『笑う故郷』の邦題で『名誉市民』が近日公開*アルゼンチン・コメディ2017年06月18日 15:17

           やっと公開日がアナウンスされましたが・・・

 

 

★アルゼンチンのガストン・ドゥプラット&マリアノ・コーンの監督コンビが撮ったEl ciudadano ilustreの公開日がアナウンスされました。昨年ラテンビートと東京国際映画祭と共催で上映されたときは、オリジナル・タイトルの「名誉市民」だったのが、どういうわけかこんな邦題になってしまった。タイトルは自由に付けてよい決りだが、わざわざ改悪する必要があったのだろうか、なにか裏事情があるのかと腑に落ちない。本作はオスカル・マルティネス扮するノーベル賞作家ダニエルを、「名誉」市民と考えるか、はたまた「不名誉」市民と考えるかにオチがあるのではないか。映画によっては原題をそのまま邦題にするとチンプンカンプンのケースもあるから一概に言えないが、本作はそれに該当しない。「笑う故郷」ではネタバレもいいとこだと思うが、まあいいや。オスカル・マルティネスがベネチア映画祭2016の男優賞を受賞した。

 

   

          (オスカル・マルティネス、ベネチア映画祭2016にて

 

★当ブログでは『名誉市民』のタイトルで記事にしております。改めて内容紹介はしませんが、メタファー満載、いたるところに伏線が張り巡らされ、最後にどんでん返しが用意されています。個人的には『ル・コルビュジエの家』の奇抜さ面白さに軍配を挙げますが、こちらも幾通りにも楽しめる映画です。

内容・監督・キャスト紹介の記事は、コチラ20161013

ラテンビート鑑賞後の記事は、コチラ201610月23

 

岩波ホール2017916(土)~ (タイム・テーブルはまだアップされておりません)

 

 

       「トルーマン」ではなく『しあわせな人生の選択』で一足先に公開

 

 

★その他のお薦め映画の一つが、セスク・ゲイTrumanです。本作は『しあわせな人生の選択』の邦題で、一足先に公開されます。当ブログでは「トルーマン」で内容紹介をアップしております。「しあわせな・・・」とか「・・・の選択」など、過去に幾つもあったような邦題ですが、あまりに平凡すぎて何をか言わんやです。トルーマンはリカルド・ダリン扮するフリアンの愛犬の名前、この老犬トロイロは撮影中ダリンと一緒に暮らしていた。撮影後まもなくして死んでしまい、フリアンと同じく心優しいダリンの涙はなかなか乾きませんでした。というわけでサンセバスチャン映画祭2015で赤絨毯を歩いたときダリンが連れていた犬は、トロイロ(トルーマン)のムスメだった。トロイロは自閉症の子供と遊べるよう特別に訓練されたブルマスティフ犬、ダリンの友犬でした。誰でもいつかは人生に「さよなら」しなければなりません。未来の時間が残り少なくなったとき、人間は何を考えるのだろうか、というエモーショナルなお話です。

 

   

    (ダリンとカマラ、トロイロのムスメ、サンセバスチャン映画祭2015にて)

 

★当ブログでは「トルーマン」のタイトルで紹介しております。サンセバスチャン映画祭2015では、リカルド・ダリンと友人トマス役のカメレオン俳優ハビエル・カマラが男優賞(銀貝賞)を二人で分け合いました。この異色の組み合わせが成功のカギの一つでしょうか。翌年のゴヤ賞2016では、作品賞、監督賞、脚本賞、男優賞、助演男優賞の5冠を制し、その他ガウディ賞4冠など受賞歴多数。

 

作品内容、監督キャリア、キャストの主な紹介記事は、コチラ201619

ゴヤ賞2016の受賞結果の記事は、コチラ2016212

 

ヒューマントラストシネマ有楽町恵比寿ガーデンシネマ

 201771(土)~ (特別鑑賞券発売中)