メキシコ映画『ざわめき』鑑賞記*ネットフリックス配信2023年01月28日 16:25

           「暴力の恐怖や痛みに直面しても、私たちは独りではない」

    

       

 

★第70回サンセバスチャン映画祭SSIFF 2022ホライズンズ・ラティノ部門でワールドプレミアされた、ナタリア・ベリスタインの「Ruido」が、邦題『ざわめき』としてネットフリックスで配信が開始されました。万人受けする映画ではなく重たい内容ですが、毎日平均11人の女性が女性であるという理由だけで殺害される国メキシコの事実に基づいた今日が語られています。当ブログでは同じテーマの作品を少なからず紹介しておりますが、それは女性に限らず「誰にでも起りえること」だからです。


★ドラマと劇的描写で賭けをする映画、エレガントで詩的な作品ではありません。しかしこの映画を観ることで、海の向こうで社会的暴力と闘うメキシコの女性グループとの連帯を表明したい。また難しくてタフな映画でありますが、演技は常にこの作品の核心であり、現実的で残酷なキャラクターを定義するフリエタ・エグロラの素晴らしい演技のお蔭で成功しています。アリエル賞2022作品賞を受賞したタティアナ・ウエソの「Noche de Fuego」も類似作品です。

ナタリア・ベリスタイン監督のキャリア&作品紹介は、コチラ20220818

タティアナ・ウエソの「Noche de Fuego」作品紹介は、コチラ20210819

    

    

(フリエタ・エグロラ、ベリスタイン監督、共演のテレサ・ルイス、SSIFF 2022 フォトコール)

 

ナタリア・ベリスタイン・エグロラ監督紹介:1981年メキシコシティ生れ、監督、脚本家、キャスティングディレクター、製作者。父親は俳優のアルトゥーロ・ベリスタイン、母親は女優のフリエタ・エグロラ・ベリスタイン、俳優で作曲家のペドロ・デ・タビラ・エグロラは義兄、3人とも本作に出演している。メキシコの映画養成センターCCC1975設立)卒業、2009年制作会社「Chamaca Films」を設立した。2006年、CCC製作の「Peces plátano」(18分)で短編デビュー、モレリア映画祭でメキシコ短編賞を受賞している。

 

★長編デビュー作「No quiero dormir sola」(83分)は、ベネチア映画祭2012「批評家週間」に正式出品、同年モレリア映画祭でメキシコ作品賞、主演のアドリアナ・ロエルがアリエル女優賞を受賞、2013年のロッテルダム映画祭でイエロー・ロビンを受賞している。父アルトゥーロ・ベリスタインが出演、ペドロ・デ・タビラが音楽監督を務めている。

 

2017年、長編第2作「Los adioses / The Eternal Feminine」は、メキシコ20世紀で最も重要な作家の一人、詩人でジャーナリストのロサリオ・カステリャノス192574)のオートフィクション。外交官でもあったカステリャノスは、1971年イスラエル大使として赴任していたテルアビブで49歳の若さで客死している。現代はカステリャノスの詩編から採られた。モレリア映画祭2017でプレミアされ、観客・女優(カリナ・ギディ)・フューチャー・フィルム賞を受賞、第12回ローマ映画祭2017に正式出品、マラガ映画祭2018イベロアメリカ部門ノミネート、アリエル賞2018では、ヒロインを演じたカリナ・ギディが女優賞を受賞、ほか監督・美術・撮影・男優賞などがノミネートされた。ドゥランゴ・ニュー・メキシコ映画祭でも観客賞を受賞。第3作目が『ざわめき』(「Ruido」)になる。

    

         

     (主演者4人を配した「Los adioses / The Eternal Feminine」のポスター)

   

★他に短編、ドキュメンタリー、TVシリーズを手掛けている。うち1994年ティフアナ市、メキシコ大統領候補ルイス・ドナルド・コロシオが演説後に銃撃された前代未聞の暗殺事件を描いた『犯罪アンソロジー:大統領候補の暗殺』(19Netflix 配信)4話を手掛けている。

    

          

