オスカー賞スペイン代表作品候補に 「Campeones」 など3作が決定2018年08月17日 11:04

              米アカデミー外国語映画賞スペイン代表作の結果発表は96

 

★第91回アカデミー賞外国語映画賞選考のニュース、既に代表作品が決定している国もあるなか、スペインでも候補作が発表になりました。対象作品は2017101日~2018930日の1年間に公開された映画です。ハビエル・フェセルの最新作Campeones18)、アスガー・ファルハディTodos lo saben18)、アイトル・アレギジョン・ガラーニョHandia17)の3作です。3作とも当ブログで内容を紹介しております。候補作選考はスペイン映画アカデミーの執行部ですが、決定はアカデミー会員の選挙方式、間もなく投票が始まり締め切りは96日、同日に結果発表となります。

 

        トップを走っているのはハビエル・フェセルの「Campeones」か?

 

46日の公開以来、2018年のスペイン映画興行成績No.1をキープしているCampeonesが先頭を走っている印象です。観客動員数が既に300万人、興行成績は1840万ユーロのレコード記録です。民間テレビ局の応援もなく、知られた俳優はといえば冴えないコーチ役のハビエル・グティエレス唯一人、他の出演者は知的障害者のフットボール・チームの面々という映画が、興行成績トップの大成功を収めるのは珍しい。フェセル監督も「私は根っからのオプティミストだが、最初は登場人物たちの可能性には無知だった」と公開初日に語っていたそうです。

 

      

                    (今年の興行成績No.1の「Campeones」のポスター)

 

        

★最終的に代表作に選ばれたら「ロスアンジェルスに行き、一丸となってプロモーションする」とフェセル監督、「映画はローカルであればあるほど道のりは遠いと思う。そうではあるがテーマが普遍的であれば外国での上映も販売もできる」とも語っている。「何よりも出演してくれた多くの登場人物たちが喜んでくれることだ」と心の内を明かしている。メキシコ、フランスで公開され、シアトル映画祭、イタリアのBiografilm映画祭に正式出品されたほか、ドイツでも公開が予定されている。更にサンセバスチャン映画祭でも大型スクリーンで上映されるベロドロモ部門が決定しています。

 

      

   (笑が絶えなかった撮影現場、左端ハビエル・グティエレス、右から2人目フェセル監督)     

 

内容紹介&監督フィルモグラフィーは、コチラ20180612

 

 

           投票締め切り後に一般公開はフェアーじゃない?

 

★カンヌ映画祭オープニング作品に選ばれたTodos lo sabenは、スペイン公開が914日と投票締め切りの後というのは公平ではないように思います。ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデム、リカルド・ダリン、バルバラ・レニー、エドゥアルド・フェルナンデスとキャスト陣は豪華版ですが、監督がスペイン人ではないことがネックになっているのではないでしょうか。アスガー・ファルハディ監督は、既に『別離』(11)と『セールスマン』(16)でオスカー像を2個手にしている。本邦の大手メディアは「エブリバディ・ノウズ」と英語題で紹介しています。選ばれなくても公開はありでしょうが、来年あたりでしょうか(詳細はまだ入手できていません)。

 

 

               

           (監督はイラン人の「Todos lo saben」ポスター)

 

内容紹介&監督フィルモグラフィーは、コチラ20180508

 

 

★言語がバスク語のノミネーションは、『フラワーズ』に続いて2作目です。昨年のサンセバスチャン映画祭でワールドプレミアされたHandiaは、審査員特別賞バスク映画賞を受賞、ゴヤ賞2018でも大賞は逃しましたがオリジナル脚本賞以下10個のゴヤ胸像をゲットしました。一般公開が20171020日だったことで今年になりましたが、アカデミー・メンバーの記憶は大分薄れているのではないでしょうか。どちらかというと地味な作品ですが『フラワーズ』同様Handia」もHANDIAアルツォの巨人』の邦題でNetflixが配信しています。公開はされないことを考えるとありがたいことですが「映画は映画館で見る」をモットーにしているので心境は複雑です。

   

       

内容&キャスト紹介は、コチラ20170906

    

★アカデミー賞授賞式は2019224日と半年先ですが、最終ノミネーション5作に残るのさえ至難の業です。因みに昨年はカルラ・シモンの『悲しみに、こんにちは』が代表作品に選ばれたが最終選考まで残れず、受賞したのはチリ代表作のセバスティアン・レリオの『ナチュラルウーマン』でした。