「レック4」 がトロント映画祭2014にノミネーション ― 2014年08月13日 15:27
トロント国際映画祭2014*ノミネーション
★秋の映画祭の季節がめぐってきました。今年のトロント映画祭は9月4日から14日まで。開催日が近いサンセバスティアン映画祭(9月19日~27日)とノミネーションが重なりますが、今年もフランソワ・オゾン(仏)の“The New Girlfriend”やクリスチャン・ペツォルト(独)の“Phoerix”などがダブっています。スペイン語映画に絞って列記いたしますと:
★ミッドナイト・マッドネス部門 Midnight Madness
“[REC] 4:
Apocalypse” 「レック4 アポカリプス」西 ワールド・プレミア 2014 ホラー
製作:フリオ・フェルナンデス、カルロス・フェルナンデス
監督・脚本:ジャウマ・バラゲロ 助監督:フェルナンド・イスキエルド
脚本:マヌ・ディアス
撮影:パブロ・ロッソ
キャスト:マヌエラ・ベラスコ(アンヘラ・ビダル)、パコ・マンサネド(グスマン)、エクトル・コロメー(リカルテ医師)、イスマエルIsmael Fritschi(ニック)、クリスプロ・カベサス(ルーカス)、パコ・オブレゴン(ジナルド医師)、マリア・アルフォンサ・ロッソ(老婦人)
ストーリー:TVレポーターのアンヘラ・ビダルは、汚染されたビルから兵士たちによって救出され検査のためオイル・タンカーに隔離される。しかし彼らはアンヘラが未知の伝染性の種を運んできたことに気づいていない。

○パコ・プラサが監督した「レック3」は、前2作と同じレック・シリーズでも独立していましたが、第4作はバラゲロ監督に戻り、ストーリーでも分かるように「レック」「レック2」に繋がっています。完成予定は2013年でしたが、同年7月にクランクイン、7週間かけてバルセロナ、カナリア諸島、スタジオで撮影した。本作では赤と青が、つまり血と海がたっぷり目にできると監督が請け合っています。また「レック2」の最後に突然現れたニーニャ・メデイロスのような驚きもたくさん用意しているそうです。受賞に関係なく日本公開も間違いなしです。
★バンガードVanguard 部門
“Shrew’s Nest(Musarañas)”西 ワールド・プレミア 2014 スリラー・ホラー 95分
エグゼクティブ・プロデューサー:アレックス・デ・ラ・イグレシア、カロリーナ・バング他
監督・脚本:フアン・フェルナンド・アンドレス、エステバン・ロエル(共に長編第1作)
音楽:ジョアン・バレント
撮影:アンヘル・アモロス
製作:Pokeepsie Films
キャスト:マカレナ・ゴメス(モンセ)、ナディア・デ・サンティアゴ(モンセの妹)、ルイス・トサール(姉妹の父親)、ウーゴ・シルバ(隣人カルロス)、カロリーナ・バング(カルロスの婚約者)、グラシア・オラヨ(モンセの顧客)、シルビア・アロンソ、他

フアンフェル、カロリーナ)
ストーリー:1950年代のマドリード、母親が赤ん坊を残して死んでしまうと、臆病な父親は耐えられなくなって蒸発してしまう。広場恐怖症のモンセは家から外に出られず、ただ姉としての義務感から不吉なアパートの中に閉じこもって赤ん坊を育てることになる。苦しみから主の祈りとアベマリアの世界に逃げ込んで、今では既に成長した妹を通してだけ現実と繋がっている。ある日のこと、この平穏が断ち切られる。若くて無責任な隣人カルロスが不運にも階段から落ち、唯一這いずってこられるモンセの家の戸口で助けを求めていた。誰かがトガリネズミの巣に入ってしまうと、たいてい二度と出て行かれない。

(左から、エステバン・ロエル、フアンフェル・アンドレス)
○両監督とも本作が長編デビュー作となる。二人はマドリードの映画研究所のクラスの受講生だった。彼らの短編“036”(2011)は、Youtube で200万回のアクセスがあり数々の賞を受賞した。本作はデ・ラ・イグレシアがファンタジー、スリラー、ホラーと才能豊かな若い二人に資金援助をして製作された。エステバン・ロエルはテレビ俳優としても活躍しているようです。カロリーナ・バングはデ・ラ・イグレシアの異色ラブストーリー『気狂いピエロの決闘』(2010)に曲芸師として出演していた女優、プロデューサーの仕事は初めて。“036”に出演している。何かの賞に絡みそうですが、蓋を開けてみないことには分からない。
★スペシャル・プレゼンテーションSpecial Presentations部門
“Learning to drive” 米国 英語 2014 ワールド・プレミア
監督:イサベル・コイシェ
脚本・原作:サラ・ケルノチャン
撮影:マネル・ルイス
キャスト:パトリシア・クラークソン(ウェンディ)、ベン・キングズレー(ダルワーン)、グレイス・ガマー(娘ターシャ)、ジェイク・ウェバー(夫テッド)

ストーリー:ウェンディはマンハッタンで活躍する批評家で、最近結婚生活が破綻してしまった。常に夫の車に頼っていたが、これからは自分で運転しなければならない。教習所の教官ダルワーンはシーク教徒で彼自身の結婚もダメになっていた。やがて二人の人生が交差し、予期しないかたちで転機が訪れる。大人のラブロマンス。
○9-11以後、ニューヨークを舞台に映画を撮るのが夢だったという監督は、これで夢を叶えました。立て続けに新作を発表していますが、本作では教習所教官ダルワーンをシーク教徒のインド系アメリカ人に設定しているところから、アメリカの人種差別問題にも踏み込んでいるのでしょうか。英語映画で本ブログの対象ではありませんが、コイシェの近況報告ということでアップいたしました。

(イサベル・コイシェ)
○コイシェの“Mi otro yo”をアップした折り、次回作は、『エレジー』に出演したベン・キングズレーとパトリシア・クラークソンとがタッグを組んだ“Learning to
drive”で、ニューヨークでの撮影も昨年終了しましたと書きましたが、早くもトロントにエントリー、英語だと本当に早いです。アメリカ公開も10月に決定しています。テレビでの仕事が多いグレイス・ガマーの母親はメリル・ストリープです。いずれコイシェの映画に出演するのでしょうか。
○サラ・ケルノチャンの同名エッセイの映画化。前回の繰り返しになりますが、ケルノチャンはロバート・ゼメキスが監督した『ホワット・ライズ・ビニース』(2000)の原作者、ハリソン・フォードとミシェル・ファイファーが主演したサスペンス・スリラーでした。テレビ放映もありましたね。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://aribaba39.asablo.jp/blog/2014/08/13/7413241/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。