イベロアメリカ映画金のビスナガ*マラガ映画祭2026 ⑧2026年04月17日 16:36

       メキシコ映画―ホアキン・デル・パソの「El jardín que soñamos

 

    

 

★イベロアメリカ映画部門の金のビスナガ作品賞を受賞した「El jardín que soñamos」は、ホアキン・デル・パソ(メキシコシティ1986)の長編3作目、他に銀のビスナガ監督賞銀のビスナガ撮影賞ギョクハン・ティリヤキ)を受賞した。撮影監督のティリヤキは、1972年イスタンブール生れ、トルコのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督とタッグを組んで数々の話題作を送り出している。既にベルリン映画祭パノラマ部門でワールドプレミアされており、何らかの賞に絡むことは予想されていた。監督キャリア&フィルモグラフィは、簡単に以下にアップしています。

監督キャリア&フィルモグラフィ紹介は、コチラ20260312

 

      

      (金のビスナガ作品賞受賞のホアキン・デル・パソ、マラガFF2026ガラ)

 

    

     (ホアキン・デル・パソとカルロス・エスキベル、マラガFFフォトコール)

 

 「El jardín que soñamos / The Garden We Dreamed

製作:Amondo Cine / Cárcava Cine / Atomica Films / Espiral Films ほか

監督:ホアキン・デル・パソ

脚本:ホアキン・デル・パソ、ルーシー・パウラック

撮影:ゲクハン・ティリヤキ

音楽:ロヘリオ・ソーサ、カイル・ディクソン、マイケル・スタイン

編集:ラウル・バレラス、ホアキン・デル・パソ、アンドレス・タンボルニーノ

美術:フェデリコ・カントゥ、ニコル・セイグス

衣装デザイン:ガブリエラ・ガルシアンディア

メイクアップ:リッチ・ゲラ、ホルヘ・フエンテス

キャスティング:セルヒオ・ディアス・オチョア

製作者:フェルナンダ・デ・ラ・ペサ、ホアキン・デル・パソ、エドゥアルド・ディアス・カサノバ、フアン・パブロ・レイノソ、イツェル・シエラ、他エグゼクティブ、共同プロデューサー多数

 

データ:製作国メキシコ、2026年、スペイン語、ハイチ・クレオール語、ドラマ、102分、配給ピミエンタ・フィルムズ(メキシコ)

映画祭・受賞歴:ベルリン映画祭2026パノラマ部門観客賞ノミネート、第29回マラガ映画祭2026イベロアメリカ映画部門金のビスナガ作品賞、銀のビスナガ監督賞(ホアキン・デル・パソ)、銀のビスナガ撮影賞(ゲクハン・ティリヤキ)各受賞、フランクフルト映画祭、トゥールーズ・シネラティノ・リコントル・デ・フェスティバル正式出品

 

キャスト:ネヘミエ・バスティアン(エスタル)、フォースタン・ピエール(ジュニオル)、キマエレ・ホリー・プレヴィレ(フロール)、ルス・アイチャ・ピエール・ネルソン(アイチャ)、カルロス・エスキベル(トーニョ)、ほか

 

ストーリー:ハイチからエスタルとジュニオルの夫婦はより良い未来を求めて、二人の娘フロールとアイチャを連れてアメリカ大陸の旅に出ます。メキシコでは自分たちの土地ではない、人里離れた繊細なオヤメルモミの森の中に居を定めます。家族がこの見知らぬ環境で自分たちの居場所を探すなか、ジュニオルは過去の重みと向き合い、エスタルは支えとなり、周りの世界が崩れ始めるなかでも平和と思いやりを育みます。モナーク蝶に囲まれた家族は、違法伐採で消えゆく森の中で、繊細な温もりの空間をつくり、愛がまだ根を張ることのできる儚い希望の庭を築こうとします。                            (文責:管理人)

 



      (カナダ南部から南米大陸北部に分布するモナーク蝶オオカバマダラ)

  


 

 

 

監督紹介ホアキン・デル・パソ Joaquin del Paso1986年メキシコシティ生れ、監督、撮影監督、脚本家、製作者。キューバの国際映画テレビ学校、ポーランド国立映画学校で学んでいる。2008年、短編ドキュメンタリー「Dialogue about an image」(イメージに関する対話、製作国ドイツ、言語スペイン語)で監督デビュー、製作国はポーランドが多く、米国、ドイツ、メキシコ、英国と多国籍、言語もポーランド語、スペイン語、英語、ドイツ語、ジャンルもドラマ、ドキュメンタリー、ファンタジー、SF、アドベンチャーと、受賞歴多数の短編12本の後、新作「El jardín que soñamos」が3作目となる長編を撮っている。

 

   

           (金のビスナガ、銀のビスナガをゲットした)

 

★撮影監督作品としては、製作者キム・ヘンドリクソンのドキュメンタリー「A conversation with Carlos Reygadas」(カルロス・レイガダスとの対話、米国、スペイン語、2019)を共同で撮影している。レイガダスの長編デビュー作『ハポン』についてのアマ・エスカランテとの対話。レイガダスのパートナーであるナタリア・ロペス・ガジゃルドのデビュー作「Manto de gemas」(宝石のマント、22)の製作を共同で手掛けている。以下に代表作、受賞歴のある作品をアップしておきます。

 

 

2008Dialogue about an image」短編

2009Czarna Gora」短編、Camerimage、学生コンペティション部門ノミネート

2009The Absolute Truth of Thomas Schviefel」短編21分、ファンタジー/SF

   ルーシー・パウラックと共同監督、ポーランド=英国、英語

2011Moskwa」短編ドキュメンタリー、アドベンチャー、ポーランド、ポーランド語

2012Dream of San Juan」中編45分、ドキュメンタリー、メキシコ=ポーランド、スペイン語

2013Syjamscy」短編26分、犯罪ドラマ、ポーランド、ポーランド語、

   ポーランドFF2014ヤングシネマ・コンペティション部門特別賞受賞

2016Maquinaria Panamericana」長編デビュー作コメディ、

   グアダラハラFFメスカル賞PIPRESCIデュランゴFF観客賞・特別審査員賞、

   レインダンスFF脚本賞、モンテレイFF長編映画賞、グアナフアトFF映像賞、

   メリダ&ユカタンFFオペラ・プリマ、トリノFFスペシャル・メンション観客賞、

   アリエル賞2017脚本賞、各受賞

2021El hoyo en la cerca」長編2作目スリラー、ベネチアFFオリゾンティ部門プレミア、

   ワルシャワFF、モレリアFFノミネート多数、カイロFF作品賞ゴールデン・ピラミッド賞

2026El jardín que soñamos」割愛

 

撮影監督紹介ギョクハン(ゴハーン)・ティリヤキ Gokhan Tiryaki1972年イスタンブール生れ、国営テレビ局でカメラマンとして、ドキュメンタリーやドラマの制作に携わり、1996年から撮影監督になる。ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督とタッグを組んだ『うつろいの季節』(06、トルコ=仏)、『スリー・モンキーズ』(08、トルコ=仏=伊)、『昔々、アナトリアで』(11、トルコ=ボスニア・ヘルツェゴビナ)、『雪の轍』(14、トルコ=仏=独=日本)、『読まれなかった小説』(18、トルコ=仏=独他)などが、公開されている。

 

       

 (ギョクハン・ティリヤキ)

   

★受賞歴は、『スリー・モンキーズ』で国際撮影監督映画祭マナキ・ブラザーズ賞2008、イェシルカム賞2008、『昔々、アナトリアで』ドバイ映画祭2011撮影賞、アジア太平洋スクリーン賞2011、シネフィル協会賞、トルコ映画批評家協会賞2011、『雪の轍』トルコ映画批評家協会賞2014、「I am You」フローレンス映画賞2020、その他インド映画「Once Upon a Time in Calcutta」(仏=ノルウェー合作、ベンガル語)シルクロード映画祭中国2022撮影賞、「El jardín que soñamos」マラガ映画祭2026などがあり、ノミネート多数。

   

    

    (主演のネヘミエ・バスティアンとフォースタン・ピエール、ベルリンFF2026) 


マルタ・マトゥテのデビュー作が金のビスナガ作品賞*マラガ映画祭2026 ⑦2026年04月11日 11:41

        金のビスナガは若手監督マルタ・マトゥテのデビュー作が受賞

 

        

 

★マラガ映画祭のセクション・オフィシアルは、スペイン映画とイベロアメリカ映画の2本立て、前者の最高賞「金のビスナガ」作品賞は新人監督マルタ・マトゥテのデビュー作「Yo no moriré de amor」が受賞、後者はメキシコのホアキン・デル・パソの「El jardín que soñamos」の手に渡りました。先ず前者の作品紹介から始めます。脚本にマトゥテ監督自身が投影されているという主役を演じたフリア・マスコルトが銀のビスナガ主演女優賞、父親役のトマス・デル・エスタルが銀のビスナガ助演男優賞を受賞しています。昨年もエバ・リベルタードのデビュー作「Sorda」が受賞して女性監督の活躍を印象づけた。本作は『幸せの、忘れもの』という邦題でゴールデンウイークに劇場公開されます。相変わらず陳腐なタイトルですが、何とかなりませんかね。

 

 Yo no moriré de amor / I Wont Die for Love

製作:Elastica Films(スペイン)/ Solita Films(同)/ Saga Film(ベルギー)

