第28回マラガ映画祭2025〈特別賞〉授与式*マラガ映画祭2025 ⑦ ― 2025年03月31日 15:16
カルメン・マチのマラガ―スール賞
★受賞者のキャリア紹介も中途半端のままですが〈特別賞〉の授与式のフォトをアップしておきます。映画祭上映または公開が期待できそうな作品紹介は、ぼちぼちアップしていきます。資金調達の困難が大きな問題となっているイベロアメリカ映画の本数が少なかったのが気がかりです。
◎マラガ―スール賞(スール紙とのコラボ)授与式3月15日、セルバンテス劇場にて
カルメン・マチ(1963マドリード、女優)
★金のビスナガ受賞者は、授与式に先だって地中海を見下ろす遊歩道アントニオ・バンデラス通りに手形入りの記念碑を建ててもらえる。マラガ生れのバンデラスはマラガ名誉市民で、本祭にも毎年多額の資金提供をしてマラガ市の発展に尽くしている。

★登壇したのは人気TVシリーズ「Aída」で共演したメラニ・オリバーレスと「Un efecto óptico」のペポン・ニエトほか、監督兼俳優のパコ・レオン、監督兼劇作家ミゲル・デル・アルコ、キャスティング監督ルイス・サン・ナルシソ、監督ナチョ・ガルシア・ベリリャとメディアプロ・グループの総指揮者ラウラ・フェルナンデス・エスペソ、彼女とメラニ・オリバーレスがトロフィーをカルメンに手渡した。


◎レトロスペクティブ賞―マラガ・オイ(マラガ・オイ紙とのコラボ)授与式3月21日
セルバンテス劇場にて
ギレルモ・フランチェラ(ギジェルモ・フランセーリャ、1955ブエノスアイレス、俳優)
★アウト・オブ・コンペティション作品、ハビエル・ベイガの「Playa de lobos」に主演、セルバンテス劇場の舞台には、監督以下、共演者ダニ・ロビラ、製作者のヘラルド・エレーロとマリエラ・ベスイエフスキー、アルゼンチンから駆けつけた俳優のオスカル・マルティネスなどが登壇しました。
*キャリア&フィルモグラフィー紹介は、コチラ⇒2025年03月14日

(受賞祝いに馳せ参じた仲間たちに囲まれて・・・)
★受賞者は「ユーモアがふんだんにあるだけでなく、物語の進行にそって突然暗闇が表面化するような作品が大好きです」とコメントした。

◎マラガ才能賞―マラガ・オピニオン(マラガ・オピニオン紙とのコラボ)授与式3月18日、
セルバンテス劇場にて
エレナ・マルティン・ヒメノ(1992バルセロナ、女優、監督、脚本家)
★プレゼンターは、監督で脚本家のクララ・ロケ、プロデューサーのマルタ・クルアニャスとアリアドナ・ドット、俳優のオリオル・プラの4名でした。それぞれ受賞者とコラボしてきた仲間です。マルティン・ヒメノは「2作とも自分が主演監督してきましたが、将来的にはもうしないと考えている。というのも書いて、演じて監督するのは理想的ではないからです」コメントした。2作とは「Júlia ist」と「Creatura」です。
*キャリア&フィルモグラフィー紹介は、コチラ⇒2025年03月14日


◎リカルド・フランコ賞(スペイン映画アカデミーとのコラボ)授与式3月17日、
セルバンテス劇場にて
ロラ・サルバドール(1938バルセロナ、作家、脚本家、監督、製作者)
★コラボしているスペイン映画アカデミー会長フェルナンド・メンデス=レイテ以下、フェルナンド・レオン・アラノア監督、脚本家カルロス・マリネロ、脚本家でDAMA*会長のビルヒニア・ヤグエ、キャスティングディレクターのセシリア・バヨナスとリカルド・フランコの娘ロラ・フランコが登壇した。ロラ・フランコとは長い付き合いということです。受賞者は「ここ数年脚本家の仕事は悪くなってきている。知性の名のもとに現れたテクノロジーによって重要性が軽視されている」とAIに脅威を感じているということでしょうか。
*DAMA:Derechos de Autor de Medios Audiovisuales 視聴覚機関著作権。2022年6月就任した。
*キャリア&フィルモグラフィー紹介は、コチラ⇒2025年03月14日


◎ビスナガ・シウダ・デル・パライソ賞、授与式3月19日、セルバンテス劇場にて
マリア・ルイサ・サン・ホセ(1946年マドリード、女優)
★プレゼンターは、半世紀にわたってスペイン映画で活躍した女優を讃えたスペイン映画アカデミー会長フェルナンド・メンデス=レイテ、お祝いに駆けつけたのは、受賞者の伝記を上梓した作家でジャーナリストのパスクアル・ベラ、ジャーナリストのルイス・アレグレ、AraFilmFest 会長ホセ・アントニオ・アギラル、マラガのオペラ歌手カルロス・アルバレスと全員男性シネアストたちでした。
*キャリア&フィルモグラフィー紹介は、コチラ⇒2025年03月14日


◎ビスナガ栄誉賞、授与式3月20日、エチェガライ劇場にて
アレハンドロ・アグレスティ(1961年ブエノスアイレス、監督、脚本家、製作者)
★本祭メインディレクターのフアン・アントニオ・ビガルからトロフィーを受け取った。プレゼンターのビガルは受賞理由をこの国際的に傑出したシネアストを「アレハンドロ・アグレスティは、疑う余地のない才能と映画の重要性を携えて多くのジャンルを超えてきた監督、アルゼンチンにとどまらず国際的な基準となる映画つくりをしてきた。彼の作品はシネマ愛好家が寄せる興味に応えている」とヨーロッパやハリウッドでも製作している映画作家の功績を強調した。

(左端フアン・アントニオ・ビガル、中央受賞者)
★受賞者アグスティは、「受賞は驚きと感謝でいっぱい、ここに立っていることに感動しています。私はマラガには一度も来たことがなかったからです。このように素晴らしい町と素敵な人々に出会えるなんて」とスピーチした。

(トロフィーを手にしたアレハンドロ・アグレスティ)
★彼とタッグを組んだスターには、ヤン・デ・ボンの『スピード』で一躍有名になったサンドラ・ブロックとキアヌ・リーブスのコンビを起用した『イルマーレ』、その共演者クリストファー・プラナー、監督自身も出演した「No somos animales」(13、『ノー・アニマルズ』)のジョン・キューザックとアル・パチーノ、そのほかセシリア・ロス(00、「Una noche con Sabrina Love」)、カルメン・マウラ(02、「Valentin」)など枚挙に暇がない。
★移住していたオランダと合作した1986年の「El hombre que ganó la razón」(86)は、ベルリン、カンヌ、サンセバスチャンと権威ある映画祭に出品された。1996年にはアルゼンチンの軍事政権下(1976~84)で行方不明になった犠牲者の子供たちが抱える疎外感をテーマにした「Buenos Aires Vice Versa」は、マル・デル・プラタ映画祭だけでなく海外も含めて多くの映画祭に出品され受賞している。2006年のワーナーブラザースが製作した前出の『イルマーレ』(「La Casa del Lago」)が、アルゼンチン出身の監督でハリウッドに進出した最初のシネアストになりました。
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