バンデラス栄誉賞、アルモドバルの手から*ゴヤ賞2015 ― 2015年02月07日 23:36
おしまい編として、再びバンデラス栄誉賞について
★間もなくガラが始まりますが、アルモドバル自らがバンデラスにゴヤ栄誉賞を手渡すとか。今回、アルモドバル自身が監督した映画はありませんが、エル・デセオが製作した“Relatos salvajes”が作品賞を含め9個ノミネーションされている。バンデラスから「ゴヤの胸像は是非アルモドバルの手から」と、アカデミーに依頼があったようです。『オール・アバウト・マイ・マザー』のオスカー像をアルモドバルに手渡したのは、当時ハリウッドで活躍していたバンデラスとペネロペ・クルスでした。スペイン・アカデミーとアルモドバルの確執は根深く、完全に解消されたわけではありませんが、出席の理由が二つになったので、多分現れるでしょうね。
(アルモドバルとバンデラス、サンセバスチャン映画祭2008から)
★バンデラスがサンセバスチャン映画祭2008で「ドノスティア賞」を受賞したときも贈呈者はアルモドバルでした(Donostiaはバスク語でサン・セバスティアン)。2008年はゴヤ賞授賞式にはまだ欠席していた時期(2005年から欠席)、復帰したのはアレックス・デ・ラ・イグレシアがアカデミー新会長になった2010年でした。『プリズン211』が作品賞を含め大賞を独り占めした年、モンソン監督にゴヤの胸像を手渡しのがアルモドバルでした。予期せぬアルモドバル出現にみんな唖然としてしまった。「あんたがしつこいから・・・」とアルモドバル、あんたとはデ・ラ・イグレシア、復帰をしつこくせがんだのでしょうね(笑)。
★第29回目の栄誉賞受賞者で最も若い54歳、育ての親でもあるアルモドバルを前にして、どんなスピーチをするのでしょうか。2014年は映画を映画館では見なかった人、スペイン映画には興味を示さなかった人が映画館に足を向けた画期的な年でした。大蔵省にもタンマリ税金が入ったのだから、今年は映画産業ほか文化事業に予算を回して下さい、消費税21%は高すぎますゾ。
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