   協賛:ICAA / RTVE / Movistar Plus+ / Ayuntamiento de Madrid / Filmin /

       Comunidad de Madrid 

監督・脚本:マルタ・マトゥテ

撮影:サラ・ガジェゴ・グラウ

編集:カルロス・カニャス・カレイラ

音楽:シモン・フランケ

美術:ロシオ・ペーニャ

キャスティング:マリア・ロドリゴ

衣装デザイン:エステル・ルカス・ハケティ Jaqueti

メイクアップ&ヘアー:アンネ・モラリス、サンドラ・オブリエン

製作者:マリア・サモラ(Elastica Films)、ホセ・エステバン・アレンダ、セサル・エステバン・アレンダ(Solita Films)、(エグゼクティブ)セシリア・リバス、フラビア・ビウルン(Saga Film

 

データ:製作国スペイン=ベルギー、2026年、スペイン語、ドラマ、94分、撮影地:マドリード自治州バルデモロ(監督の故郷)、公開スペイン202658

映画祭・受賞歴;第29回マラガ映画祭セクション・オフィシアル作品、金のビスナガ作品賞、銀のビスナガ助演女優賞(フリア・マスコルト)、助演男優賞(トマス・デル・エスタル)受賞、フェロス賞プエルタ・オスクラ2026受賞(AICEスペイン映画ジャーナリスト協会メンバーが選ぶ賞)

 

キャスト:フリア・マスコルト(クラウディア)、ソニア・アルマルチャ(母親)、トマス・デル・エスタル(父親)、ラウラ・ワイスマー、ギジェルモ・ベネト、フラン・カントス(ペペ)、レティシア・エタラ、マルク・ドミンゴ(アルベルト)、ダニエル・ゲーロ、ホルヘ・バサンタ、ロレア・インチャウスティ(レイレ)、他

 

ストーリー18歳になるクラウディアの物語、母親のアルツハイマー病が静かな嵐のように押し寄せ、長らく断絶していた家族の役割を定義し直す必要に迫られている。クラウディアは早めに始まった介護で彼女の青春は息ができない。介護する義務と同世代の他の女性のように青春を謳歌したい願望のはざまで引き裂かれている。この目の前の現実を生きる方法を探し始めるが、それは家族全員の絆を変えることになるだろう。愛、独立、道義心、義務と願望の葛藤についての物語。

 

      

    (左から、トマス・デル・エスタル、フリア・マスコルト、マトゥテ監督、

 ソニア・アルマルチャ、ラウラ・ワイスマー、マラガFF311日、フォトコール)

 

監督紹介マルタ・マトゥテ Marta Matute García1988年マドリード自治州バルデモロ生れ、監督、脚本家、女優、撮影監督。2011年、マドリード・コンプルテンセ大学視聴覚コミュニケーション卒、ウィリアム・レイトン劇場ラボラトリーで演劇芸術の学位を取得する。女優として短編映画に出演。ゴン・ラモスやエバ・ミルなどの演出で舞台にも立っている他、パウラ・アモールやハビエル・ヒネルの演出助手も手掛けており、独立系の映画のフィルム編集者でもある。

*フィルモグラフィー

2016Zong」短編、監督ボルハ・エチェベリア、女優出演

2017Grasse Matinée」短編、監督イバン・アルティレス、女優出演

2023Una amiga」短編、監督、脚本

2024Xiao Wei」短編、監督Jiajie Yu Yan、脚本共同執筆・女優出演

2026Yo no moriré de amor」長編デビュー作、監督、脚本

 

  

   

 (短編Una amiga」のポスター) 

 

★金のビスナガ作品賞の「Yo no moriré de amor」は、2020年スペイン映画アカデミーのレジデンシアに選ばれる。2021年に第18回「フリオ・アレハンドロ長編脚本SGAE」を受賞、Ventana CineMadVentana Sur、などのワークショップに参加して制作した。アルツハイマー型認知症になった母親を10年間にわたって介護した家族や監督自身が投影されている。同世代のカルラ・シモンやベレン・フネス、ピラール・パロメロの作品からも着想を得ていると語っている。本格的な評価はこれからですが、将来が有望視されている。

フリオ・アレハンドラ(ウエスカ1906~デニア1995)は、スペイン、メキシコ、アルゼンチン映画の脚本家、ルイス・ブニュエルの『ビリディアナ』(61)や『哀しみのトリスターナ』(70)の脚本を監督と共同執筆している。SGAE Sociedad Genaral de Autores y Editoresは、1995年設立された著作権管理団体でスペイン著者出版社協会。

 

    

       (フリオ・アレハンドロ長編脚本SGAE賞のトロフィを掲げる監督)

 

キャスト紹介フリア・マスコルトJulia Mascort、バルセロナ出身の映画・舞台女優、歌手、楽器はギターとチェロ。ラウラ・オブラドールズの短編単独デビュー作「Las chicas/The Girls」(2416分、スペイン語)、クリスティアン・アビレスの「La herida luminosa」(2223分、スペイン語)出演の他、カタルーニャTVシリーズ「Com si fos ahir/With That Same Look」(20228話出演)、「Un nuevo amanecer」(20242話出演)、長編出演は今回が初、主役も女優賞も初のようです。カタルーニャ語、スペイン語のバイリンガル、英語もできる。マラガではスペイン語でインタビューを受けていた。

   

     

          (銀のビスナガ主演女優賞受賞、マラガFFガラ)

 

トマス・デル・エスタル Tomás del Estal1967年サラマンカ生れ、俳優。TVシリーズ出演でスタート、脇役専門とはいえ本数が3桁は多すぎる。コメディからホラー、社会派シリアスドラマと芸域は広いから、スペイン映画ファンなら必ず見覚えがあるでしょう。受賞歴は、今回の銀のビスナガ助演男優賞受賞が初、検索している管理人も驚いている。最近では、こんな映画に出演しています、2024『叫び』、2021『ウェイ・ダウン』、2018『誰もがそれを知っている』、2016『スモーク・アンド・ミラーズ』、同『ジュリエッタ』、2015『ヤシの木に降る雪』、2014『トガリネズミの巣穴』、2010BIUTIFUL ビューティフル』、同『ペーパーバード 幸せは翼にのって』など、当ブログでも作品紹介をしています。TVシリーズではシーズン2が始まった『ガリシアン・ギャング』、『鉄の手』などがNetflixで配信されている。

   

  

        (銀のビスナガ助演男優賞受賞、マラガFFガラ)

 

★アルツハイマー認知症の母親を演じたソニア・アルマルチャ(アリカンテ州ピノソ1972)は、バレンシアの演劇芸術学校とウィリアム・レイトンで演技を学んだ。マラガ関連では、マラガFF2025の短編部門でポロ・メナルゲスの「Una vocal」で銀のビスナガ主演女優賞を受賞した。2020年ハビエル・マルコの「A la cara」で同じ短編部門の同賞を受賞している。この短編は2025年に同タイトルで長編化され、ロラ・ガオス賞の主演女優賞にノミネートされた。

  

       

             (母親とクラウディア、フレームから)

 

★ハイメ・ロサーレスがゴヤ賞2008作品賞と監督賞を受賞した『ソリチュード:孤独のかけら』に主役に抜擢され、物静かだが我が道を着々と準備する芯の強い女性を演じて、スペイン俳優組合新人女優賞を受賞しています。他2017年にエステバン・クレスポの『禁じられた二人』、パコ・プラサのホラー『エクリプス』、ロドリゴ・ソロゴジェンのスリラー「El reino」、フェルナンド・レオン・デ・アラノアのブラックコメディ「El buen patrón/The Good Boss」では、ゴヤ賞2022助演女優賞ノミネート、俳優組合女優賞などを受賞、ジョン・ガラーニョ&アイトル・アレギの「Marco」、クラウディア・ピントの「Las consecuencias」(21)、最近は主に映画出演にシフトしている。

『ソリチュード:孤独のかけら』の作品紹介は、コチラ20131108

Las consecuencias」の作品紹介は、コチラ20210701

El buen patrón」の作品紹介は、コチラ20210810

 

ラウラ・ワイスマー(ヴァイスマール)Laura Weissmahr1992年タリファ生れ、女優、製作者。バルセロナのエオリア高等演劇芸術学校で演技を学んだ後、イギリスのウエストミンスター大学で映画テレビ制作の学位を取得する。ドキュメンタリーを撮っている。エレナ・マルティン・ヒメノ監督の「Júlia Ist」(17)やダビ・ビクトリの「No matarás」(20)に出演、2024年にマル・コルのサスペンス「Salve María」主演して、ゴヤ賞2025新人女優賞ほか、ガウディ賞、フェロス賞、バジャドリード映画祭、サンジェルマン賞などを受賞して脚光を浴びた。これからの活躍を予感させる。

   

     

             (ゴヤ賞2025新人女優賞受賞のガラ)

  

★今秋の東京国際映画祭2026での上映を期待したいところです。


マラガ-スール賞にロッシ・デ・パルマ*マラガ映画祭2026 ⑥2026年04月07日 10:15

     大賞マラガ-スール賞に比類のない才能の持ち主ロッシ・デ・パルマ

   

        

 

37日、セルバンテス劇場で、ロッシ・デ・パルママラガ-スール賞のガラが祝われました。プレゼンターにマベル・ロサノ、カルメン・マチ、ブランカ・ポルティーリョ、そして受賞者の娘ルナ・リオネからトロフィーを受け取りました。ロサノは作家で映画監督、女優、モデルと受賞者と同じく多才、活動家でもある。女優のカルメン・マチ(2025年)とブランカ・ポルティーリョ(2023年)は、それぞれマラガ-スール賞の受賞者、当日上映されたペドロ・アギレラの「Día de Caza」の共演者でもある。簡単なミニキャリア紹介は既にアップしておりますので、今回はガラの模様と受賞者のフィルモグラフィーを中心にお届けします。

