ホライズンズ・ラティノ部門9作品*サンセバスチャン映画祭2020 ⑦2020年09月07日 16:37

      ホライズンズ・ラティノのオープニングはアルゼンチン映画「El prófugo

 

         

 

ホライズンズ・ラティノ部門は、長編映画のデビュー作あるいは第2作までの作品が対象です。従って情報が少なく予告編も未完成が含まれ、紹介するには情報不足が多い。特に今回は新型コロナウイリス感染者拡大もあって、なんとか滑り込みセーフで開催されたベルリン映画祭でプレミアされたものが目立っており、急ごしらえの感が否めない。ラテンアメリカ諸国といっても、今回は21ヵ国のうちアルゼンチン、チリ、メキシコに集中した9作品が選ばれている。取りあえず2回に分けてアップいたします。

 

         ホライズンズ・ラティノ部門

 

El prófugoThe Intruder アルゼンチン=メキシコ

監督・脚本:ナタリア・メタ、撮影:バルバラ・アルバレス、編集:エリアネ・カッツ 

データ2020年、サイコ・スリラー、90

映画祭・受賞歴:ベルリン映画祭2020コンペティション部門上映

キャスト:エリカ・リバス(イネス)、ナウエル・ぺレス・ビスカヤート(アルベルト)、セシリア・ロス(母マルタ)、ダニエル・エレンデル(レオポルド)、他

ストーリー:イネスは夢想好きな歌手だが映画の吹替をして働いている。楽園のような休暇のあいだ、立ち直れないほどのトラウマを抱えて苦しんでいる。それ以来、夢についてのトラブルを抱えている。容易に目が覚められない真に迫った悪夢を体験する。

作品&監督キャリア紹介はベルリンFF2020コチラ20200227

 

   

 

 

Edición ilimitadaUnlimited Edition アルゼンチン

監督:エドガルド・コサリンスキーサンティアゴ・ロサ

   ビルヒニア・コシンロミナ・パウラ

解説4人の作家、俳優、監督、劇作家などが映画で出会う。この多様性に富んだ仕事に関わる監督の4つの短編、4つの物語、4人の登場人物(男女2名ずつ)で構成されている。作品の内容は情報が入手できず分かりませんが、4人の顔ぶれだけで興味がもたれる。出身は別として現在はアルゼンチンで活動している。エドガルド・コサリンスキー(1939)もサンティアゴ・ロサ(1971)もベテラン級、ビルヒニア・コシン(カラカス1973)は5歳でアルゼンチンに移住して両方の国籍を持っている作家、映画デビューかもしれない。ロミナ・パウラは(1979)はサンセバスチャン映画祭2019のホライズンズ・ラティノ賞を受賞している。年齢からしても4人の組み合わせがユニークです。

サンティアゴ・ロサのキャリア&フィルモグラフィー紹介は、コチラ20190219

ロミナ・パウラのキャリア&フィルモグラフィー紹介は、コチラ20190910

 

 

La Verónica チリ

監督:レオナルド・メデル、エグゼクティブプロデューサー:フアン・パブロ・フェルナンデス

キャスト:マリアナ・ディ・ジロラモ(ベロニカ)、アントニア・Giesen、アリエル・マテルナ(ハビエル)、ホセフィナ・モンタネ、他

ストーリー:ベロニカはソーシャル・ネットワーク上の人気モデル、サッカー界の国際的なスター選手と結婚したが、10年前に起きた長女殺害の捜査のなかで第一容疑者であることが分かって窮地に陥る。捜査の圧力に晒され、夫婦関係も危機に見舞われていき、最近生まれた娘アマンダに嫉妬を感じるようになる。

 

   

       (マリアナ・ディ・ジロラモ扮するベロニカ、映画から)

 

 

Las Mil y UnaOne in a Thousand)アルゼンチン=ドイツ、2020120

監督・脚本:クラリッサ・ナバス(長編2作目)

映画祭・受賞歴:ベルリン映画祭2020パノラマ部門上映、チョンジュ映画祭作品賞受賞、グアダラハラ映画祭、サンセバスチャン映画祭ホライズンズ・ラティノ部門など

キャスト:ソフィア・カブレラ(イリス)、アナ・カロリナ・ガルシア(レナタ)、マウリシオ・ビラ(ダリオ)、ルイス・モリナ(アレ)、他

ストーリー:イリスは複雑な過去をもつレナタと知り合ったとき、たちまち彼女の虜になった。恐怖を乗り越え、初恋を体験するための不安に直面しなければならないだろう。物語は敵意に張り巡らされているものの優しさに溢れている。うわさ話が時には武器にもなり変わるだろう。LGBTQIAがテーマの一つ。

   

     

 

 

Mamá, Mamá, MamáMum, Mum, Mum)アルゼンチン、202065

監督・脚本:ソル・ベルエソ・ピチョン=リビエレ、製作者:フロレンシア・デ・ムヒカ、エグゼクティブ:ラウラ・タブロン、撮影:レベッカ・シケイラ

映画祭・受賞歴:ベルリン映画祭2020ジェネレーション部門

キャスト:アグスティナ・ミルスタイン、マティルデ・クレイメル・チアブランド、シウマラ・カステーリョ、Chloe Cherchyk、カミラ・ソレッツィ、他

ストーリー:うだるような夏のある朝、一人の少女が自宅のプールで溺れて死んでしまう。彼女の体は母親が見つけるまでそのままにされている。母親はもう一人の娘クレオを部屋に何時間も一人にしておく。しばらくするとクレオの伯母が従姉妹3人を連れてやってくる。それぞれの少女たちは秘密のサインや儀式を共有し、特殊なミクロの宇宙に没入していく。

 

         

   (映画から)

   

      

 

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://aribaba39.asablo.jp/blog/2020/09/07/9293145/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。