アルモドバルのクィア・ウエスタンがプレミア*カンヌ映画祭20232023年05月23日 18:10

          アルモドバルのイケマン・カウボーイたちがカンヌにやってきた

 

       

 

517日(水)、ペドロ・アルモドバルの短編英語劇2作目「Strange Way of Life」出演のカウボーイたちが勢揃いしました。といっても肝心の主人公役のペドロ・パスカルはどうやら欠席のようです。アウト・オブ・コンペティションの特別上映ですから賞には絡みませんが、やはりファンの人気は高いようです。容赦のないカンヌの観客にも「好評だった」とスペイン・メディアは報じています。本国での公開が526日と早速アナウンスされました。第1作の「La voz humana」(20)が30分の短編ながら興行的に成功したことが背景にあるのかもしれません。来年の年初には本邦でも公開されるかなと思っていましたら、なんと盛夏の816日とアナウンスされました。タイトルは原題カタカナ起こしの『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』でしょうか。

    

        

      (イーサン・ホークとペドロ・パスカル、フレームから)

      

   

 (カンヌに勢揃いした左から、マヌ・リオス、ジョゼ・コンデッサ、監督、   

  イーサン・ホーク、ジェイソン・フェルナンデス、ジョージ・スティーン)

 

★短編だからといって手抜きをしないのがアルモドバル、このクィア・ウエスタンは青春時代に起きた事件をさかいに別れた2人のカウボーイ、ペドロ・パスカルとイーサン・ホークの愛憎劇でもあるが、ロマンティックな恋愛関係にあるメロドラマでもある。「自分がなりたいものにはなれない」というメッセージが込められていると監督。上映後のスペシャル・トークで「皆さんがご覧になった、二人の男がベッド・メイキングをするウエスタン映画は、これが初めてだと思います」とスピーチして会場を沸かせたようです。もう一つの見どころはカンヌのレッドカーペットを踏んだ若い俳優たち、彼らの今後の活躍が楽しみです。

        

       

  (上映後に登壇してスペシャル・トークで会場を沸かせた監督とイーサン・ホーク)

    

     

      (左から、マヌ・リオス、ジョゼ・コンデッサ、ジェイソン・フェルナンデス、

        ジョージ・スティーン、生き残れるのは誰でしょうか?)


『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』の紹介は、コチラ⇒2023年05月04日