サンティアゴ・ミトレの『サミット』などが追加発表*ラテンビート2017 ③ ― 2017年09月17日 17:19
やっと上映作品の全体像が見えてきました!
★タイムテーブルはまだ穴あき状態で不完全ですが、これで上映作品はほぼ決定したのでしょうか。新たに追加されたなかに、サンティアゴ・ミトレの第3作 “La cordillera” が、英題のカタカナ起こし『サミット』の邦題で上映されることになりました。カンヌ映画祭2017「ある視点」に正式出品された折りに、当ブログでは作品紹介をしております。リカルド・ダリンがアルゼンチン大統領に扮して「ラテンアメリカ・サミット」に出席、チリ大統領には『グロリアの青春』のパウリナ・ガルシア、メキシコ大統領には『ブランカニエベス』のダニエル・ヒメネス=カチョ、ダリンの娘に『パウリーナ』のドロレス・フォンシ、他にエレナ・アナヤ(『私が、生きる肌』)、エリカ・リバス(『人生スイッチ』)などなど、見た顔が勢揃いしています。
* “La cordillera” の作品紹介の記事は、コチラ⇒2017年5月18日
(サンティアゴ・ミトレ監督とアルゼンチン大統領のリカルド・ダリン)
★主役のリカルド・ダリンが今年のドノスティア賞(栄誉賞)を受賞するので、スペシャル・プロジェクションとして『サミット』が上映されことになっています。ほかにドノスティア賞の受賞者は、イタリア女優のモニカ・ベルッチと、ベルギー出身だが第二次世界大戦中フランスに避難、フランス国籍の若々しい89歳のアニエス・ヴァルダです。ベルッチは代表作ジュゼッペ・トルナトーレの『マレーナ』(2000)、ヴァルダはカンヌ映画祭2017(コンペティション外)の観客を沸かせたドキュメンタリー「Faces Places (Visages, Villages)」が上映されます。ヴァルダと孫ほど年の違う若い写真家でアーティストのJRが、フランスの田舎を旅してまわるお可笑しくて哀しい上質のドキュメンタリー。カンヌ上映後のオベーションが永遠に続いたとか。日本ではいつ劇場公開されるのでしょうか。第65回ということもあってドノスティア賞には以上3人が受賞します。
(ベルッチの代表作『マレーナ』のポスター)
★他に、ハビエル・アンブロッシ&ハビエル・カルボの “La llamada” が、英題のカタカナ起こし『ホーリー・キャンプ』の邦題で上映されます。『ブランカニエベス』のマカレナ・ガルシア、『オリーブの樹は呼んでいる』のアンナ・カスティーリョ、『KIKI~恋のトライ&エラー』のベレン・クエスタなどのぴちぴちガールズが出演します。2013年に30万人の観客を集めたという大ヒット・ミュージカルの映画化。監督は二人ともTVシリーズに出演している俳優出身、今回、揃って監督デビューしました。ハビエル・アンブロッシ(1984年マドリード)、ハビエル・カルボ(1991年マドリード)の若い監督、グラシア・オラヨ(『気狂いピエロの決闘』)やセクン・デ・ラ・ロサ(『クローズド・バル』)などアレックス・デ・ラ・イグレシア映画のメンバーが脇を固めています。サンセバスチャン映画祭2017「Gala TVE」部門で上映される。
(ベレン・クエスタ、アンナ・カスティーリョ、マカレナ・ガルシア、グラシア・オラヨ)
(左から、マカレナ・ガルシア、ハビエル・カルボ監督、アンナ・カスティーリョ、
ベレン・クエスタ、グラシア・オラヨ、ハビエル・アンブロッシ監督)
★サンセバスチャン映画祭関連では、エドゥアルド・カサノバの『スキン』、カルラ・シモンの『1993、夏』が、「メイド・イン・スペイン」部門で上映されます。このセクションは既にスペインで公開されて人気の高かった作品が選ばれるようです。ラテンビートではエントリーされませんでしたが、当ブログで作品紹介をしたなかに、スペイン公開と同時だったアレックス・デ・ラ・イグレシアの『クローズド・バル』、マラガ映画祭でリノ・エスカレラが審査員特別賞と脚本賞を受賞した “No sé decir adiós” や、同映画祭の「ZonaZine」部門の作品賞・監督賞をダブル受賞した新人エレナ・マルティンの “Júlia ist” などが選ばれています。
* “No sé decir adiós” の記事は、コチラ⇒2017年06月25日
* “Júlia ist” の記事は、コチラ⇒2017年07月10日
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