ウォルター・サレスに大賞FIPRESCI賞*SSIFF2025 ⑯2025年09月25日 18:21

  大賞FIPRESCIは『アイム・スティル・ヒア』のウォルター・サレスの手に

   

 

 

★ドノスティア栄誉賞授与式の他、国際映画批評家連盟が選考母体の大賞、FIPRESCI賞に「Ainda estou aqui / I'm Still Here / Aúun estoy aquí」のブラジルの監督ウォルター・サレス(リオデジャネイロ1956)が選ばれました。8月に『アイム・スティル・ヒア』の邦題で劇場公開されました。ジャーナリストで映画プログラマー、評論家のカルメン・グレイからトロフィーを受け取りました。サレス監督は本作を「記憶と抵抗についての」映画と定義しました。「特に忘却との闘いやデモクラシーの擁護に尽力している」FIPRESCIのメンバーに感謝のスピーチをした。サレスとサンセバスチャン映画祭との関係は深く、『セントラル・ステーション』や『モーターサイクル・ダイヤリーズ』も、「ここブニュエルの国で」上映された。「マリサ・パレデスのことは忘れることができない」とスピーチを締めくくった。

『アイム・スティル・ヒア』関連記事は、コチラ202503022024年0906

 

     

    

 

★開幕当日には、女優ジュリエット・ビノシュ(パリ1964)が初めて監督するドキュメンタリー「In-I in Motion」(156分、仏語・英語、アウト・オブ・コンペティション)の特別上映で登場、パレデスが果たした功績やパレスチナで起きている虐殺にも言及した。また映画祭前半に上映される監督、キャスト、スタッフがレッドカーペットでファンの歓迎を受けていた。セクション・オフィシアルの審査員メンバー全員が登壇しての紹介があった。

ジュリエット・ビノシュ関連記事は、コチラ20220917同年0920

    

  

  (第702022のドノスティア栄誉賞受賞者でもあったジュリエット・ビノシュ)

    

     

   (9月20日)

 

★締めくくりはセクション・オフィシアルのオープニング作品「27 noches / 27 Nights」のダニエル・エンドレル(モンテビデオ1976)監督・出演、共演者のカルラ・ペターソン、製作者のサンティアゴ・ミトレアグスティナ・ジャンビなどが現地入りした。本作は Netflix で1017日からの配信が決定しており、いずれアップの予定。

   

  

      (第73回のオープニング作品「27 noches / 27 Nights」)

 


                 (ダニエル・エンドレル、19日、プレス会見にて)

 

   

             (カルラ・ペターソン、同上)

   

      

 (左から、アグスティナ・ジャンビ、カルラ・ペターソン、エンドレル監督、

  サンティアゴ・ミトレ、20日)