           (ナタリア・ベリスタイン、モレリアFF2022にて) 

  

 

 『ざわめき』(原題「Ruido」英題IMDb「Noise」)メキシコ=アルゼンチン

製作:Woo Films / Agencia Bengala / Chamaca Films / Pasto / Pucara Cine 協賛INCAA

監督:ナタリア・ベリスタイン

脚本:ナタリア・ベリスタイン、ディエゴ・エンリケ・オソルノ、アロ・バレンスエラ

音楽:パブロ・チェモル

撮影:ダリエラ・ラドロー

編集:ミゲル・シュアードフィンガー

キャスティング:ベルナルド・ベラスコ

美術:アリエル・マルゴリス

セット・デコレーション:アレハンドラ・ドゥリソッティ

衣装デザイン:アナイ・ラモス

プロダクション・デザイン:ルイサ・グアラ

音響:チェマ・ラモス・ロア、ギド・ベレンブェム ASA

製作者:カルラ・モレノ・バディリョ、マリア・ホセ・コルドバ、ガブリエラ・マルドナド、ナタリア・ベリスタイン、ラファエル・レイ、(共同)バルバラ・フランシスコ、フェデリコ・Eibuszyo

  

データ:製作国アルゼンチン=メキシコ、スペイン語、2022年、ドラマ、105分、配給Netflix、公開アルゼンチン20221018日、メキシコ限定202315日、Netflix配信2023111

映画祭・受賞歴:第70回サンセバスチャン映画祭2022ホライズンズ・ラティノ部門正式出品、スペイン協同賞受賞(ナタリア・ベリスタイン)、シカゴ映画祭2022ゴールド・ヒューゴ賞ノミネート、第20回モレリア映画祭2022コンペティション部門出品

 

キャスト:フリエタ・エグロラ(フリア・ベラスケス・ノリエガ)、テレサ・ルイス(ジャーナリストのアブリル・エスコベド)、ケニア・クエバス(アメリカ)、ヒメナ・ゴンサレス(リズ)、アドリアン・バスケス(検察官サムディオ・ロドリゲス)、マリアナ・ヒメネス(署長)、ニコラサ・オルティス・モナステリオ(愛称ヘル、ヘルトルディス・ブラボー・ベラスケス)、アルトゥーロ・ベリスタイン(ヘルの父親アルトゥーロ・ブラボー)、ペドロ・デ・タビラ(フリアの息子ペドロ)、エリック・イスラエル・コンスエロ(検事アシスタント)、モニカ・デル・カルメン(キャス、拉致専門弁護士カサンドラ)、ガブリエラ・ヌニェス(失踪したミッツィーの母アドリアナ)、アルフォンソ・エスコベド(ホテルの男性)、プリセラ・イスキエルド(抗議者ボイス)、マウリシオ・カルデロン・モラ(秘書カサンドラ)、ソフィア・コレア(エミリア)、ブレンダ・ジャニェス(母親を探しているパオラ)、マリアナ・ビジェガス(オクパの代表者)、セイラ・トーレス・シエラ、ほか支援グループ、警察官、予備隊員など多数

 

ストーリー:フリアは9ヵ月前、突然行方不明になった娘ヘルを探し続けている母親である。より正確には、この国では珍しくもない、暴力によって人生をずたずたに引き裂かれた多くの母親たち、姉妹たち、娘たち、女友達の一人と言ったほうがいい。ジャーナリストのアブリル・エスコベドの助けを借りて、娘を見つけるための独自の道を歩み始める。フリアの恐怖の旅は私たちを秘密墓地の地下に案内するが、女性たちの団結に勇気づけられ、暴力の恐怖と痛みに直面しても、自分独りの闘いでないことを実感するだろう。

    

  

  (娘ヘルを探し続けるフリアと協力者のアブリル・エスコベド、フレームから)

 

 

     事実から構想された『ざわめき』は政治的問題についての物語

 