ミニキャリア紹介は、コチラ20260319

            

       

 (受賞者、マベル・ロサノ、カルメン・マチ、ブランカ・ポルティーリョ、ルナ・リオネ)

 

マベル・ロサノは会場に出席してくれたファンに歓迎の言葉を述べ、「この賞は、スクリーンに姿を見せる度に私たちに強い印象を残してきた忘れられない人々に敬意を表するため役立っています」と。「ロッシは私の姉妹、私の親友、そして共犯者です。ずっと昔から一緒に歩いてきました。これは比喩なんかじゃなく現実なんです、だって私たちは隣人でもあるからね」、「ロッシ・デ・パルマは、独創的、とても個性的で存在感があり、カリスマ的でもある。彼女の才能は世界が認めています」と、受賞者を紹介した。また、受賞者の芸術的な側面、映画を含めて舞台、モード、デザイン、その他創造力豊かな分野、社会活動などにも触れ、受賞者の功績を称えました。

 

  

                            (マベル・ロサノ)

 

昨年の受賞者であるカルメン・マチは、「私は80年代のモビダ・マドリレーニャ運動全盛期にPeor Impossibleで彼女を見て魅せられていました。この女性とどうしたら友達になれるかと考えていました。そうこうしているうちに人生は私に贈り物をしてくれた。最終的には映画で共演することにもなったのです。ロッシは全方位的なアーティスト、映画においても人生においてもシンボリックな存在です。しかし、なかでも美しさと寛容な心の広い女性であることは、みんなが認めるところです」とスピーチした。

モビダ・マドリレーニャ運動というのは、フランコ独裁政権後の民主化移行期にマドリードで発生した若者中心のカウンターカルチャー運動。自由、性的解放、自己表現を掲げ、音楽、映画、芸術、ファッションなどの分野で変革を求め、80年代前半が全盛期だった。Peor Impossible は、1984年に活動を開始したポップミュージックのグループ、ロッシ・デ・パルマはメンバーの一人でした。

 

      

                          (昨年の受賞者カルメン・マチ)

 

★2023年の受賞者ブランカ・ポルティーリョは、「多分わたしは、個人的にはそれほど親しくなかった。しかしロッシ・デ・パルマには脱帽、心から感心しております。時を分かち合い、仕事を共にすることで、彼女が模範となる女性であること、地面を揺るがせるエネルギーを持っていることに気づきました。美しさ、探求心、優しさ、そして圧倒的な力強さがあり、内面からにじみだす美しさに溢れ、なかでも心の広い素晴らしい仲間です」と、受賞者のエネルギッシュでありながらも、その繊細さを強調しました。

    

     

         (エネルギッシュで心の広い受賞者を強調するブランカ・ポルティーリョ)

 

★受賞者の娘ルナ・リオネ1999年生れ、歌手、モデル)は、彼女のもとで大きくなったことの重要性について語りました。「ロッシ・デ・パルマの娘であることをどう思うか、よく聞かれました。私はいつも同じ返事、決して私を退屈させることがないと応えました。ロッシは多面的な素晴らしい女性です」。ルナにとってロッシ・デ・パルマの娘であることは大きな幸運だと強調しました。デ・パルマにはもう一人ガブリエル(1998)というミュージシャンの息子がいる。「地獄の日々だった」という子供たちの父親から逃れるため、小さい二人を抱えて逃亡して以来、子供中心の生活を重視して、現在は独身と称している。ルナとのツーショットを当ブログでも紹介している。

    

     

             (「あなたの娘であるのは幸運」と母親を称えるルナ・リオネ)

 

★会場の座席でプレゼンターたちのスピーチに聞き入っていた受賞者は、登壇すると「今、私は盛大な誉め言葉の数々に当惑しています。何しろ私はお世辞の嵐には馴れておりません」と挨拶して会場を沸かせた。映画祭やマラガ市との絆について「デ・パルマは、映画祭の草創期から素晴らし瞬間を共にしてきました。最も重要なことは、信じられないやり方で映画に専念するマラガの観客の皆さまです」と。「私たち全ての人々がアーティストです。ビスナガ賞受賞者も(砂浜で)魚の串焼きをする職人もアーティストです」と、お金にはちょっと不自由をしているスペインの老若男女に感謝の言葉を述べた。  

     

  

            (会場の座席でプレゼンターのスピーチに聞き入る受賞者)

 

★最近鬼籍入りした両親のこと、モビダ・マドリレーニャ運動、Peor Impossible、アルモドバル、ジャン=ポール・ゴルチエ、ロバート・アルトマン、マイク・フィギス(英)、テリー・ギリアム、アレキサンダー・マックイーン(英)、サン・ローランなど、フランス、米国、イギリスのシネアストやデザイナーについて語りました。

 

     

 

★当日、バンデラス遊歩道に建立された記念碑の除幕式が、マラガ市長フランシスコ・デ・ラ・トーレ以下、歴史的文化遺産担当議員マリアナ・ピネダ、生れ故郷バレアーレス自治体の文化担当書記官ペドロ・ビダル、スール紙の編集長アルベルト・ゴメス・アルメンドレス、本祭ディレクターのフアン・アントニオ・ビガルなど大勢が参加して行われました。更に授与式の後、ペドロ・アギレラの「Día de Caza」(「狩の日」25)が上映されました。カルロス・サウラが初めてエリアス・ケレヘタとタッグを組んだ長編3作目「La caza」を女性主演で再構築したものです。ベルリン映画祭1966で監督賞を受賞、サウラの力量を国際的に認めさせることになった作品。本邦でも「スペイン映画祭1984」で『狩り』の邦題で上映されました。人里離れた狩猟場でウサギ狩りをする4人の男たちの朝から夕方までの1日を描いたもので、最後には狩り以上に凄惨な結末を迎える。今回プレゼンターを務めたカルメン・マチ、ブランカ・ポルティーリョが共演する。

  

  

               

                         (除幕式の参加者に囲まれて)

   

  
  

          (上映された「Día de Caza」とサウラの『狩り』

 

受賞者紹介:ロッシ・デ・パルマ(本名ロサ・エレナ・ガルシア・エチャベ、パルマ・デ・マジョルカ1964)、少女時代は両親の出身地であるカステリョン(バレンシア)やアビレス(アストゥリアス)で育った。フィルモグラフィーは、1986年デビューだが脇役が多いせいか3桁を超す。受賞歴のある話題作、DVD発売やネットで配信中の作品に絞ってアップします。

 

1987『欲望の法則』 監督ペドロ・アルモドバル

1988『神経衰弱ぎりぎりの女たち』 監督同上 ACE賞1989助演女優賞ノミネート

1989『アタメ』 監督同上

1992『サム・サフィ』(フランス) 監督ヴィルジニー・テヴェネ(ヴァージニー・テヴネ)

1993『ハイルミュタンテ!電撃XX作戦』 監督アレックス・デ・ラ・イグレシア

1993『キカ』 監督P・アルモドバル ゴヤ賞1994助演女優賞ノミネート

   スペイン俳優組合助演女優賞ノミネート、ACE賞1995助演女優賞受賞

1994『プレタポルテ』(米国) 監督ロバート・アルトマン 

   米ナショナル・ボード・オブ・レビュー1994アンサンブル演技賞受賞

1995『私の秘密の花』 監督 P・アルモドバル、ゴヤ賞1996助演女優賞ノミネート、

   スペイン俳優組合助演女優賞ノミネート

1998『踊るのよ、フランチェスカ!』(米国) 監督ケリー・セイン

1998「Hors Jeu」(フランス) 監督カリム・ドリディ、ロカルノ映画祭特別賞受賞

1998『セクシュアル・イノセンス』(イギリス) 監督マイク・フィギス

2002『ル・ブレ』(仏・英) 監督アラン・ベルベリアン、フレデリック・フォレスティエ

2004『ピープル』(仏・西、フランス語) 監督ファビアン・オンテニエンテ

2004『ダブルオー・ゼロ』(仏・英、仏語・英語) 監督ジェラール・ピレス

2005『20センチ!』(東京国際映画祭) 監督ラモン・サラサール

2009『抱擁のかけら』 監督 P・アルモドバル

2016『ジュリエッタ』 監督 P・アルモドバル フェロス賞2017助演女優賞ノミネート

2017『マダムのおかしな晩餐会』(フランス、仏語・西語・英語) 監督アマンダ・スターズ

   ガスパリラ映画祭国際演技賞受賞

2018『テリーギリアムのドン・キホーテ』(米・西・仏・ベルギー・英他、英語・西語)

2019『弟は僕のヒーロー』(伊・西、イタリア語) 監督ステファノ・チパーニ

2019「Los Rodríguez y el más allá」(メキシコ・西) 監督パコ・アランゴ

2020『マーメイド・イン・パリ』(フランス) 監督マチアス・マルジウ

2021『パラレル・マザーズ』 監督 P・アルモドバル シネフォリア2022助演女優賞ノミネート

2022『レインボー』 監督パコ・レオン

2022『ラ・メゾン 小説家と娼婦』(仏・ベルギー) 監督アニッサ・ボンヌフォン

2025『ママンと?!ハネムーン』(フランス) 監督ニコラ・キッシュ

2025「Día de Caza」 監督ペドロ・アギレラ

2026「Amarga Navidad」 監督ペドロ・アルモドバル

 

