リカルド・ダリン主演のコメディ『グッド・セラピスト』*サンセバスチャンFF26 ㉕ ― 2026年10月22日 10:15
『グッド・セラピスト』――リカルド・ダリンとディエゴ・ペレッティの一騎打ち

★第74回映画祭のポスターの顔は、2017年のドノスティア栄誉賞受賞者のリカルド・ダリンでした。8月にダリン主演の「Lo dejamos acá」が、「その他の活動」部門でプレミア上映されることが発表され、同時に10月16日からNetflixでのストリーミング配信もアナウンスされました。9月22日、ダリンは監督エルナン・ゴルドフリード、製作者フェデリコ・ポステルナク、脚本家エマヌエル・ディエスと、4人連れだって現地入り、フォトコール、プレス会見に臨みました。もう一人の主役ディエゴ・ペレッティの姿はありませんでした。ダリンは「本祭はラテンアメリカやアルゼンチンの映画を支援して下さっています。そういう映画祭で自分たちの映画が上映してもらえるのは大きな誇りです」と挨拶した。まずは作品、監督紹介をしておきますが、映画は『グッド・セラピスト』の邦題で配信中です。
*リカルド・ダリンのキャリア&フィルモグラフィー紹介は、コチラ⇒2026年06月27日


(左から、脚本家エマヌエル・ディエス、エルナン・ゴルドフリード監督、
リカルド・ダリン、製作者フェデリコ・ポステルナク、SSIFF2026フォトコール)
「Lo dejamos acá / Therapy Done Right」(邦題『グッド・セラピスト』)
製作:Kenya Films
監督:エルナン・ゴルドフリード
脚本:エマヌエル・ディエス
撮影:ロドリゴ・プルペイロ
音楽:ロケ・バニョス
編集:アンドレス・クアランタ
衣装デザイン:ジャム・モンティ
音響:マルティン・ポルタ
プロダクションデザイン:ダニエル・ギメルベルグ Gimelberg
製作者:フェデリコ・ポステルナク、リカルド・ダリン、チノ・ダリン
データ:製作国アルゼンチン、2026年、スペイン語、ブラック・コメディ、97分、撮影ブエノスアイレス、2025年6月~7月、配給Netflix、公開アルゼンチン10月8日、Netflix配信10月16日開始
映画祭・受賞歴:第74回サンセバスチャン映画祭2026「その他の活動」部門9月22日プレミア上映
キャスト:リカルド・ダリン(精神分析医ウリセス・ベロン)、ディエゴ・ペレッティ(流行作家マルティン・ブシャール)、アントニア・ベンゴエチェア(ウリセスの娘パウラ)、イネス・エフロン(患者フロレンシア)、アンドレア・ポリッティ、パトリシア・エチェゴイェン、カルロス・サンタマリア(エウヘニオ)、ミリアム・オドリコ(フロレンシアの母ノルマ)、アンドレス・グラニエル、ゴンサロ・ウルティスベレア、エウヘニア・アロンソ、他
ストーリー:従来の心理学的手法に幻滅した著名な精神分析医ウリセス・ベロンは、倫理的な一線をこえた型破りな方法で患者の生活に介入し成果を上げています。すべてが上手くいってるように見えましたが、創作の壁にぶち当たったアルコール依存症の流行作家が突然現れたことで暗雲が・・・・

(ウリセス・ベロンとマルティン・ブシャール)
★監督紹介:エルナン・ゴルドフリード、1979年ブエノスアイレス生れ、監督、脚本家。TVシリーズ、助監督やセカンドユニットの監督の経験を積み、2009年、ディエゴ・ペレッティとナタリア・オレイロ主演のラブコメディ「Música en espera」で長編デビュー、2013年、ディエゴ・パスコウスキ原作のミステリー「Tesis sobre un homicidio」(スペインとの合作)が大ヒットして、100万人以上が映画館に足を運ぶという記録を残した。日本でも劇場公開はなかったが、『ある殺人に関するテーゼ』の邦題でWOWOWが放映、翌年にはDVDも発売された。主役に『瞳の奥の秘密』でブレイクしたリカルド・ダリン、スペインからは『プリズン211』出演で人気上昇中のアルベルト・アンマンが出演した。若手ながらビッグスターを起用できたのは、ダミアン・シフロンのTVシリーズ「Hermanos y detectives」(06、10話)、「Tiempo de valientes」(05、ディエゴ・ペレッティが主演)などでの地道な努力の賜物でしょうか。
★2016年から始まったTVシリーズ「El jardín de bronce」(全3シーズン、~2023)の24話を手がけ、これは2020年の国際エミー賞(ドラマシリーズ部門)にノミネートされている。2025年、ハーラン・コーベンの同名小説をドラマ化した「Caught / Atrapados」(全6話)をミゲル・コーハンと3話ずつ担当した。Netflixで『CAUGHT:摘発の先に』の邦題で配信されています。ソレダード・ビジャミルとアルベルト・アンマン、フアン・ミヌーヒンなどが出演しています。今回の『グッド・セラピスト』で銀幕に戻ってきました。

(エルナン・ゴルドフリード、SSIFF2026フォトコール、9月22日)
★制作会社「Kenya Films」は、2016年フェデリコ・ポステルナク、リカルド・ダリン、チノ・ダリンが設立、最近ではアルゼンチンの映画産業に大いに寄与しています。フアン・ベガの「El amor menos pensado」(18)、セバスティアン・ボレンステインの『明日に向かって笑え!』(19)や『安らかに眠れ』、サンティアゴ・ミトレの『アルゼンチン 1985』(22)などが挙げられる。4作とも作品紹介をしています。
★次回にNetflix鑑賞記をアップします。滑り出しはよかったが後半失速して、期待したほど笑えませんでした。ダリンVSペレッティ、二人のビッグスターの19年ぶりの対決にはそれなりの敬意を払いたい。
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