A: 本作はフリアの顔のクローズアップで始まる。そこへ製作国、制作会社とスタッフ、主なキャストの名前が被さってくる。舞台背景はメキシコの現代だが、1970年代後半の軍事独裁時代には約30,000人の行方不明者を出したアルゼンチンとの合作であることを視聴者に印象づけている。

B: 出演者はメキシコ人、スタッフもメキシコ側ですから、アルゼンチンは資金的な連帯でしょうか。アルゼンチンの行方不明者もまだ未解決、人権問題に終りはないと実感します。

 

A: 娘の突然の失踪によって心が砕けた女性の物語ですが、社会的暴力についての、政治的問題についての、基本的人権についての物語です。監督によると「フィクションですが、すべて事実です」と語っています。メキシコの行方不明者の問題は、1990年代後半から麻薬カルテルの勢力拡大が激しくなった2006年ごろ顕著になってきますが、約10万人と言われています。

B: エンディングでも9万人とありましたから尋常ではない数字です。しかし届けない人もいるので氷山の一角という指摘もあります。実際の行方不明者20数人の実名を写真入りでエンディングでクレジットしている。  

 

A: 女性だけでなく男性も多いというのが分かります。本作の成功は主人公フリアを演じた監督の実母でもあるフリエタ・エグロラの圧倒的な演技によるものです。ドラマと劇的描写で賭けをする映画、フリエタ・エグロラがこの賭けに乗りだした。彼女は人権問題に敏感で長年支援グループとも関係をもち、そのことが娘である監督に影響を与えていた。監督によると本作の構想は当時のカルデロン大統領が麻薬カルテル戦争に軍隊を動員した2006年ということです。

    

          

        (検察で捜索状況を聞くアルトゥーロとフリア、フレームから)

 

B: ヘルの父親アルトゥーロになったアルトゥーロ・ベリスタインは監督の実父、劇中でも夫婦役を演じているが、フリアのフルネームから察して別居ではなく離婚している設定になっている。しかしニコラサ・オルティス・モナステリオ扮するヘルの父親であることに変わりない。目覚めると体に激痛が走るとフリアに訴え、ヘルの遺体が見つかって捜索が終了することを願っている。

    

      

      (失踪9ヵ月めに支援グループの会合で娘の失踪した経緯を話すフリア)

  

A: フリアの息子ペドロに扮したミュージシャンでもあるペドロ・デ・タビラは、ペドロ・デ・タビラ・エグロラの別称も使用しているように、母親はフリエタ・エグロラだが父親は舞台演出家のルイス・デ・タビラ、監督とは異父兄妹になる。監督の長編デビュー作「No quiero dormir sola」には音楽監督として参加、第2作目の「Los adiosos」では主人公ロサリオ・カステリャノスが結婚した哲学教授リカルド・ゲーラ・テハダの若い頃を演じた。

B: ローマ映画祭では監督をエスコートしてレッドカーペットを歩いた。特に3作目となる『ざわめき』では、監督一家が一丸となって勝負に出ている印象です。

    

      

   (ペドロ・デ・タビラ、監督、カステリャノス役のカリナ・ギディ、ローマFF2017

   

A: フリエタ・エグロラは演劇大学センター出身の女優で、TVシリーズを含めると出演本数は70本と多いが、どちらかというと舞台に軸足を置いている。アルトゥーロ・リプスタインの犯罪スリラー『深紅の愛』(96)に出演、アリエル助演女優賞を受賞、マリア・デル・カルメン・ララのコメディ「En el páis de no pasa nada」(00)でグアダラハラ映画祭の女優賞を受賞している。他に1995年から始まった芸術貢献賞であるMedalla Bellas Aetes(芸術勲章)を2018年に授与されている。

     

      

     

    (息子ペドロと娘ナタリアに囲まれてMedalla Bellas Aetesを手にしたエグロラ)

 

   

     女性シネアストが協力して製作、負の連鎖が断ち切れないメキシコの現実

 

B: 『ざわめき』でキャスと呼ばれていた拉致専門弁護士を演じたモニカ・デル・カルメンは、アリエル賞2022女優賞は受賞している実力派。一ヵ所に止まっていると危険なので常に移動していると語らせていた。弁護するのも命がけがメキシコの現実です。