★その他、ヤン・レノルのドキュメンタリー「Jean Paul Gaultier:Freak and Chic」(2018、ジャン=ポール・ゴルチエの自伝的ミュージカル)に出演している。またマラガ-スール賞以外にも、1994年ラファス・デル・ピ映画祭生涯功労賞、2019年フィルミング・イタリア・ベネチア国際功績賞、2022年イタリア・サルデーニャ・フェスティバル「ウィメンパワー」賞、2025年トゥールーズ・シネスパーニャ「バイオレット・ドヌール」賞などを受賞している。

  

第19回マラガ映画祭2026受賞結果*マラガ映画祭2026 ⑤2026年03月30日 11:22

       金のビスナガ作品賞にマルタ・マトゥテとホアキン・デル・パソが受賞

 

     

      (左から、プレゼンターと審査員と審査委員長ハイオネ・カンボルダ)

 

★授賞式は314日、セルバンテス劇場で開催されました。受賞結果はノミネート発表欄(39日、同12日)に追加情報としてアップしましたが、今秋の映画祭の目安になるので、例年通り授賞式のフォトなども交えて纏めました。昨年は受賞作品が、スペイン映画に偏っていましたが、今年はイベロアメリカ映画が脚光を浴びました。進行役の総合司会者は、エレナ・サンチェスナシ・ロドリゲスが務めました。

   

     

        (進行役を務めたエレナ・サンチェスとナシ・ロドリゲス)

 

★審査員は、委員長にハイオネ・カンボルダ(サンセバスティアン1983、監督、脚本家、アートディレクター、『ライ麦のツノ』)、以下ベレン・フネス(バルセロナ1984、監督、脚本家、昨年監督賞受賞)、ダニエラ・ミシェル(モレリア映画祭の設立者、2003年より同映画祭ディレクター)、ロレト・マウレオン(スペインの映画・TV・舞台女優)、ロサ・モンテロ(マドリード1951、ジャーナリスト、作家『世界を救うための教訓』、脚本家)、ガストン・パウルス(ブエノスアイレス1972,俳優『華麗なる詐欺師たち』『陽に照らされて』、製作者、脚本家)、サンティアゴ・ロンカリオロ(リマ1975,作家、脚本家、ジャーナリスト)、以上の7名です。セクション・オフィシアルの受賞結果は以下の通りです。

 

    

      (ロサ・モンテロ、スピーチする審査委員長ハイオネ・カンボルダ)

 

    

  (ダニエラ・ミシェル、サンティアゴ・ロンカリオロ、ロレト・マウレオン、

      ベレン・フネス、ガストン・パウルス、ロサ・モンテロ)

  

 

       29回マラガ映画祭2026セクション・オフィシアル受賞結果

 

金のビスナガ作品賞(スペイン映画、副賞8.000ユーロ)

 Yo no moriré de amor」スペイン、監督マルタ・マトゥテ

 

  

   


 (中央が監督、フォトコール、3月11日)


 

金のビスナガ作品賞(イベロアメリカ映画、副賞8.000ユーロ)

 「El jardín que soñamos / The Garden We Dreamed」メキシコ、

  監督ホアキン・デル・パソ

 

  

    

 

            (フォトコール、3月13日)

 

審査員特別賞(銀のビスナガ)

 「Iván & Hadoum」スペイン=ドイツ=ベルギー、監督イアン・デ・ラ・ロサ

  

     

     

         (左から、前列2人め主役エルミニア・ロ・モレノ、3人め監督、

        後列2人め主役シルベル・チコン、フォトコール、3月12日)   


        

監督賞(銀のビスナガ)

 ホアキン・デル・パソ 「El jardín que soñamos

   


    

主演女優賞(銀のビスナガ「マラガ・パラシオ・ホテルAC」)

 フリア・マスコルト Yo no moriré de amor

   

  

     

          (フォトコール、3月11日)    

     


主演女優賞(審査員スペシャル・メンション)

 アンヘレス・プラダル Angeles」メキシコ=アルゼンチン、監督パウラ・マルコビッチ

 

   


          (中央がマルコビッチ監督、フォトコール、3月13日)

  

 

主演男優賞(銀のビスナガ「MAKE & MARK」)

 ニコラス・サラテHangar Rojo」チリ=アルゼンチン=イタリア 

  監督フアン・パブロ・サラト

 

 

               (フォトコール、3月7日)


 

主演男優賞(審査員スペシャル・メンション)

 シルベル・チコン 「Iván & Hadoum

 

   

               (フォトコール、3月12日)


   

助演女優賞(銀のビスナガ)

 マリア・マグダレナ・サニソ 「La hija cóndor / The Condor Daughter

ボリビア=ペルー=ウルグアイ、監督アルバロ・オルモス・トリコ

    

       

    

 

助演男優賞(銀のビスナガ)

 トマス・デル・エスタル 「Yo no moriré de amor

  

 

    

   (フォトコール、3月11日) 

  

 

脚本賞(銀のビスナガ)

 イアン・デ・ラ・ロサ 「Iván & Hadoum

   


 

音楽賞(銀のビスナガ)

 セルヒオ・プルデンシオマルセロ・ゲレーロ 「La hija cóndor

     

        

             

    (アルバロ・オルモス・トリコ監督、右)

  


撮影賞(銀のビスナガ)

 ゴーハン・ティリヤキ Gokhan Tiryaki El jardín que soñamos

 

     

編集賞(銀のビスナガ)

 バレリア・エルナンデスセバスティアン・ブラム 「Hangar rojo

   

  

 

批評家審査員特別賞(銀のビスナガ)

 「Hangar Rojo」 監督フアン・パブロ・サラト

 

  

 

観客賞(銀のビスナガ、「エルパイス」紙)

 「Hangar Rojo」 監督フアン・パブロ・サラト

  

   


    (ニコラス・サラテ、フアン・パブロ・サラト監督、フォトコール、3月7日)

 

観客賞(銀のビスナガ、観客の投票)

 「Pioneras. Sólo querían jugar」 監督マルタ・ディアス・デ・ロペ・ディアス

 

  

              (監督、フォトコール、3月8日)


★前半上映のため既に帰国してしまったりして、授賞式のフォトが入手できないプロジェクトには、フォトコールにいたしました。


第29回マラガ映画祭ビスナガ栄誉賞*マラガ映画祭2026 ④2026年03月24日 11:40

          マラガ映画祭ビスナガ栄誉賞はナタリア・オレイロが受賞

     

         

★映画祭は、金のビスナガにマルタ・マトゥテの「Yo no moriré de amor」(スペイン)とホアキン・デル・パソの「El jardíin que soñamos(イベロアメリカ)が受賞して終了していますが、前回に続いてマラガの特別賞としてマラガ栄誉賞ほかをアップいたします。栄誉賞も年々若返りして現役受賞者が増加しています。

 

ビスナガ栄誉賞

ナタリア・オレイロ(女優、歌手、モデル、衣装デザイナー、クリエーター、ユニセフの親善大使、愛称ナティ)、1977年ウルグアイのモンテビデオ生れ、1994年アルゼンチンに帰化して、両国とロシアの国籍を持つ。銀のコンドル3回受賞のベテラン女優、両国で活躍しています。TVシリーズ「Sos mi vida」(アルゼンチン0607)は、52ヵ国で放映されるなどの成功で、主役を演じたオレイロは〈テレノベラの女王〉と称されました。

 

    

 

★映画の代表作として、エドゥアルド・ミグノグナの「Cleopatra」(03)、マルティン・サストレの「Miss Tacuarembó」(10、イリス女優賞受賞)、ベンハミン・アビラの「Infancia Clandestino」(12、銀のコンドル、スール賞受賞)、ルシア・プエンソの「Wakolda」(13、銀のコンドル受賞、プラチナ賞・スール賞ノミネート)、ロレナ・ムニョスの「Gilda, no me arrepiento de este amor」(16、銀のコンドル、スール賞、プラチナ観客賞受賞)、本祭ノミネートの新作、ベンハミン・アビラの「La mujer de la fila」(25)、マリア・ラウラ・ベルチ&ラウラ・チアブランドの「La noche sin mí」(25)などが挙げられる。映画賞のプレゼンターとして、ウルグアイのプンタ・デル・エステで開催された第3回イベロアメリカ・プラチナ賞2016にサンティアゴ・セグラと、翌2017年にマドリードで開催されたおりにも連続で総合司会を務めています。当ブログでは「Wakolda / The German Doctor」(『ワコルダ/見知らぬ医師』)をアップしています。

  

★授与式は313日、セルバンテス劇場にて、総合司会者は女優エリサ・スルエタによって進行され、受賞者が「あらゆるタイプの登場人物、ジャンル、フォーマットで輝かしい足跡を残している」ラテンアメリカを代表する女優の才能を紹介しました。お祝いに馳せつけた、ロレナ・ムニョス監督、キャスティングディレクターで監督のマリア・ラウラ・ベルチ、監督ベンハミン・アビラ(アルゼンチン)の3人が登壇、それぞれ出遭いと受賞者の才能を語りました。

 

      
                             
    
         (座席で監督たちのスピーチに聞きいる受賞者313

 

