シガニ―・ウィーバーが公式ポスターの主役*サンセバスチャン映画祭2021 ① ― 2021年07月20日 16:46
セクション・オフィシアルのノミネーションの一部が発表されました
(第69回SSIFF公式ポスターの主役になったシガニー・ウィーバー)
★1ヵ月前に第69回サンセバスチャン映画祭の公式ポスターがお披露目されていましたが、このほどセクション・オフィシアル部門のノミネーション9作品が発表になりました。フランスのローラン・カンテ(1999年ニューディレクターズ部門受賞者)、本祭の常連ともいえるイギリスのテレンス・デイビス、金貝賞部門は初めてというクラウディア・リョサやクレール・シモン、イネス・バリオヌエバの女性監督などです。まだ一部なので全作品が決まった段階でアップします。
(アナウンスされたコンペティション部門の9作品)
★サンセバスチャン映画祭は、2018年から写真とイラストを組み合わせたグラフィック・ポスターを制作して、映画祭の公式ポスターのスターを発表してきました。イザベル・ユペール、ペネロペ・クルス、ウィレム・デフォー、そして4人目となる今年はシガニー・ウィーバーが選ばれました。マシュー・ブルックスのモノクロ写真をデザイナーのエバ・ビリャールのスタジオがデザインしたものです。本祭総指揮のディレクターであるホセ・ルイス・レボルディノスは、フェスティバルの運営委員会のメンバーであるヨシェアン・フェルナンデスを伴ってイベント会場タバカレアで発表いたしました。「第69回となるフェスティバルの主役に、シガニ―・ウィーバーのような映画の架空のキャラクターで大衆に愛されている、類いまれな女優を選ぶことができ嬉しく思います」とスピーチした。本祭のセクション・オフィシアル部門を含めて8部門のポスターも一斉に発表になり、デザインのすべてがエバ・ビリャール・スタジオの制作であることも発表されました。
(公式ポスターを発表するレボルディノス、フェルナンデス、6月22日)
★シガニー・ウィーバー(ニューヨーク州マンハッタン1949)は、2016年のドノスティア栄誉賞受賞者としてご紹介しておりますが、ざっとおさらいいたしますと、来セバスチャンは今回が4回目になるそうです。1979年リドリー・スコットの『エイリアン』、1999年のスコット・エリオットの『マップ・オブ・ザ・ワールド』、2016年J.A. バヨナの『怪物はささやく』とキャリア全体が認められドノスティア賞を受賞した年でした。他に代表作品としてマイク・ニコルズの『ワーキング・ガール』、アン・リーの『アイス・ストーム』、J, キャメロンの『アバター』など。
*ドノスティア栄誉賞&キャリア紹介記事は、コチラ⇒2016年07月22日
(ドノスティア栄誉賞のトロフィーを手にしたシガニー、2016年9月23日)
★今回からジェンダーの基準を区別せず、銀貝賞の女優賞と男優賞を止め、銀貝賞主演俳優賞、同助演俳優賞にしたことも発表されました。レボルディノスは「ベルリン映画祭で友人たちが始めた道を進むことにしました。・・・フェミニスト運動のなかで進行中の議論を綿密に追跡していますが、私たちに確信はありません。しかし進化を続け、より公平で平等な社会の構築を支援するつもりです」とコメントした。
★開催されるには開催されますが、パンデミックが収束したわけではありませんから、公共衛生面の制限があります。巨大スクリーンでの上映がウリのベロドロモは2年連続で中止、オープニングとクロージングのパーティもありません。回顧展「韓国映画の黄金期」が当初より本数を減らして、1950年代後半から1960年代のモノクロ、シン・サンオク監督のクライムドラマ『地獄花』(58)を含む10作が選ばれています。
(韓国映画の黄金期として選ばれた10作品)
★主なセクション別の公式ポスターをアップしておきます。
(ホライズンズ・ラティノ部門のポスター)
(ニューディレクターズ部門のポスター)
(サバルテギ-タバカレラ部門のポスター)
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