オリソンテス・ラティノス部門12作が出揃う*サンセバスチャンFF26 ⑧ ― 2026年08月12日 16:26
コスタリカの「Siempre soy tu animal materno」がオープニング作品

★8月10日、オリソンテス・ラティノス部門のオープニング作品を含む7作が発表になり、既にアナウンスされていた5作(ディエゴ・ルナ、フェルナンダ・トバルm、マヌエラ・マルテッリ、マルセロ・マルティネッシ、フェルナンド・エインビッケ、各監督)の合計12作が出揃い、オリソンテス賞を競うことになりました。今回はオープニング作品バレンティナ・モーレル(コスタリカ)の「Siempre soy tu animal materno」、フアン・ミゲル・ヘラシオ&エステバン・オヨス・ガルシア共同監督(コロンビア)の「Cinco años. Cuatro meses」、ロレンソ・フェロ&ルーカス・A・ビグナレ共同監督(アルゼンチン)の「El tren fluvial」、以上3作をアップします。
*既にアップ済みの5作品紹介記事は、コチラ⇒2026年07月23日
*オリソンテス・ラティノス部門ノミネート作品②*
6)「Siempre soy tu animal materno / Forever Your Maternal Animal」
◎オープニング作品
データ:製作国ベルギー=フランス=メキシコ=コスタリカ、2026年、ドラマ、スペイン語、108分、撮影コスタリカのサンホセ、長編2作め、カンヌ映画祭「ある視点」でワールドプレミアされ、女優賞受賞作品。ほかメルボルン映画祭出品作品(8月15日)
監督・脚本:バレンティナ・モーレル、1988年コスタリカ、サンホセ生れ、監督、脚本家、映画はフランスとベルギーで学んでおり、フランスとの二重国籍を持っている。長編デビュー作「Tengo sueños eléctricos」がロカルノ映画祭2022で監督賞、ダニエラ・マリン・ナバロが女優賞、レイナルド・アミアンが男優賞の3冠に輝き、本祭SSIFFでは「オリソンテス賞」を受賞している。
キャスト:ダニエラ・マリン・ナバロ(エルサ)、マリナ・デ・タビラ(母イサベル)、マリアンヘル・ビジェガス(妹アマリア)、レイナルド・アミアン(父ナウエル)
ストーリー:ヨーロッパでの長年の留学を終え、28歳になったエルサは家族と再会するためサンホセに戻ってくる。妹アマリアがひとりきりで自宅に引き籠っている。何かに囚われている妹はエルサとも距離をおき、まるで自身の世界に潜りこんでいくかのようだった。一方、両親は自分の生活に没頭しており、父親は一連の恋のアバンチュールに溺れ、母親は母親で若い頃の官能詩を再出版することに夢中になっており、二人とも事の緊急性を全く理解していない。2作めもばらばらに崩壊しかかっている家族の肖像が語られる。
*監督キャリア &「Tengo sueños eléctricos」の紹介記事は、コチラ⇒2022年08月25日

(左から、アマリアとエルサ)

(バレンティナ・モーレル監督、カンヌFF2026フォトコールにて)

7)「Cinco años. cuatro meses / Five Years, Four Months」(仮題「4年5ヵ月」)
WIP Latam 2025
データ:製作国コロンビア=米国、2026年、ドラマ、スペイン語、84分、製作者カルロス・ピニェイロ、エステバン・オヨス・ガルシア他、撮影パウラ・モレノ・ベルガラ、編集フアン・ミゲル・ヘラシオ、音響ダニエル・ガルセス・ナハル、音楽ダニエル・ガルセス・ナハル、スコット・Barley、美術Andyerson Posso Caro
監督・脚本:フアン・ミゲル・ヘラシオ(ボゴタ1995)&エステバン・オヨス・ガルシア(ボゴタ1995)共同監督、デュオはWIP Latam 2023で、初の長編映画「Selva / Jungle」を発表、2作目で戻ってきました。既にカルロヴィ・ヴァリ映画祭でワールドプレミアされている。本作は「A la hora de poner la mesa ya no eramos cinco」のタイトルでWIP Latam 2025のEGEDA(オーディオビジュアル著作権管理協会)産業プラチナ賞を受賞している。
キャスト:ジェニー・ナバ(マルタ・バケロ)、カルミーニャ・マルティネス(サンドラ)、カロリナ・ビバス(マルタの母親)、ロサルバ・ガルシア(アビガイル)、マリア・ドリス・テハダ、ジャクリン・カステージョ(リリアナ)、ロシオ・カステージョ(グロリア)、他
ストーリー:マルタは、コロンビアの武力紛争で息子の足跡を見失ったひとりの母親です。彼女が参加した最近の遺骨掘り起こしでは一致する骨は見つからなかったという知らせを受けます。公式機関の手段を使い果たしたマルタは、女性たちの支援グループを頼って、そこでサンドラに出会います。サンドラが言うには、「平原の遠方の村では、死者が願いごとを聞いてくれる」という噂を語ります。二人は確認を求めて旅に出ます。行方不明になった息子を見つけるために、うさんくさい噂に翻弄される母親が語られる。

(マルタ役のジェニー・ナバ)

(サンドラとマルタ)

(エステバン・オヨス・ガルシア、フアン・ミゲル・ヘラシオ、カルロヴィ・ヴァリFF)

(カルロヴィ・ヴァリ映画祭のポスター)
8)「El tren fluvial / The River Train」(仮題「川の列車」)
データ:製作国アルゼンチン、2026年、成長ドラマ、スペイン語、76分、長編デビュー作、撮影トマス・グリングバーグ、編集アンドレス・メディナ、ルーカス・A・ヴィニャレ、サウンドデザイン、マルティン・ガルシア・ブラヤ、美術・衣装オリビア・シャクテル、製作者トマス・グランディオ、バレンタイン・トレへ、カシアナ・ベラ、他エグゼクティブプロデューサー
監督・脚本:ロレンソ・フェロ(ブエノスアイレス1998)は、俳優として知られ、ルイス・オルテガの『永遠に僕のもの』(18)に主演して大きな注目を集めた。本作が監督デビュー作。一方、ルーカス・A・ヴィニャレ(ブエノスアイレス1997~リオデジャネイロ2026)は、6月14日、アメリカのミュージシャン〈オリバー・ツリー〉をサポートするイベントに参加、搭乗したヘリコプター衝突事故で死去、享年28歳の若さでした。フェロと共同監督した短編「La Pación」(24)はBAFICIで受賞する。ベルリン映画祭2026で上映されている。
キャスト:ミロ・バリア(ミロ)、マリアノ・バリア(父マリアノ)、ルクレシア・パソス(母ルクレシア)、マイレン・バリア(姉マイレン)、リタ・パウルス(教師)、ファビアン・カサス、他多数
ストーリー:9歳になるミロは、アルゼンチン北部の辺鄙な村に住んでいる。マランボ・ダンサーになる教育を受けていますが、彼の本当の夢は別のところにあります。彼は列車に乗り、映画でしか見たことのないブエノスアイレスを探検することに憧れています。小さな世界から抜け出すために、思いきって新たな旅に乗り出さねばなりません。

(ミロ役のミロ・バリア)

(ロレンソ・フェロ、ルーカス・A・ヴィニャレ)

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