1996年交通事故で急死したアルゼンチンの歌姫ヒルダのビオピック「Gilda, no me arrepiento de este amor」でタッグを組んだロレナ・ムニョス監督は、受賞者が出演したタイトルを織り交ぜながら次のように語りかけた。「ナティ、あなたはありそうな多くの人生を演じてきた(Las vidas posibles)。最初の結婚で母親になり(Mi primera boda )、ほとんど疲れ切って(Casi muerta)、息ができなくなった("Asfixiados")。キャンプに出掛け(Campamento con mamá)、声のしない夜を過ごし(La noche sin mí)、そして行列に並ぶ最初の女性になった(La mujer de la fila)。そんなあなたが大好きよ」と。

   


                 (フォトコールにて)


   

     (ファンサービスも怠らないナタリア・オレイロ、レッドカーペットにて)

 

★デビュー作La noche sin mí」を監督したマリア・ラウラ・ベルチは、演技者としてのオレイロの感受性や義務を強調した。「私は創作の過程をナタリアと一緒にできたことを幸運に思います。「Infancia Clandestino」の最初の日に彼女に会って、その魅力の虜になりました。仕事に対する大きな愛、感性、誠実さなどです。緻密な視点とカメラの後方にいる私たちに対する配慮を決して忘れなかった」と。最後にベンハミン・アビラもオレイロとの出遭いについて語った。「Infancia Clandestino」の最初の打ち合わせに彼女の家に赴くと、既に台本を深く読み込んでいて、登場人物だけでなく物語の要点についても充分理解していた。「私の目の前にいる人の素晴らしさに直ぐ気づいた。あなたには常に皆をリラックスさせる人徳がある」と受賞者に語りかけた。

『ワコルダ/見知らぬ医師』の紹介記事は、コチラ20131023

 

   

                        (スピーチした監督たちに囲まれて)

  

 

ビスナガ栄誉賞 

マリアノ・コーン1975)、ガストン・ドゥプラット1969)、アルゼンチンのデュオ監督、脚本家、撮影監督、製作者。1993年よりコンビを組んでいるアルゼンチンを代表するシネアスト、知的でシニカル、ユーモアのセンスに溢れ、奇想天外な発想で私たちを挑発します。長編2作目「El hombre de al lado」(09)が、まだ知名度があるとは言いがたかった日本で、『ル・コルビュジエの家』の邦題で公開され、あまりの面白さに仰天した。続くEl ciudano ilustre」(16『名誉市民』)が『笑う故郷』の邦題で公開されブレイクした。アントニオ・バンデラス、ペネロペ・クルス、オスカル・マルティネスの豪華キャストがスクリーンを魅了した「Competencia oficial」(21)は、『コンペティション』という邦題でネット配信されています。

 

  

(監督コンビを囲んで、フェルナンド・メンデス⋍レイテ、A.バンデラス、J.A.ビガル他)

 

★既成概念を打ち壊す斬新な手法で社会を描いている。本祭では以上3作と新作のブラックコメディ「Homo Argentum」(2598分)が「レトロスペクティブ・マリアノ・コーン & ガストン・ドゥプラット」で特別上映されました。新作はアルゼンチン文化の特異性をユーモアと自己批判を込めて描いた短編16話で構成されている。ギレルモ・フランチェラ、エバ・デ・ドミニチ、ミゲル・グラナドスなどが出演しているようで、いずれ鑑賞できるでしょう。

    

★授賞式は311日、エチェガライ劇場、プレゼンターはアントニオ・バンデラス、本祭の総ディレクターのフアン・アントニオ・ビガル、スペイン映画アカデミー会長フェルナンド・メンデス=レイテなどが出席しました。当日は『コンペティション』が上映されました。バンデラスは「ビスナガ栄誉賞のプレゼンターであることを名誉に思います。この映画のキーポイントは、なんと言ってもユーモアです。『コンペティション』をご覧になった方は、私たちが賞を作っているのを既にご存じです」と、映画のセリフを思い出してジョークを飛ばした。

El ciudano ilustre『笑う故郷』の紹介は、コチラ20161013同年1023

Competencia oficial」『コンペティション』の紹介は、コチラ20210910

 

  

(左から、M.コーン、G.ドゥプラット、プレゼンターのA.バンデラスとJ.A.ビガル、311日)

 

 

ビスナガ栄誉賞

ホセ・ルイス・シエンフエゴス(映画祭プログラマー)

1964年、アストゥリアスのアビレス生れ、2025年12月2日、脳梗塞のため60歳という若さでマドリードで急逝した。オビエド大学で心理学を専攻し、1991年スペイン国営ラジオ局で脚本や司会者を務めた。その後ヒホン映画祭ディレクター(1995~2011)、セビリア映画祭の映画プログラマーを歴任(2012~22)、バジャドリード映画祭通称 SEMINCI(2023~25)在任中に病に倒れた。そのほかサンセバスチャン映画祭、ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭 BAFICI、カルロヴィ・ヴァリ映画祭の審査員を務めている。ヨーロッパ映画アカデミー会員、死後、スペイン文化省より「金のメダル芸術功労賞」が授与された。

  


             (故ホセ・ルイス・シエンフエゴス)

  

★310日にオマージュが捧げられました。スペイン映画アカデミーAACCE 会長フェルナンド・メンデス=レイテ以下、ホセ・ルイス・レボルディノス(サンセバスティアンFF総ディレクター)、マリオナ・ビアデル&ハビエル・エストラダ(バジャドリードFF同)、マラガFFのフアン・アントニオ・ビガルが登壇して功績を讃えました。

  

 

    

  (バジャドリード映画祭ディレクターのマリオナ・ビアデル、ハビエル・エストラダ)

 

   

 (J.A.ビガル、スピーチするM.ビアデル、J.エストラダ、AACCE会長、J.L.レボルディノス)

 

特別賞マラガ―スール賞にロッシ・デ・パルマ*マラガ映画祭2026 ③2026年03月19日 11:10

          特別賞の大賞マラガ―スール賞は女優のロッシ・デ・パルマ

 

     

 

★マラガ〈特別賞〉は、マラガ―スール賞を含めて、レトロスペクティブ賞、才能賞、リカルド・フランコ賞、ビスナガ・シウダ・デル・パライソ賞の5賞、それに栄誉賞を含めると6賞となります。今年は紹介が後手に回っておりますが一応アップしておきます。大賞のマラガ―スール賞の受賞者は地中海を眼下にした遊歩道アントニオ・バンデラス通りに手形入りの記念碑を建ててもらえます。マラガ生れのバンデラスはマラガの〈名誉市民〉で、映画祭にも資金を提供しています。今回建ててもらえるのは、スペインの女優ロッシ・デ・パルマです。


★ビスナガ栄誉賞にはウルグアイの女優で歌手のナタリア・オレイロが選ばれ、313日に感動的な授与式がありました。今回は他に、アルゼンチンのマリアノ・コーンガストン・ドゥプラットの監督デュオ、昨年12月に死去したヒホン、セビリア、バジャドリードなど各映画祭のディレクターを歴任したホセ・ルイス・シエンフエゴスを偲んでオマージュが捧げられました。今回は数が多いので、先ず特別賞5賞を駆け足でアウトラインをアップしておきます。

 

             マラガ映画祭2026特別賞

 

マラガ―スール賞(スール紙とのコラボ)

ロッシ・デ・パルマ(パルマ・デ・マジョルカ1964)、スペインの女優、モデル、歌手と多才。アルモドバルに映画出演を口説かれてデビューしたのが『欲望の法則』、以来アルモドバルのミューズの一人、『キカ』と『私の秘密の花』でゴヤ賞にノミネートされている。スペイン映画だけでなく、英語、フランス語、カタルーニャ語に堪能で、ロバート・アルトマン、パトリス・ルコンテ、テリー・ギリアム、カリム・ドリディなど国際的に著名な監督のもとで仕事をしており、ドリディの「Hors Jeu」の演技により、ロカルノ映画祭1998特別女優賞を受賞している。他にアマンダ・スターズの英仏西語が飛びかう『マダムのおかしな晩餐会』主演で、フロリダ州のガスパリラ映画祭2017国際演技賞を受賞している。本作については当ブログにアップしています。

 

    

★授与式は37日、ペドロ・アギレラの「Día de caza」(25)が上映されました。本作はカルロス・サウラの名作と言われる「La caza」(65)の女性版、カルメン・マチ、ブランカ・ポルティージョなど豪華キャスト、公開を期待しています。部分的にキャリア紹介しておりますが、追って授与式の模様も交えてキャリア&フィルモグラフィーの紹介記事を予定しています。

   

      

   (自身の手形に手を添える受賞者、バンデラス通りに建てられた記念碑、37日)

 

 

レトロスペクティブ賞-マラガ・オイ(マラガ・オイ紙とのコラボ)

フランシスコ・ロンバルディ(ペルーの監督、タクナ1949)、アルゼンチンのサンタフェ映画学校で学ぶ。長編デビュー作「Muerte al amanecer」(76)が海外で注目され、ロカルノ映画祭1997エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンションを受賞、ハバナやカルタヘナの映画際で上映された。代表作はマリオ・バルガス⋍リョサの同名小説を映画化した『都会と犬達』が、カンヌ映画祭1985併催の「監督週間」にノミネート、サンセバスチャン映画祭では銀貝監督賞を受賞した。ほか『ライオンの棲みか』(88)、『豚と天国』はモントリオール映画祭1990アメリカ部門のグランプリを受賞した。本祭で「El corazón del lobo」(25)がノミネートされているので、新作紹介を兼ねて別途にアップを予定しています。

 

     

