第21回マラガ映画祭2018*最新フォト ② ― 2018年04月18日 16:18
「自惚れでアーティストと思っています」とパコ・デルガド

★4月15日、特別賞の一つリカルド・フランコ-マラガ映画祭アカデミー賞の授賞式がありました。この賞は主に技術面で活躍しているシネアストに贈られる賞。今年の受賞者は衣装デザイナーのパコ・デルガド、昨年の受賞者メイクアップアーティストのシルヴィ・インベールもお祝いに馳せつけました。他にもマリサ・パルデス、ナタリア・ベルベケ、ソニア・イスラ、ホルヘ・カルボ、その他マリベル・ベルドゥはお祝いのメッセージをビデオで送ってきました。

(ジャスミンの花束を象ったトロフィーを手にしたパコ・デルガド)
★パコ・デルガドの受賞スピーチは「私のしていることは職人仕事と言われていますが、自惚れでアーティストと思っています。・・・この賞がカメラの背後で仕事をしている人々に与えられるというのは素晴らしいことです」と。登壇した女優さんたちからも、それぞれ感謝のスピーチを受けたようです。
*パコ・デルガドの紹介記事は、コチラ⇒2018年03月28日

(シルヴィ・インベールやパレデスの姿も・・・)
「ハリウッドは五つ星ホテル、スペイン映画は我が家」とJ. A. バヨナ
★4月15日夜、レトロスペクティブ-マラガ・オイ賞の授賞式もありました。J. A. バヨナ「ハリウッドで映画を制作することが一つの夢だった。ハリウッドは五つ星ホテルにいるような感じでしたが、スペインでの映画は我が家のように感じます」と挨拶、「映画を作ることを夢見ているすべての人々に、この賞を捧げたい」とスピーチした。バヨナはマラガ映画祭には縁がないと思っていましたが、1999年の短編デビュー作「Mis vacaciones」は、始まったばかりのマラガ映画祭で上映されたらしく、本賞受賞で再びマラガに戻ってきたことになるようです。

(ベレン・ルエダとフアン・アントニオ・バヨナ)
★お祝いに駆けつけたのは長編第1作『永遠のこどもたち』のヒロイン、ベレン・ルエダ、バヨナの「母子三部作」すべての製作に携わったプロデューサーのベレン・アティエンサとサンドラ・エルミダ、『インポッシブル』のモデルになったバルセロナの医師マリア・ベロン、プレゼンターは女優で監督のレティシア・ドレラでした。バヨナは「望めば独立して映画を作れること」をみんなに証明してくれた。「我々には才能があり余っている」のだからと、スペイン映画の限界に対する全ての先入観を打ち砕いてくれたのがバヨナだったとレティシア・ドレラはスピーチした。一方、ベレン・ルエダはバヨナの作品に対する思いの強さ、「印象的なやり方で作品への愛情を伝播させ、それをチーム全体に広げてしまう」と語った。
*フアン・アントニオ・バヨナの紹介記事は、コチラ⇒2018年03月24日

(バヨナの右から、レティシア・ドレラ、ベレン・ルエダ、二人の製作者とマリア・ベロン)
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