セクション・オフィシアル特別上映作品*SSIFF 2025 ⑥ ― 2025年08月09日 17:15
フィクション、ノンフィクション、TVシリーズ2作、合計4作が上映
★アウト・オブ・コンペティション特別上映作品として4作が選ばれている。ドラマとしてアシエル・アルトゥナの「Karmele」(114分)、ノンフィクションとしてイサキ・ラクエスタ&エレナ・モリーナの「Flores para Antonio」(98分)、TVミニシリーズに、コルド・アルマンドスの「Zeru ahoak / Sky Mouths / Bocas de cielo」(4話、160分)と、パコ・プラサ&パブロ・ゲレロの共同監督作品「La suerte / Fate」(6話、183分)です。今回はいま話題になっている「Karmele」をアップします。

「Karmele / Time to Wake Up Together」2025
Foro de Coproducción Europa-América Latina 2019
製作:Euskal Irrati Telebista / Eusko Jauraritza Gobierno Vasco /
Gastibeltza Filmak / RTVE
監督:アシエル・アルトゥナ
脚本:アシエル・アルトゥナ、キルメン・ウリベ・エルカレキン
(原作)キルメン・ウリベ “La hora de despertarnos juntos”
音楽:アイトル・エチェバリア
撮影:ハビエル・アギレ
編集:ロラン・デュフレッシュ
キャスティング:マリア・ロドリゴ
プロダクションデザイン:サロア・シルアガ
製作者:マリアン・フェルナンデス・パスカル
データ:製作国スペイン、2025年、スペイン語・バスク語、歴史ドラマ、114分
映画祭・受賞歴:サンセバスチャン映画祭2025アウト・オブ・コンペティション特別上映
キャスト:ジョネ・ラスピウル(カルメレ・ウレスティ)、エネコ・サガルドイ(チョミン・レタメンディ)、ナゴレ・アランブル、ハビエル・バランディアラン

(ジョネ・ラスピウルとエネコ・サガルドイ)
ストーリー:1937年バスク、看護師のカルメレと家族は内戦のため故国を追い出されフランスに避難していた。カルメレは音楽や舞踊を通して反戦活動をするなかで、バスク大使館とコンタクトを取る。そこでプロフェッショナルのトランペット奏者チョミンと出会う。その後、二人はベネズエラに渡りカラカスで一時期暮らした後、奪い取られたものを取り戻す期待をもってスペインに戻ってくる。スペイン内戦、フランコ独裁政権、亡命と20世紀のスペインを生きぬいた女性とその家族が語られる。実話に基づいて書かれたキルメン・ウリベの小説の映画化。


(カルメルとチョミン)
監督紹介:アシエル・アルトゥナ、1969年ギプスコア県ベルガラ生れ、監督、脚本家、撮影監督。テルモ・エスナルと共同監督した短編デビュー作「Txotx」(15分)がマラガ映画祭1997短編賞2席を受賞。本祭関連では、テルモ・エスナルと2005年長編デビュー作「Aupa Etxebeste !」がニューディレクターズ部門でユース賞を受賞した。2016年ベロドロモ部門で上映された短編集「Kalebegiak」(12編)の1編を二人で手掛けている。2019年同じくエスナルとバスク映画ガラで「Agur Etxebeste !」、単独ではアウト・オブ・コンペティション上映のドキュメンタリー「Bertsolari」(11、バスク語)、続いて「Amama」(15)でバスク映画部門のイリサル賞を受賞した他、ナント映画祭2016ユース審査員賞、モンテレイ映画祭2016観客賞を受賞した代表作。クイナリー・シネマ部門でバスクの伝統料理を提供するレストラン・アルサクのドキュメンタリー「Arzak since 1897」(20)が上映された。

(イリサル賞受賞した「Amama」と、サンセバスチャン映画祭2015)

(アシエル・アルトゥナとテルモ・エスナル、サンセバスチャン映画祭2019)
原作者紹介:キルメン・ウリベ・エルカレキンは、1970年バスク自治州ビスカイヤ県オンダロア生れ、詩人、小説家、脚本家、バスク語で執筆している。最初の小説 “Bilbao-New York-Bilbao”(2008年刊)がスペイン国民小説賞を受賞、スペイン語、カタルーニャ語は勿論のこと、フランス語、英語、ポルトガル語、ロシア語ほかに翻訳されている。日本でも『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』の邦題で翻訳刊行されている。『オババコアック』の著者ベルナルド・アチャガと同様バスク語作家として知られている。
キャスト紹介:ジョネ・ラスピウル、1995年サンセバスティアン生れ、歌手、ダンサー、ミュージシャン。17世紀初頭のバスク地方の魔女狩り裁判をテーマにしたパブロ・アグエロの「Akelarre」(20、西仏アルゼンチン、スペイン語・バスク語)でデビュー、高い評価を受け、ダビ・ペレス・サニュドの「Ane」(20)にパトリシア・ロペス・アルナイスの娘役に起用され、期待に応えてゴヤ賞2021新人女優賞を受賞、ロペス・アルナイスも主演女優賞を受賞した。他にイシアル・ボリャインの「Maixabel」(21)、アシエル・ウルビエタのスリラー「La isla de los faisanes / Faisalen irla」(25)に出演している。
*「Akelarre」の作品紹介は、コチラ⇒2020年08月02日
*「Ane」の作品紹介は、コチラ⇒2021年01月27日

(「Ane」のフレームから)

(「Ane」でゴヤ賞2021新人女優賞受賞)
★エネコ・サガルドイは、1994年ビスカヤ県ドゥランゴ生れ、俳優、アイトル・アレギ&ジョン・ガラーニョ共同監督の『アルツォの巨人』(「Handia」)でゴヤ賞2018新人男優賞とスペイン俳優組合賞を受賞する。ボルハ・デ・ラ・ベガの「Mía y Moi」(21)、パウル・ウルキホ・アリホのアドべンチャー・ファンタジー「Irati」(22)主演、TVミニシリーズ「Patria」(20、8話、バスク語)などに出演している。
*『アルツォの巨人』の紹介記事は、コチラ⇒2017年09月06日
*「Irati」の紹介記事は、コチラ⇒2022年12月22日
*「Patria」の紹介記事は、コチラ⇒2020年08月12日

(『アルツォの巨人』のフレームから)

(『アルツォの巨人』でゴヤ賞2018新人男優賞受賞)
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