312日、セルバンテス劇場にて、授与式進行役は女優のエリサ・スルエタ、受賞者は友人や仲間に囲まれて、ラテンアメリカ映画について語りました。ラテンアメリカ諸国とのコラボを推進する製作者のヘラルド・エレーロ、代表作の『ライオンの棲みか』や『豚と天国』をプロデュースした。同プロデューサーのマリエラ・ベスイエフスキー、ペルーとの合作映画「No se lo digas a nadie」や「Tinta roja」に主演したスペイン女優ルシア・ヒメネス、新作の撮影監督テオ・デルガド、同じく新作の製作者グスタボ・サンチェスが登壇しました。受賞者は最後に自身を支えてくれた家族に感謝しました。  

 

      

        (受賞スピーチするレトロスペクティブ賞受賞者、312

 

 

マラガ才能賞-マラガ・オピニオン(マラガ・オピニオン紙とのコラボ)

アラウダ・ルイス・デ・アスア(バラカルド1978)、スペインの監督、脚本家。デウスト大学では英文学を専攻、映画はマドリード映画学校 ECAM で学んだ。長編デビュー作「Cinco lobitos」はベルリン映画祭2022パノラマ部門にノミネート、続くマラガ映画祭セクション・オフィシアルでいきなり金のビスナガ作品賞ほか7冠の快挙、第2作はロマンティック・コメディが『だから、君なんだ』の邦題でNetflixで配信されている。3作目「Los domingos」がゴヤ賞ほか受賞ラッシュとなり、当ブログでも度々登場させていますから割愛しますが、TVシリーズ「Querer」(244話)も受賞歴を誇り、既に文化省が選考母体の「金のメダル芸術功労賞」を受賞しており、目が離せない。

Cinco lobitos」の作品紹介は、コチラ20220514同年1213

Los domingos」の作品とキャリア紹介記事は、コチラ20250727

Querer」の紹介記事は、コチラ20241009

   

    

★授与式は38日、セルバンテス劇場にて、進行役の女優ノエミ・ルイスが務め、映画仲間や友人たちが駆けつけました。ECAMで知り合ったというフィルム編集者のアンドレス・ジル、脚本家のエドゥアルド・ソラ、「Cinco lobitos」の主役を演じたライア・コスタ、「Querer」や「Los domingos」でタッグを組んだナゴレ・アランブル、それぞれゴヤ賞、フォルケ賞、フェロス賞の受賞者たち、思い思いに受賞者の豊かな力量と魅力、ほかの人を魔法にかけて巻き込んでしまう稀有な才能について語り、才能賞受賞が相応しいシネアストであることを印象づけました。

 

 


          (受賞スピーチをするルイス・デ・アスア、38日)

 

 

リカルド・フランコ賞(スペイン映画アカデミーとのコラボ)

マヌエラ・オコン・アブルト(ウエルバ1973、製作者)、スペインでもっとも確固たる、かつ認知度の高い映画製作者の一人、1996年以来およそ30年に及ぶキャリアの持ち主である。複雑なプロジェクトを運営する映画製作者としてプロフェッショナルな地位を築いてきている。20作以上の長編、テレビ・シリーズなど、カテゴリーを問わず手掛けている。カルロス・サウラ(98、『ボルドーのゴヤ』)やフェルナンド・フェルナン=ゴメス(99、「Lazaro de Tormes」)のような主要な監督のもとでスタートした後、アルベルト・ロドリゲスとの出合いが決定的、さらにマテオ・ヒル(99、『パズル』)、サンティアゴ・アモデオ(05、「Cabeza de perro」)、アナ・ロサ・ディエゴ、パコ・バニョスといった監督たちと結びつき、同時代の製作者の視点からアンダルシア及びスペイン映画の展望を再生することに貢献しています。

  

   

★主な受賞歴:2015ACECANホセフィナ・モリーナ賞2016年、実在のスパイを主人公にしたアルベルト・ロドリゲスの『スモーク・アンド・ミラーズ』でACECANプロダクション賞、ウエルバ・イベロアメリカFFライト賞、同監督の「Modelo 77」でゴヤ賞2023プロダクション賞、アンダルシア映画アカデミーのカルメン賞を受賞しています。ほかノミネートは多数あり、なかでもロドリゲスのフィルム・ノワール『グループ 7』でゴヤ賞2013、公開された『マーシュランド』もゴヤ賞2014でノミネートされています、「La Peste」(171912話)などTVシリーズも手掛けています。作品紹介は、ロドリゲス監督のフィルモグラフィーで紹介しています。

『マーシュランド』の紹介記事は、コチラ20150124

『スモーク・アンド・ミラーズ』の紹介記事は、コチラ⇒20160924

 

★授与式は310日、アカデミー会長フェルナンド・メンデス=レイテがプレゼンター、監督アルベルト・ロドリゲス、製作者ベレン・サンチェス、ゲルバシオ・イグレシアス、キャスティング監督エバ・レイラ・イ・ヨランダ・セラノなどが登壇した。

 

 

     

                                                (授与式、310日)

 

 

ビスナガ・シウダ・デル・パライソ賞

ビクトリア・ベラ(マドリード1953)、映画、舞台、テレビ女優。4歳でクラシック・バレエを学び始め、当時マドリードを拠点にしていたデンマークのバレリーナで教師でもあったカレン・タフトのバレエ学校やコペンハーゲン歌劇場の演出家レイフ・オルベングのもとで技術を学んだ。13歳からウィリアム・レイトンやミゲル・ナロスの学校でスタニスラフスキー・メソッドを学び、ブレヒトの『第三帝国の恐怖と悲惨』で舞台デビュー、マガジャネス小劇場で活躍する。『アンネの日記』の主役に抜擢され、これが本格的なキャリアの始りとなった。

   

      

           (エレガントで誠実な女優ビクトリア・ベラ)

 

★映画デビューは、TVシリーズに出演していた70年代初め、ペドロ・マッソの「Las adolescentes」(76)で女学生役で主演、『新・青い体験』で公開されている。ほかにセバスティアン・ダルボの「Acosada」(85)やハビエル・アギレの「La diputada」(88)に主演する。代表作は、『黄昏の恋』でスペイン初のオスカー監督となったホセ・ルイス・ガルシが、アカデミー賞ノミネート3回目となる「Asignatura aprobada」(87)、ベルリン映画祭1989に出品されたフランシスコ・ロドリゲス・フェルナンデスのサスペンス「Testigo azul」などに主演している。米、イタリア、メキシコなどの合作映画に出演していることもあって、アンソニー・クイン、ピーター・フォンダ(G・ニコラス・ハエックの『ファミリー・エキスプレス』90BS放映)、アリス・クーパー(クライド・アンダーソンのホラー『モンスター・ドッグ』86、ビデオ)などと共演している。

 

TVシリーズでは、ブラスコ・イバニェスの小説をベースにした人気ドラマ「Cañas y barro」(786話)でブレイクし、金のテレプログラマを受賞した。「El jardín de Venus」(834話、助演)、「Ninette y un señor de Murcia」(848話、主演)、イタリアのQuattro piccole donne」(90)など海外のTVシリーズにも出演、さらに自身の作品「Dame un beso」を監督、プロデュースしている。舞台女優としては、ギリシャ悲劇から前衛派のファスビンダーまで幅広く、オスカー・ワイルド、スペインの劇作家バジェ=インクラン、ベニート・ペレス・ガルドス、ミゲル・ミウラなどの作品に出演しています。優雅さと誠実さを兼ねそなえ、フランコ体制が終焉した民主主義移行期に活躍した〈移行期のミューズ〉と称され、映画と舞台を支配した女優です。

  

      

     

            (セルバンテス劇場での授与式、39日)

 

★授与式は、39日、セルバンテス劇場にて、アリシア・ロマイ(ジャーナリスト)、セバスティアン・ダルボ(監督)、マヌエル・フランシスコ・レイナ作家が登壇しました。受賞者は国際的な映画に主演できたこと、撮影中に出会った俳優アンソニー・クインの優しさを称賛した。「疲労困憊しているときにみんなをチェスに誘って、自分の人生やフェリーニの映画について語ってくれ、とても素晴らしい友情を示してくれた」と回想した。またアリシア・ロマイは「大女優というだけでなく、自由で本物の女性でもあるベラを今宵祝えることが重要です」とスピーチした。受賞者は「パライソの都市マラガにいる幸せを感謝する」とスピーチを締めくくった。

 

第29回マラガ映画祭ラテンアメリカ映画ノミネート*マラガ映画祭2026 ②2026年03月12日 11:09

         セクション・オフィシアル――ラテンアメリカ映画10

 

   

 

★ラテンアメリカ映画部門は、メキシコを中心にアルゼンチン、チリ、珍しくペルー、ボリビア、キューバの作品がノミネートされています。映画祭も既に終盤に入りましたが、作品名、監督、製作、キャストなどのデータをアップします。アルゼンチン出身だがメキシコで活躍しているパウラ・マルコビッチ、ペルーのベテラン監督フランシスコ・J・ロンバルディ、俳優として知名度のあるメキシコのダニエル・ヒメネス・カチョとキューバのホルヘ・ぺルゴリアなどが選ばれており、後半に上映が予定されている作品が多い。

 

     マラガ映画祭2026セクション・オフィシアル作品(ラテンアメリカ)

 

1)Ángeles」(メキシコ=アルゼンチン)2025年、93分、長編5作目

 監督&脚本パウラ・マルコビッチ(ブエノスアイレス1968)、監督、脚本家、作家。デビュー作「El premio」は自伝的要素の濃い映画でベルリン映画祭2011でプレミアされ、アリエル賞、ハバナやリマの映画祭で作品賞を受賞している。新作はモレリア映画祭2025で既にプレミアされている。 

