ストーリー:あるテロリストを捜査中だった検察官アルベルト・ニスマンは、イランと共謀していたアルゼンチンの女性大統領を告発した。4日後の2015年1月18日、浴室で頭を一発の弾丸で打ち抜かれて死亡しているのが発見される。ニスマンはブエノスアイレスで死んだのだが、殺害されたのか自殺だったのかをめぐって謎は深まり、真相はイスラエル、イラン、米国を巻き込んで全世界を駆けめぐることになる。

(在りし日のアルベルト・ニスマン検察官)
◎「Leyenda dorada」スペイン、監督チェマ・ガルシア・イバラ&イオン・デ・ソサ
*2019年、短編11分、ベルリン映画祭2019短編部門出品、ワールドプレミア

ストーリー:夏のある日、市民プールで。暑い、若者たち、家族連れ、夫婦、ひと泳ぎ、バルで生ビール、サンドイッチ。一人の女霊媒師がスペイン地図の上で振り子を揺らしながら或る人物を見つけ出そうとしている。日常の中に非日常がしみこんでくる。男の子がまさに溺れそうになっている、誰かがプールの水の上を歩いて彼の傍までやって来て助けようとしている。奇跡とは他の水浴者たちがこのことを自然に受け入れていることである。夏の午後は何事もなかったかのように続いている。
★ チェマ・ガルシア・イバラ Chema Garcia Ibarra(エルチェ1980)は、監督と脚本を担当した。イオン・デ・ソサ Ion de Sosa(サンセバスチャン1981)は、監督と撮影を担当した。


◎「Lursaguak / Escenas de vida」スペイン、監督Izibene Oñederra イシベネ・オニェデラ?
*2019年、短編、アニメーション

ストーリー:Hélene Cixousが言うように、私たちはこの時代をはっきり自覚して生きている。千年至福説を信じる文化の理論的な根拠は、無名の一種の数百万のモグラのようなものによって損なわれている。

(Izibene Oñederra監督)
◎「Urpean Lurra」スペイン、監督マディ・バルベル
*2019年、ドキュメンタリー、2018年の前作「592 metroz goiti(Above 592 metres)」の続編

ストーリー:約20年前、イトイス・ダムはナバラのピレネー山脈の斜面にあった7つの村と3つの自然保護区を水浸しにした。環境保護団体「イトイスと連帯」は、ダム建設反対の闘いをビデオに撮って記録した。今日、かつての住民たちは水没してしまった自分たちの土地を夢想しています。彼らの声と表情は、現在に至るまで続く、個人的なあるいは集団的な苦悩を釈明するために絡みあっている。
★マディ・バルベル Maddi Barber(パンプローナ1988)は、ナバラのドキュメンタリー監督、前作「592 metroz goiti」もサバルテギ-タバカレラ部門で上映された。タイトルの数字592メートルはイトイス・ダムの最深度ということです。

(撮影中のマディ・バルベル監督)

(前作「592 metroz goiti」のポスター)
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