第29回マラガ映画祭ラテンアメリカ映画ノミネート*マラガ映画祭2026 ②2026年03月12日 11:09

         セクション・オフィシアル――ラテンアメリカ映画10

 

   

 

★ラテンアメリカ映画部門は、メキシコを中心にアルゼンチン、チリ、珍しくペルー、ボリビア、キューバの作品がノミネートされています。映画祭も既に終盤に入りましたが、作品名、監督、製作、キャストなどのデータをアップします。アルゼンチン出身だがメキシコで活躍しているパウラ・マルコビッチ、ペルーのベテラン監督フランシスコ・J・ロンバルディ、俳優として知名度のあるメキシコのダニエル・ヒメネス・カチョとキューバのホルヘ・ぺルゴリアなどが選ばれており、後半に上映が予定されている作品が多い。

 

     マラガ映画祭2026セクション・オフィシアル作品(ラテンアメリカ)

 

1)Ángeles」(メキシコ=アルゼンチン)2025年、93分、長編5作目

 監督&脚本パウラ・マルコビッチ(ブエノスアイレス1968)、監督、脚本家、作家。デビュー作「El premio」は自伝的要素の濃い映画でベルリン映画祭2011でプレミアされ、アリエル賞、ハバナやリマの映画祭で作品賞を受賞している。新作はモレリア映画祭2025で既にプレミアされている。 

 製作Cuevas de Altamira Producciones / Isla Bonita Films / Gualicho Cine / Disruptiva Films

 キャスト:アンヘレス・プラダル(アンヘレス14歳)、アビアン・ヴァインスタイン(ダビ)、イサベリャ・ラミレス

  

    

  

 

2)「El corazón del lobo」(ペルー)2025年、99

 監督フランシスコ・J・ロンバルディ、ラテンアメリカで有名なシネアストの一人、既に17作を監督しており、サンセバスチャン、モレリア、カンヌ、ベルリン、トロントなど国際映画祭の受賞者、2014年文化国民賞を受賞している。共同脚本:フランシスコ・J・ロンバルディ、アウグスト・カバダ。紹介記事を予定しています。

 製作La Soga Producciones

 キャスト:ビクトル・アクリオ・シチャ、ハレド・ビセンテ・サンチェス、シルバナ・ディアス・ゴイコチェア、ラウル・ラミレス・ベルガラ、マルティン・マルティネス・ゴンサレス、他多数

        

 

   

3)「El guardián」(メキシコ=スペイン)2025年、102分、長編デビュー作

 監督&脚本ヌリア・イバニェス、監督、脚本家、メキシコの映画センターCCCで学んだ。ドキュメンタリー映画3作の評価は高い。新作はモレリア映画祭2025でプレミアされ、オペラ・プリマ賞を受賞している。

 製作Miss Paraguay produccionas / Palomo Negra / Solita Films

 キャスト:バシリオ・モンカダ・エルナンデス、ヘラルド・トレホルナ、ホルヘ・アブラハム・フエルテ、アンドレア・ララ、ホセ・ミサエル・ムリーリョ、ミゲル・アンヘル・アルセ、他多数

  

     

    

4)「El jardín que soñamos / The Garden We Dreamed」(メキシコ)2026年、102分、3作目

 監督&脚本ホアキン・デル・パソ(メキシコシティ1986)、監督、撮影監督、製作者。ポーランドの国立映画学校で学んだ。2016年デビュー作「Maquinaria Panamericana」は、ベルリン映画祭でプレミアされ、グアダラハラ映画祭メスカル賞、FIPRESCI賞、モンテレイFFメキシコ映画賞、アリエル賞2017オリジナル脚本賞など受賞歴多数。第2作「El hoyo en la cerca」は、ベネチア映画祭2021オリゾンティ部門ノミネート、カイロ映画祭2021金のピラミッド賞を受賞している。新作はベルリンFFパノラマ部門ノミネート。

 製作Amondo Cine / Carcava Cine

 キャスト:ネヘミエ・バスティン、ルス・アイチャ・ピエール・ネルソン、フォースタン・ピエール、キマエリェ・ホリー・プレビリェ、カルロス・エスキベル

  

     

   

 

5)「Hangar Rojo」(チリ=アルゼンチン=イタリア)2026年、81分、モノクロ、デビュー作

 監督フアン・パブロ・サリャト、監督、製作者、脚本家、制作会社Villano Produccionesの設立者。2010年ドキュメンタリー「Ojos Rojos」はチリ映画史上、最も見られた映画の一つ。TVシリーズも手掛けており、ジャーナリズム賞、アルタソル賞など受賞している。新作は「もう一つの9.11」と称される1973911日、軍事クーデタが起きたサンティアゴが舞台です。ベルリンFFペルスペクティブ部門上映、劇映画長編デビュー作。脚本:ルイス・エミリオ・グスマン

 製作Villano Producciones / Brava Cine / Rain Dogs / Caravan / Berta Film / TVN

 キャスト:ニコラス・サラテ、ボリス・ケルシア、マルシアル・タグレ、カタリナ・ストゥアルド、アロン・エルナンデス、フランシスコ・カラスコ、フアン・カノ

 

    

   

 