 製作Cuevas de Altamira Producciones / Isla Bonita Films / Gualicho Cine / Disruptiva Films

 キャスト:アンヘレス・プラダル(アンヘレス14歳)、アビアン・ヴァインスタイン(ダビ)、イサベリャ・ラミレス

受賞結果:審査員特別メンション女優賞(アンヘレス・プラダル)

  

    

  

 

2)「El corazón del lobo」(ペルー)2025年、99

 監督フランシスコ・J・ロンバルディ、ラテンアメリカで有名なシネアストの一人、既に17作を監督しており、サンセバスチャン、モレリア、カンヌ、ベルリン、トロントなど国際映画祭の受賞者、2014年文化国民賞を受賞している。共同脚本:フランシスコ・J・ロンバルディ、アウグスト・カバダ。紹介記事を予定しています。

 製作La Soga Producciones

 キャスト:ビクトル・アクリオ・シチャ、ハレド・ビセンテ・サンチェス、シルバナ・ディアス・ゴイコチェア、ラウル・ラミレス・ベルガラ、マルティン・マルティネス・ゴンサレス、他多数

        

 

   

3)「El guardián」(メキシコ=スペイン)2025年、102分、長編デビュー作

 監督&脚本ヌリア・イバニェス、監督、脚本家、メキシコの映画センターCCCで学んだ。ドキュメンタリー映画3作の評価は高い。新作はモレリア映画祭2025でプレミアされ、オペラ・プリマ賞を受賞している。

 製作Miss Paraguay produccionas / Palomo Negra / Solita Films

 キャスト:バシリオ・モンカダ・エルナンデス、ヘラルド・トレホルナ、ホルヘ・アブラハム・フエルテ、アンドレア・ララ、ホセ・ミサエル・ムリーリョ、ミゲル・アンヘル・アルセ、他多数

  

     

    

4)「El jardín que soñamos / The Garden We Dreamed」(メキシコ)2026年、102分、3作目

 監督&脚本ホアキン・デル・パソ(メキシコシティ1986)、監督、撮影監督、脚本家、製作者。キューバの映画テレビ学校とポーランドの国立映画学校で学んだ。2016年デビュー作「Maquinaria Panamericana」は、ベルリン映画祭フォーラム部門でプレミアされ、グアダラハラ映画祭メスカル賞、FIPRESCI賞、モンテレイFFメキシコ映画賞、アリエル賞2017オリジナル脚本賞など受賞歴多数。第2作「El hoyo en la cerca」は、ベネチア映画祭2021オリゾンティ部門ノミネート、カイロ映画祭2021金のピラミッド賞などを受賞している。新作はベルリンFFパノラマ部門ノミネート。

 製作Amondo Cine / Carcava Cine

 キャスト:ネヘミエ・バスティン、ルス・アイチャ・ピエール・ネルソン、フォースタン・ピエール、キマエレ・ホリー・プレビレ、カルロス・エスキベル

受賞結果:金のビスナガ作品賞(イベロアメリカ映画)、銀のビスナガ監督賞(ホアキン・デル・パソ)、銀のビスナガ撮影賞(ギョクハン・ティリヤキ)

  

     

   

 

5)「Hangar Rojo」(チリ=アルゼンチン=イタリア)2026年、81分、モノクロ、デビュー作

 監督フアン・パブロ・サラト、監督、製作者、脚本家、制作会社Villano Produccionesの設立者。2010年ドキュメンタリー「Ojos Rojos」はチリ映画史上、最も見られた映画の一つ。TVシリーズも手掛けており、ジャーナリズム賞、アルタソル賞など受賞している。新作は「もう一つの9.11」と称される1973911日、軍事クーデタが起きたサンティアゴが舞台です。ベルリンFFペルスペクティブ部門上映、劇映画長編デビュー作。脚本:ルイス・エミリオ・グスマン

 製作Villano Producciones / Brava Cine / Rain Dogs / Caravan / Berta Film / TVN

 キャスト:ニコラス・サラテ、ボリス・ケルシア、マルシアル・タグレ、カタリナ・ストゥアルド、アロン・エルナンデス、フランシスコ・カラスコ、フアン・カノ

受賞結果:銀のビスナガ男優賞(ニコラス・サラテ)、銀のビスナガ編集賞(バレリア・エルナンデス、セバスティアン・ブラム)、批評家審査員銀賞(フアン・パブロ・サラト)、銀のビスナガ「エル・パイス」観客賞(フアン・パブロ・サラト)

 

    

   

 

6)「Juana」(メキシコ)2025年、101分、デビュー作

 監督ダニエル・ヒメネス・カチョ、俳優、監督、イベロアメリカの映画、テレビ、舞台で活躍する最も重要な俳優、アルフォンソ・キュアロン、ペドロ・アルモドバルなどとコラボしている。60作以上に出演している。TVシリーズ「Cronica de castas」(14)を手掛けている。共同脚本:エンマ・ベルトラン。デビュー作は、モレリア映画祭コンペティション部門、エストニアのタリン・ブラックナイツFFノミネート。新聞社で働く40代のジャーナリストのフアナは、女性殺害事件に関する古い調査をするなかで、過去のトラウマに直面する。

 製作Talipot Studio / North Films / Redrum Post / Cactus Film & Video

 キャスト:ディアナ・セダノ(フアナ)、マルガリータ・サンス(アメリア)、アルトゥーロ・リオス(ラモン)、アントニオ・フォルティエル(アルマンド)、ナイレア・ノルビンド(アドリアナ・ヌニェス)、アンヘレス・クルス(ナネット)

 

      

     

 

7)「La mujer de la fila / The Woman in the Line」(アルゼンチン)2025年、105

 監督ベンハミン・アビラ、監督、脚本家、「Infancia Clandestino」(カンヌFF2011)のような作家性の強い作品を撮っており、新作と同じナタリア・オレイロを起用している。国際映画祭巡りをして受賞歴多数。共同脚本:ベンハミン・アビラ、マルセロ・ミューラー。本作は実話に基づいている。18歳になる息子が冤罪で刑務所に収監されたことで、母親は息子の自由のため闘います。マルティン・フィエロ監督賞、主演女優賞(ナタリア・オレイロ)を受賞している。

 製作Mostra Cine / Buffalo Films / Diving Media

 キャスト:ナタリア・オレイロ(アンドレア)、アンパロ・ノゲラ(ラ・ベインティドス)、アルベルト・アンマン(アレホ)、フェデリコ・ハインリッヒ(グスタボ)、マルセラ・アクーニャ(コカ)、リデ・ウランガ(アリシア)、ルイス・カンポス(エミリオ)、ベンハミン・アビラ(サンティリャン)、他多数

 

      

   

 

8)「La hija Cóndor / The Condor Daughter」(ボリビア=ペルー=ウルグアイ)2025年、

  109分、2作目

 監督&脚本アルバロ・オルモス・トリコ、脚本家、監督、製作者、BoliviaCine の創設者。2011年ドキュメンタリー作家としてスタート、2018年、長編フィクション「Wiñay」を撮る。他にアレハンドロ・キロガの「Los de Abajo」などの製作を手掛けている。新作が第2作目になる。若いケチュアの助産師見習いクララの夢は、都会に出て歌手になることだった。言語はケチュア語とスペイン語。

 製作Empatia Cinema / Ayara Producciones / La mayor Cine

 キャスト:マリア・マグダレナ・サニソ、マリソル・バジェホス・モンターニョ、ネリー・ワイタ

受賞結果:銀のビスナガ助演女優賞(マリア・マグダレナ・サニソ)、銀のビスナガ音楽賞(セルヒオ・プルデンシオ、マルセロ・ゲレーロ)

  

       

    

 

9)「Mil pedazos」(チリ=スペイン=アルゼンチン)2025年、90

 監督セルヒオ・カストロ=サン・マルティン、チリの監督、脚本家、製作者、ドキュメンタリーやTVシリーズを手掛ける。2015年長編フィクション「La mujer de barro」はベルリンFFでプレミアされ、トゥールーズ、モントリオール、ウェルバ、BFIロンドン、エルサレムほか国際映画祭巡りをした。共同脚本:セルヒオ・カストロ=サン・マルティン、マラ・ペスシオ

 製作Latente films / Amore Cine / Maluta films / Panes Contenidos / Bikini films / Inaudita 

 キャスト:パオラ・ジャンニーニ、ダニエル・ムニョス(ミゲル)、エミリア・ロドリゲス、フランシスコ・ペレス・バンネン、ヒメナ・マルティン、アンドレア・ロメロ

 

      

    

 

10)「Neurótica anónima」(メキシコ=キューバ)2025年、96

 監督ホルヘ・ぺルゴリア・ロドリゲス(ハバナ1965)、俳優、監督、脚本家。『苺とチョコレート』(93)で華々しく国際舞台にデビューした、イベロアメリカを代表するシネアスト、キューバの現代社会の矛盾をテーマにしたドキュメンタリーや映画を撮りつづけている。長編デビュー作「Afinidades」(マラガFF2010,ウラジミル・クルスとの共同監督)、「Fátima o el Parque de la Fraternidad」(ハバナFF2014)など。共同脚本ミルタ・イバラ、ホルヘ・ぺルゴリア。アルコール依存症の夫と暮らす高齢の女性は、辛い現実から逃れるために30年間働いてきた映画館の閉鎖に直面してメンタルな危機に陥る。女性の再生が語られる。共同執筆者のミルタ・イバラが主役を演じる。