A: 人権弁護士殺害も大袈裟でなく事実、本作はフィクションですが事実がベースになっている。もう少し出番があるかと思いましたが存在感のある女優です。受賞作はアロンソ・ルイスパラシオスの「Una película de policías」で監督自身も監督賞を受賞した。以下でデル・カルメンのキャリア&フィルモグラフィーを紹介しています。

A・ルイスパラシオスの「Una película de policías」の作品紹介は、コチラ20210828

    

             

         (アリエル賞2022女優賞受賞のモニカ・デル・カルメン)

 

B: テレサ・ルイスが演じたジャーナリスト、アブリル・エスコベドが、突然バスに乗り込んできた〈彼ら〉に拉致される。同乗していたフリアは恐怖で声も出ない。関わりたくない運転手も乗客も沈黙する。〈連中〉は自分たちの周りをブンブン飛び回るうるさい蠅を早々に取り除きたい。

A: 批判記事を書く記者は早い段階で芽を摘みとる必要があり、アブリルのような無防備な若いジャーナリストが狙われる。結局彼女も「ミイラ取りがミイラにな」り、行方不明者としてファイル化されてしまう。独自の捜索を始めたフリアも夜道で不信な車に付け狙われ脅されるシーンがあった。アブリルの正義感は報われないが、そもそも連中と一般市民の思考回路には接点がない。

  

B: テレサ・ルイスはネットフリックスのオリジナル・シリーズ『ナルコス:メキシコ編』(182013話)でカルテルの女王と言われたイザベラ・バウティスタを演じており、本作では一番知名度があるのではないでしょうか。

A: 1988年オアハカ生れ、ロスアンゼルス育ちの女優で製作者、メキシコと米国の国籍をもっていて、両国で活躍している。アクターズ・スタジオのメソッド演技を学んでいる本格派です。まだ34歳と若いが受賞歴や公開作品も多いので別途紹介したい。

 

        

       (支援グループの会合で家族の証言に聞き入るアブリル・エスコベド)

 

B: アブリルと対極にあるのが、ガセネタをちらつかせ賄賂を臆せず要求するマリアナ・ヒメネス扮する地方の警察署長、女性というキャスティングが意外でした。すべて事実ということですから時代の流れを感じさせます。

A: 女に指示されるのが嫌いな土地柄なのに逞しいの一言です。被害者だけでなく国民全体が政府と警察を信用しないのは、腐敗が国全体に蔓延しているからです。無能で無関心なのは、資金不足が人材不足に拍車をかけている。暴力はお金が大好きなのです。賄賂を払えない被害者は泣き寝入りするか、支援グループに入って先鋭化するしかない。仮にフリアのように払える人もどぶにお金を捨てることになる。 

   

B: エンディングで捜索支援グループの名前がクレジットされていましたが、劇中で「9年間で4人の子供」が揃って行方不明になった母親のグループは〈ブスカドーラスGrupo Buscadoras〉というグループ、捜索者という意味です。

A: 180団体以上結成されているという記事も目にしましたから、大変な数です。フリアに「連中は調理してドラム缶で焼却する」と語っていた。調理するとは遺体をばらばらに切り刻むことです。殺害され、切り刻まれ、焼却され、投棄される。投棄されたとおぼしい野原から衣服の切れ端や黒焦げの残骸が発見される。

 

B: 最後のデモ行進のシーンで、暗紫色の洋服を着ていた若い女性たちのグループは〈モラドーレスMoradores〉という団体、デモは違法ではないから警官はメディアがいるあいだは手出しをしないが、引き揚げるのを待って警棒を振り上げる。

A: アポジャ・オクパ Apoyo Okupa というフェミニスト・グループも参画している。女性の権利を否定して何万人もの行方不明者を出しているにもかかわらず国家が対策を取らないことに抗議している。ラストのデモ・シーンでバルコニーから演説していた女性が代表者、マリアナ・ビジェガスが扮していた。

 