6)「Juana」(メキシコ)2025年、101分、デビュー作

 監督ダニエル・ヒメネス・カチョ、俳優、監督、イベロアメリカの映画、テレビ、舞台で活躍する最も重要な俳優、アルフォンソ・キュアロン、ペドロ・アルモドバルなどとコラボしている。60作以上に出演している。TVシリーズ「Cronica de castas」(14)を手掛けている。共同脚本:エンマ・ベルトラン。デビュー作は、モレリア映画祭コンペティション部門、エストニアのタリン・ブラックナイツFFノミネート。新聞社で働く40代のジャーナリストのフアナは、女性殺害事件に関する古い調査をするなかで、過去のトラウマに直面する。

 製作Talipot Studio / North Films / Redrum Post / Cactus Film & Video

 キャスト:ディアナ・セダノ(フアナ)、マルガリータ・サンス(アメリア)、アルトゥーロ・リオス(ラモン)、アントニオ・フォルティエル(アルマンド)、ナイレア・ノルビンド(アドリアナ・ヌニェス)、アンヘレス・クルス(ナネット)

 

      

     

 

7)「La mujer de la fila / The Woman in the Line」(アルゼンチン)2025年、105

 監督ベンハミン・アビラ、監督、脚本家、「Infancia Clandestino」(カンヌFF2011)のような作家性の強い作品を撮っており、新作と同じナタリア・オレイロを起用している。国際映画祭巡りをして受賞歴多数。共同脚本:ベンハミン・アビラ、マルセロ・ミューラー。本作は実話に基づいている。18歳になる息子が冤罪で刑務所に収監されたことで、母親は息子の自由のため闘います。マルティン・フィエロ監督賞、主演女優賞(ナタリア・オレイロ)を受賞している。

 製作Mostra Cine / Buffalo Films / Diving Media

 キャスト:ナタリア・オレイロ(アンドレア)、アンパロ・ノゲラ(ラ・ベインティドス)、アルベルト・アンマン(アレホ)、フェデリコ・ハインリッヒ(グスタボ)、マルセラ・アクーニャ(コカ)、リデ・ウランガ(アリシア)、ルイス・カンポス(エミリオ)、ベンハミン・アビラ(サンティリャン)、他多数

 

      

   

 

8)「La hija Cóndor / The Condor Daughter」(ボリビア=ペルー=ウルグアイ)2025年、

  109分、2作目

 監督&脚本アルバロ・オルモス・トリコ、脚本家、監督、製作者、BoliviaCine の創設者。2011年ドキュメンタリー作家としてスタート、2018年、長編フィクション「Wiñay」を撮る。他にアレハンドロ・キロガの「Los de Abajo」などの製作を手掛けている。新作が第2作目になる。若いケチュアの助産師見習いクララの夢は、都会に出て歌手になることだった。言語はケチュア語とスペイン語。

 製作Empatia Cinema / Ayara Producciones / La mayor Cine

 キャスト:マリア・マグダレナ・サニソ、マリソル・バジェホス・モンターニョ、ネリー・ワイタ

  

       

    

 

9)「Mil pedazos」(チリ=スペイン=アルゼンチン)2025年、90

 監督セルヒオ・カストロ=サン・マルティン、チリの監督、脚本家、製作者、ドキュメンタリーやTVシリーズを手掛ける。2015年長編フィクション「La mujer de barro」はベルリンFFでプレミアされ、トゥールーズ、モントリオール、ウェルバ、BFIロンドン、エルサレムほか国際映画祭巡りをした。共同脚本:セルヒオ・カストロ=サン・マルティン、マラ・ペスシオ

 製作Latente films / Amore Cine / Maluta films / Panes Contenidos / Bikini films / Inaudita 

 キャスト:パオラ・ジャンニーニ、ダニエル・ムニョス(ミゲル)、エミリア・ロドリゲス、フランシスコ・ペレス・バンネン、ヒメナ・マルティン、アンドレア・ロメロ

 

      

    

 

10)「Neurótica anónima」(メキシコ=キューバ)2025年、96

 監督ホルヘ・ぺルゴリア・ロドリゲス(ハバナ1965)、俳優、監督、脚本家。『苺とチョコレート』(93)で華々しく国際舞台にデビューした、イベロアメリカを代表するシネアスト、キューバの現代社会の矛盾をテーマにしたドキュメンタリーや映画を撮りつづけている。長編デビュー作「Afinidades」(マラガFF2010,ウラジミル・クルスとの共同監督)、「Fátima o el Parque de la Fraternidad」(ハバナFF2014)など。共同脚本ミルタ・イバラ、ホルヘ・ぺルゴリア。アルコール依存症の夫と暮らす高齢の女性は、辛い現実から逃れるために30年間働いてきた映画館の閉鎖に直面してメンタルな危機に陥る。女性の再生が語られる。共同執筆者のミルタ・イバラが主役を演じる。

 製作Itaca Films Mexico / Audiovisuales ICAIC

 キャスト:ミルタ・イバラ、ロベルト・ペルドモ、ジョエル・アンヘリノ、オスバルド・ドイメアディオス、アンドレア・ドイメアディオス、カルメン・ルイス、ダニエル・トリアナ、ジョルディ・モレホン

    

 

★以上10作、女性監督が2人は少し寂しい。

  

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