ニューディレクターズ、コロンビア映画*サンセバスチャン映画祭2023 ⑧ ― 2023年08月11日 16:33
フアン・セバスティアン・ケブラダ「El otro hijo / The Other Son」

2)El otro hijo / The Other Son(コロンビア=フランス=アルゼンチン)
2023年、ドラマ、90分、長編デビュー作
Foro de Coproducción Europa-América Latina 2020
監督:フアン・セバスティアン・ケブラダ(メデジン1987)は監督、脚本家、編集者、製作者。ブエノスアイレスの映画大学で映画製作を学ぶ。バルセロナのカタルーニャ映画視聴覚上級学校 ESCAC 大学院で編集を学んだ。2015年 BAFICI ブエノスアイレス国際インデペンデンス映画祭に、監督、脚本、製作を手掛けた中編「Días extraños」(68分)を正式出品して注目される。短編「La casa del árbol」(17、16分)はトロント映画祭に出品された。フィルム編集を多数手がけている。

(中編「Días extraños」のポスター)
★この度「El otro hijo / The Other Son」で長編デビューを果たした。予期せぬ弟の死に直面して、生き延びるために必要な力を模索するドラマ。兄弟二人が本当は所属していない上流階級の学校で覚える喪失感、監督自身が経験した思春期のトラウマなどが描かれる。既にコロンビアのFDC賞をセサル・アセベドと受賞している。アセベドは『土と影』がラテンビート2015で上映されたコロンビアの監督。

(フアン・セバスティアン・ケブラダ監督)
キャスト:ミゲル・ゴンサレス、イローナ・アルマンサ、ジェニー・ナバレテ
ストーリー:フェデリコとその弟シモンの物語。フィエスタでバルコニーから転落したシモンが亡くなる日まで二人はともに人生を生きていた。一方まわりの家族はフェデリコの目前でばらばらに崩壊していった。フェデリコは学校の最後の数週間を普通に送ろうとします。嘆き悲しむことができず、シモンのガールフレンドのラウラに接近していく。彼女に慰めを見出そうとする。コロンビアの階級社会で自分の居場所を探す青年の物語。

(フェデリコ役のミゲル・ゴンサレス)
★オリソンテス・ラティノス部門が発表になっていますので、ニューディレクターズ部門は2作にして、移行します。
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