 製作Itaca Films Mexico / Audiovisuales ICAIC

 キャスト:ミルタ・イバラ、ロベルト・ペルドモ、ジョエル・アンヘリノ、オスバルド・ドイメアディオス、アンドレア・ドイメアディオス、カルメン・ルイス、ダニエル・トリアナ、ジョルディ・モレホン

    

 

★以上10作、女性監督が2人は少し寂しい。

  

第29回マラガ映画祭ノミネート発表*マラガ映画祭2026 ①2026年03月09日 13:43

    セクション・オフィシアル――スペイン映画12作、ラテンアメリカ映画10

 


 

★今年はゴヤ賞ガラが約1ヵ月遅かったこともあって、既に全容が発表になっているマラガ映画祭(36日~16日)のアップが遅れてしまいました。セクション・オフィシアルが22作、うちスペインが12作、メキシコ、アルゼンチンなどラテンアメリカ諸国が10作です。アウト・オブ・コンペティションの21作は2作以外スペイン映画です。期間中に全セクションで263作が上映される予定です。他に大賞マラガ-スール賞ロッシ・デ・パルマ)以下の特別賞、審査員団、特別上映などが発表になっています。一応セクション・オフィシアルのノミネート作品のタイトル・監督・脚本家・キャストを列挙しておきます。新人登竜門の映画祭とはいえ、昨今ではオープニング作品のマリヤム・トゥザニの「Calle Málaga」のように、既に国際映画祭巡りをしているベテラン勢が増加しています。最もオープニング作品はコンペティション部門ですがグランプリ受賞は先ずないでしょう。

 

    29回マラガ映画祭2026セクション・オフィシアル作品(スペイン)

 

1)Calle Málaga」(モロッコ=西=仏=ベルギー=独)2025年、116分

 オープニング作品

 監督マリヤム・トゥザニMaryam Touzani1980、モロッコ、タンジール)、モロッコの映画監督、脚本家、女優。2019年、「Adam」(邦題『モロッコ、彼女たちの朝』)で長編デビューする。2作目『青いカフタンの仕立て屋』(22、「Le bleu du caftan」)、両作ともカンヌFF「ある視点」に出品、後者でFIPRESCI賞を受賞し、米アカデミー賞モロッコ代表作品になった。新作「Calle Málaga」が3作目、スペイン語・アラビア語、ドラマ、116分。ベネチアFF2025、トロント、チューリッヒ、バンクーバー、BFIロンドン、シカゴなどの国際映画祭上映作品、他多数。

 脚本:ナビル・アユチ、マリヤム・トゥザニ

 キャスト:カルメン・マウラ(マリア・アンヘレス)、マルタ・エトゥラ(娘クララ)、アーメド・ブーラン(アブスラム)、マリア・アルフォンサ・ロッソ(ホセファ)、ミゲル・ガルセス、他多数

 


 

 

2)Altas capacidades / Better Class」(スペイン=ウルグアイ)2025年、101分

 監督ビクトル・ガルシア・レオン、共同脚本:ボルハ・コベアガ、ビクトル・ガルシア・レオン

 製作Buena Pinta Media / Think Studio / Sayaka Producciones / Altas capacidades Película

 キャスト:マリアン・アルバレス、イスラエル・エレハルデ、フアン・ディエゴ・ボット、ナタリア・レイェス、ピラール・カストロ、スソ・ナンクラレス

 


 

 

3)Después de Kim」(スペイン)2025年、107分

 監督&脚本アンヘレス・ゴンサレス=シンデ

 製作Después de Kim AIE / Voramar Films / Tornasol Media

 キャスト:アドリアナ・オソレス、ダリオ・グランディネッティ、グロリア・マルチ、ケビン・ブランド、ロヘル・アランダ、クリスティナ・ローゼンヴィング

 


 

 

4)Corredora」(スペイン)2026年、96

 監督&脚本ラウラ・ガルシア・アロンソ

 製作Distinto Films / Elastica Films / Dos Soles Media

 キャスト:アルバ・サエス、マリナ・サラス、アレックス・ブレンデミュール

 


 

 

5)Iván & Hadoum」(スペイン=ドイツ=ベルギー)2026年、101分、長編デビュー作

 監督&脚本イアン・デ・ラ・ロサ、ドイツ出身の監督だがスペイン語で撮っている。ベルリン映画祭初監督テディ賞受賞。

 製作Avalon / Pecado Films / Vayolet Films / Iván & Hadoum AIE / Port au Prince Films / Saga Film、他

 キャスト:シルベル・チコン(イバン)、エルミニア・ロ・モレノ(アドゥム/ハドゥムHadoum)、ウルスラ・ディアス・マンサノ(アンパロ)、エスペランサ・グアルダド(カルメン)、ニコ・モントーヤ(マヌエル)、他

受賞結果:銀のビスナガ審査員特別賞、男優審査員特別メンション(シルベル・チコン)、銀のビスナガ脚本賞(イアン・デ・ラ・ロサ)

 


  

 

6)La buena hija / The Good Daughter」(スペイン)2025年、101分、長編2作目

 監督&脚本フリア・デ・パス(バルセロナ1995)、ESCAC監督科卒、デビュー作「Ama」(21)はマラガFFプレミア上映、ゴヤ賞、フェロス賞ノミネート。2024TVシリーズ、アラウダ・ルイス・デ・アスアの「Querer」の共同クリエーター。

 製作Astra Pictures / Avalon / Krater Films / Harta la Película AIE 

 キャスト:キアラ・アランシビア、ジャネット・ノバス、フリアン・ビリャグラン、ペトラ・マルティネス

 

     

 

 

7)Lapönia」(スペイン)2025年、89

 監督&脚本ダビ・セラーノ(監督、脚本家、製作者、劇作家)、エミリオ・マルティネス=ラサロ監督がマラガFF2002で金のビスナガを受賞した「El otro lado de la cama」の脚本を手掛けている。

 製作The Mediapro Studio

 キャスト:ナタリア・ベルベケ(モニカ)、フリアン・ロペス、アンヘラ・セルバンテス(ヌリア)、ブランカ・ラミレス、ヴェビョルン・エンガー

 

 

 

 

8)Mala bèstia」(スペイン)2025年、94分、長編デビュー作

 監督&脚本バルバラ・ファレ(脚本家、監督、製作者)2016ESCAC卒、

 製作Mimosa Produce / Sumendie Filmak / Lagrima Films / Kabak Films Studio  

 キャスト:イリア・デル・リオ、ロジェール・カザマジョール、マリア・シュヴィンゲン

 

 

 

 

9)Mi querida señorita / My Dearest Señorita」(スペイン)2026年、112

 監督フェルナンド・ゴンサレス・モリーナ、脚本アラナ・S・ポルテロ

 製作Suma Contento

 キャスト:エリザベス・マルティネス、アンナ・カステーリョ、パコ・レオン、ナゴレ・アランブル、マヌ・リオス、エネコ・サガルドイ、ロラ・ロドリゲス、他

 

  

 

 

10)Pioneras. Solo querían jugar」(スペイン=ポルトガル)2025年、106分、長編3作目 

 監督&脚本マルタ・ディアス・デ・ロペ・ディアスESCAC監督科卒、2018年デビュー作「Mi querida cofradia」がマラガFF観客賞ほか受賞、共同脚本:セビナ・ゲーラ、1970年代初め、女子のスポーツは禁じられていたが、ある女子高サッカー・クラブを舞台にした女子サッカーの歴史が語られる。

 製作Cine365Film / NadieEs Perfecto / Ciudadano Ciskul / Bando A Parte / Pioneras La Película AIE

 キャスト:ソフィア・デ・イスナハル、ブルナ・ルカダモ、ダニエル・イバニェス、アイシャ・ビリャグラン、ノラ・オチョテコ、他多数

受賞結果:銀のビスナガ観客賞

 


 

 

11)Pizza Movies」(スペイン)2026年、95分、長編4作目

 監督カルロ・パディアル、監督、脚本家、作家、2012年デビュー作「Mi Loco Erasmus」、TVシリーズも手掛けている。共同脚本:カルロ・パディアル、カルロス・デ・ディエゴ、デシレ・デ・フェス

 製作

 キャスト:ジュディット・マルティン、ベルト・ロメロ、ジョセップ・セギ、ルベン・ヒメネス、レオン・マルティネス、ブルナ・クシ、ホアキン・レジェス、ラウル・アレバロ、タマル・ノバス、ミゲル・ノゲラ、他多数

  

    

 

 

12)Yo no moriré de amor / I Wont Die for Love」(スペイン)2026年、94分、デビュー作

 監督&脚本マルタ・マトゥテ

 製作Solita Films / Erastica Films / Saga Film

 キャスト:フリア・マスコルト、ソニア・アルマルチャ、トマス・デル・エスタル、ラウラ・ワイスマー、ギジェルモ・ベネト

受賞結果:金のビスナガ作品賞(スペイン映画部門)、銀のビスナガ「ACマラガ・パラシオホテル」女優賞(フリア・マスコルト)、銀のビスナガ助演男優賞(トマス・デル・エスタル)

 


 

 

★以上がスペイン映画の12作です。映画祭の大賞マラガ-スール賞も37日、セルバンテス劇場にロッシ・デ・パルマを迎えて授与式が行われました。プレゼンターは、昨年の受賞者カルメン・マチ以下、監督、脚本家、女優のマベル・ロサノ、本賞2023受賞者ブランカ・ポルティージョ、受賞者の娘、女優のルナ・リオネでした。キャリア紹介の予定です。