バヨナ、新作「怪物はささやく」の予告編を披露した2015年11月26日 13:02

            公開は1年先の201610月に決定

 

★昨年12月にキャストやスタッフなど大枠をアップいたしましたが、先日最初の予告編が監督のツイッター上に登場しました。1分ちょっとの本当に短いものですが見上げるようなイチイの大木です。リーアム・ニーソンがこのイチイのモンスターになります。スペイン語題はUn monstruo viena a vermeですが、言語は英語です。邦題がどうなるか分かりませんが、パトリック・ネスの同名小説“A Monster Calls”が既に『怪物はささやく』として翻訳されておりますので、決定するまで当ブログではこれを採用します。

 

      

              (イチイの大木を見上げるコナー少年)

 

★フアン・アントニオ・バヨナの「母子三部作」の最終回です。「母子三部作」というのは、2007年の『永遠のこどもたち』2012年の『インポッシブル』のこと、テーマ的には第1作に近い。というのは「現実的な家族を描きますが、領域的には死が身近にあり、エモーショナルな激しさを共有しているから」だそうです。『インポッシブル』は、昨年のOcho apellidos vascosが記録を塗り替えるまで、スペインでの興行成績ナンバーワン、国内でこそ記録は破られましたが、世界記録は保持しています。本作でバヨナはゴヤ賞監督賞のみならず、最年少「国民賞」(映画部門)受賞者にも輝いた。今年の受賞者がフェルナンド・トゥルエバでしたから、いかに異例の受賞だったかが分かります。

 

主役のコナー少年にはオーディションを受けた約1000人の中から選ばれたルイス・マクドゥーガル、ほか主な登場人物は、癌闘病中の母親にフェリシティ・ジョーンズ、祖母にシガニー・ウィーバー、『永遠のこどもたち』にも出演したジェラルディン・チャップリンなどがクレジットされている。リーアム・ニーソンを含めて大物俳優が脇を固めている。

 

   

(最後列L・ニーソン、脚本家P・ネス、S・ウィーバー、前列L・マクドゥーガル)

 

本作“Un monstruo viena a verme”のデータは、コチラ⇒20143171213