ゴヤ賞栄誉賞2021はアンヘラ・モリーナ*ゴヤ賞2021 ④ ― 2021年01月08日 18:02
第35回ゴヤ賞2021の栄誉賞は女優アンヘラ・モリーナの手に
★2020年のマリソル(ペパ・フローレス)に続いて、今年も女性シネアストの手に渡ることになりました。映画に舞台にTVに意欲的なアンヘラ・モリーナ(マドリード1955)については、映画国民賞2016を受賞した折りにキャリア&フィルモグラフィーをご紹介しています。ゴヤ賞受賞はこの栄誉賞が初めてと聞くと驚きますが、主演女優賞3回、助演女優賞2回すべてがノミネーション止まりでした。1987年に始まったゴヤ賞以前に活躍のピークがあったためと思います。第1回授賞式には、当時の国王夫妻(フアン・カルロス国王、ソフィア王妃)が臨席して盛大に行われましたが、出席者したシネアストたちの多くが既に鬼籍入りしています。特に栄誉賞では、賞の性質から顕著です。
*アンヘラ・モリーナのキャリア&フィルモグラフィーの記事は、コチラ⇒2016年07月28日
(映画国民賞の授与式はサンセバスチャン映画祭が恒例、2016年9月16日)
★しかし栄誉賞の受賞者も次第に年齢が若くなったせいか元気な方が多く、以前は栄誉賞をもらうと「引退勧告されているようで嬉しくない」向きもあったようですが、昨今ではバリバリ現役が増えました。特に最近の女性受賞者は、アナ・ベレン(2017)、マリサ・パレデス(2018)など活躍中です。マリサ・パレデスもゴヤ栄誉賞が初のゴヤ賞でした。
★ブニュエル映画に出演した唯一人のスペイン女優がアンヘラ・モリーナでした。『欲望のあいまいな対象』(77)では、コンチータ役をキャロル・ブーケと競演し、俳優で歌手のアントニオ・モリーナの娘という血筋の他に、ルイス・ブニュエルに発見された女優という特権をもつ。ハイメ・チャバリ、ハイメ・デ・アルミリャン、ホセ・ルイス・ボラウ、グティエレス・アラゴン、ビガス・ルナ、ホセフィナ・モリーナ、リカルド・フランコ、アルモドバル、パブロ・ベルヘル、ラモン・サラサールなどのスペイン監督の他、リドリー・スコット、タヴィアーニ兄弟、ジュゼッペ・トルナトーレなど、スペイン語圏以外にも出演している。最近ではTVシリーズの出演が多そうだが、映画では出番は少なくても重要な役柄を担っている。
35回ゴヤ賞ノミネーション発表は1月11日
★最終ノミネーションは、間もなく1月11日(月曜日)に、アナ・ベレンとダニ・ロビラの総合司会で発表になります。アナ・ベレンは2017年の栄誉賞受賞者、ダニ・ロビラは2015年から3年連続でゴヤ賞の総合司会者を務めた。2020年3月にホジキンリンパ腫を告知、以来闘病中だったが無事復帰している。マラガ生れでマラガ親善大使でもあることも選ばれた理由の一つかもしれない。「Ocho apellidos vascos」で出会い2014年からパートナーだったクララ・ラゴとは、2019年5年間の関係を解消していた。闘病中の写真も公開していたが辛くてアップできない。早く元気なダニを見たい。
★ノミネーション発表が1月11日から1週間遅れの1月18日(月)11:00~と変更になっていました。コロナに振り回され続けています。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://aribaba39.asablo.jp/blog/2021/01/08/9335665/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。