B: デモはメキシコでは驚くほど一般的だということです。体系的な汚職、道徳的腐敗、無力者の苦悩が語られますが、本作では孤立して悲しむだけではなく、コミュニティ内で団結して何かをする必要性も語られているわけです。それがラストシーンに繋がります。

A: 本作には出番こそ少ないがトランスジェンダーの人権活動家ケニア・クエバス1973)も友情出演している。マッチョが支配する世界では、クエバスのような LGBTQ は抹殺対象になる。

B: 実際にクエバスのパートナーは2016年に殺害されており、メキシコはトランスの死亡率が世界で2番目に高い国ということです。

   

      

        (トロフィーを手にしたケニア・クエバス、202111月)

 

A: クエバスは、トランスジェンダーの犠牲者を保護するテイレシアスの家、La Civil Casa de las muñecas Tiresias2019設立)の代表者、麻薬密売という虚偽の密告で10年以上も収監されていた活動家です。2021年に人権擁護者としてのキャリアが評価され文化鍛造財団からForjadores de México賞を貰っています。また詩人のヒメナ・ゴンサレス2000)が、支援グループの一人リズ役で出演していました。フリアは彼女たちが走り回って正義を叫び、広場に抗議アートを描いているのを見て或る決心をするわけです。

     

                 

                  (ヒメナ・ゴンサレス)

  

 

               魅惑的なラストシーン、フリアの幻想

 

B: アドリアン・バスケス1980)扮するフリアの3人目となる担当検事サムディオ・ロドリゲスは、まだ良心的なほうですね。個人では埒のあかない法の壁に苦悩している。

A: ベラクルサナ大学卒、演出、演技、ドラマトゥルギーを学ぶ。1998年デビュー、TVシリーズ出演が多いが、代表作はホセ・マリア・ヤズピックの話題作「Polvo」(19)でアリエル賞2020助演男優賞にノミネートされた。アベ・ローゼンバーグのアクション・コメディ「Placa de Acero」(19)では、警察官に扮した。

 

B: 担当検事が9ヵ月で3人めというのも珍しくないのでしょうか。とにかくヘル誘拐の実行犯までたどり着いた。犯人が分かっても逮捕はできないのが現実、ヘルの行方は依然として不明のままです。

A: 誘拐した理由の陳腐さにフリアも唖然としていた。大統領が右にしろ左にしろ、口約束だけで実行した例がない。希望はないのか。

 

B: 本作は一貫してリアリズムで進行するが、フリアは痛みに麻痺するのか幻想の世界に入る。娘が消えた場所のようだが、一人ぽつんと平原に立っている。

A: 一貫したリズミカルな雰囲気を作り出すために、長い沈黙とスローショットのゆっくりしたリズムを守り、視覚的にはハッとする瞬間です。45回繰り返されますが、最後のシーンの受け取り方は視聴者それぞれに委ねられますが、評価も分かれると思います。

   


      (連帯して闘うフリア)

 

        

             (幻想の世界に入り込むフリア)

 

 

テレサ・ルイス紹介:1988年オアハカ生れ、メキシコ系アメリカ人の女優、製作者。ロバート・ローレンツの『マークスマン』(21、米)でリーアム・ニーソンと共演している。他にロザリンド・ロスの『ファーザー・スチュー/闘い続けた男』(22、米)に主演、TVシリーズ『Mo/モー』(22、米Netflix配信8話)にも出演している。本邦でも公開されたグレゴリー・ナヴァの『ボーダータウン 報道されない殺人者』(07)にマキラドーラの工場で働く労働者役で出演している。メキシコ映画ではヘラルド・トルトの「Viaja redondo」でアメリカとの国境地帯に暮らす貧困家庭の女性を好演し、カルタヘナ映画祭2009とグアダラハラ映画祭の女優賞を受賞、翌年アリエル女優賞にノミネートされた。ガエル・ガルシア・ベルナルが創作者の一人であるTVシリーズ犯罪スリラー「Aqui en la Tierra」(18209話)に脇役出演、マノロ・カロの『ハウス・オブ・フラワーズ』(1820Netflix配信5話)にも出演している。

    


   

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