期待できるスペイン映画2016 ② ― 2016年02月24日 11:51
パコ・レオンの第3作めはロマンチック・コメディ
★続編として当ブログには登場しているが日本ではあまり馴染みのない監督パコ・レオン、俳優と監督を両立させながら独自のポリシーで映画作りをしている。将来的にはスペイン映画の中核になるだろうと予想しています。もう一人がオスカル・サントス、1972年ビルバオ生れのバスクの監督、少し強面ですが両人ともイケメンの範疇に入りますでしょうか。今年話題をさらいそうなエンターテインメント作品のご紹介です。
*パコ・レオン“Kiki, el amor se hace”(4月1日、コメディ)、パコ・レオンの3作目、監督・脚本・俳優と3役をこなす。共同脚本フェルナンド・ペレス、他、撮影キコ・デ・ラ・リカ、編集アルベルト・デ・トロ。出演はゴヤ賞2016主演女優賞のナタリア・デ・モリーナとアレックス・ガルシアを中心に、5つの異なった愛が錯綜する「機知に富んだロマンチック」コメディ。他にカンデラ・ペーニャ、ルイス・カジェホ、ルイス・ベルメホ(『マジカル・ガール』)、アレクサンドラ・ヒメネス、マリ・パス・サヤゴ、フェルナンド・ソト、他。アレクサンドラ・ヒメネスはフアナ・マシアスの新作コメディ“Embarazados”(1月29日公開)にレオン監督と夫婦役を演じた。また監督はホアキン・オリストレルの寓話『地中海式 人生のレシピ』(09)にも出演していましたね。未公開ですが監督デビュー作“Carmina y revienta”がなんといっても痛快でした。
○パコ・レオンの主な紹介記事は、コチラ⇒2014年4月13日・2015年3月19日
○フアナ・マシアスの“Embarazados”の紹介記事は、コチラ⇒2014年12月27日
(左から、C・ペーニャ、レオン監督、ナタリア・デ・モリーナ、L・カジェホ、A・ヒメネス)
★オスカル・サントス“Zipi y Zape y la isla del Capitán”(2016年、アドベンチャー)。前作“Zipi y Zape y el club de la canica”(13)の続編、トロント映画祭で上映された話題作。双子のジッピとザッペ兄弟の冒険物語。脚本ホセ・エスコバル、ホルヘ・ララ、オスカル・サントス、音楽は前回と同じフェルナンド・ベラスケスが担当。ジッピとザッペ兄弟は別の子役たちが演じている。珍しいのはエレナ・アナヤが出演していることです。サントス監督は『命の相続人』(10、“El mal ajeno”)がラテンビートで上映されているだけと思います。
*“Zipi y Zape y el club de la canica”の紹介記事は、コチラ⇒2013年9月14日
(ポスターを背景に監督やエレナ・アナヤを取り囲んだ出演者たち)
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