スペイン勢のフォト集*サンセバスチャン映画祭2024 ㉞2024年10月09日 18:41

        映画祭を盛り上げた地元スペインのスターたち

 

★映画以外のTVシリーズ、HBOなど日本では視聴が難しい作品も含めて、映画祭を盛り上げた面々を特集しました。クラシック映画(Klasikoak)部門でモンチョ・アルメンダリスの「Tasio」(84)が、バスク・フィルム・ライブラリーで修復され40年ぶりに上映されました。監督も姿を現し歓迎を受けました。TVシリーズはアウト・オブ・コンペティション作品なので作品紹介はしておりませんが、当ブログに登場願った知名度の高いスターのフォトを中心に落穂ひろいをしました。手短に内容紹介をしました。

 

  

モンチョ・アルメンダリスの名作「Tasio」(Klasikoak部門)には、「Silencio roto」(01)や「Obaba」(05)など監督の代表作を手掛けている製作者プイ・オリアが同伴しておりました。

    

  

     (上映会で挨拶するモンチョ・アルメンダリス監督、921日)

   

   

          (監督とプロデューサーのプイ・オリア)

 

エンリケ・ウルビスのスペイン=米国合作スリラー「Cuando nadie nos ve」(8話、HBO)には、監督以下主演者3人、マリベル・ベルドゥマリエラ・ガリガ、アメリカの俳優オースティン・アメリオが参加しました。来年の放映ですからプロモーションのようです。日本でも20216月からHBO Maxは、U-NEXTで配信されるようになっているので英語版なら見られるかもしれません。

 

       

                       (エンリケ・ウルビス監督、923日)

 

       

      (マリベル・ベルドゥ)

     

      

 (左から、監督、マリベル・ベルドゥ、マリエラ・ガリガ、オースティン・アメリオ)

 

★監督賞を受賞したペドロ・マルティン・カレロの「El llanto」(コンペティション)のグループは、脚本を監督と共同で執筆したイサベラ・ペーニャも含めて大挙して参加していました。本作は東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門で『叫び』の邦題でやってきます。ラテンビート映画祭共催作品です。Q&Aに参加してくれることを願っています。

 

     

           (ペドロ・マルティン・カレロ監督、925日)

   

       

                                       (監督と脚本家イサベラ・ペーニャ)

 

      

    (左から、エステル・エクスポシト、マレナ・ビリャ、マティルダ・オリヴィエ)

 

       

               (3女優に挟まれた監督)

 

ハビエル・ギネルエレナ・トラぺの共同監督のコメディ「Yo, adicto」(6話、TVシリーズ)には総勢14人、監督以下、主役ハビエルを演じるオリオル・プラ、アルモドバルの『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』にも出演したビクトリア・ルエンゴなどが参加しました。ハビエル・ギネル(ビスカヤ県バラカルド1977)は監督、脚本家、製作者だが、10年以上前はセックス、アルコール、ドラッグの中毒者だった。その依存症との関係、その脱出についての同名著書 Yo, adicto の映画化です。自分の体験を語っており、クローゼットから出てきたことも明らかにしています。当時自分が中毒者である自覚はなかったそうで「それに気づいていない人の数に驚くだろう」とも語っている。コメディ仕立てですが奥は深そうです。

 

    

        (ハビエル・ギネル、エレナ・トラぺ、925日)

 

    

                 (主人公ハビエル役のオリオル・プラ)

  

 

    

                (共演者ビクトリア・ルエンゴとオマール・アユソ)

 

アレクシス・モランテのコメディ「¿ Es el enemigo? La película de Gila」(RTVE製作)の舞台はスペイン内戦時代の1936年マドリード、祖父母と平和に暮らしていたミゲル・ヒラと呼ばれた若い男性の物語。実在したコメディアンの物語。初めて主役ミゲルに抜擢されたオスカル・ラサルテの演技が絶賛されています。その他の共演者ナタリア・デ・モリーナカルロス・クエバス、ミゲル・ヒラの娘の一人マレナ・ヒラ、他が参加しています。「内戦という悲劇的シチュエーションを超えるためのユーモアがふんだんに描かれている」とオスカル・ラサルテがインタビューに応えている。

 

      

                (アレクシス・モランテ監督とマレナ・ヒラ、926日)

 

   

                                     (主人公ミゲルを演じたオスカル・ラサルテ)

 

     

                        (共演者のナタリア・デ・モリーナ)

  

     

                                           (同上カルロス・クエバス)

   

         

       

  (左から、クエバス、ヒラ、ラサルテ、監督、デ・モリーナ、レッドカーペット)

 

ロドリゴ・コルテスの「Escape」(RTVE)には、監督以下マリオ・カサスアンナ・カステーリョ、製作者のアドリアン・ゲーラが参加していました。マーティン・スコセッシがエグゼクティブプロデューサーを務めたことが話題になっています。共演者にホセ・サクリスタン、ブランカ・ポルテーリョなどがクレジットされていますが不参加でした。刑務所生活を望む青年Nの物語。世界から消え去りたい、そのため刑務所に入ろうと深刻な犯罪を犯そうとする。家族も精神科医も裁判官もNの願いを止めることができるかどうかの疑問が提起される。相変わらずコルテスらしい捻りのスリラー。刑務所から逃げるのではなく、世界から逃げたい青年の話、テーマは自由は何かということでしょうか。

 

  

    (ロドリゴ・コルテス監督、9月27日)

 


             (N役のマリオ・カサス、妹役のアンナ・カステーリョ)

   

        

        

     (左から、アドリアン・ゲーラ、カサス、監督、ホセ・パストール、

     アンナ・カステーリョ、エレナ・サンチェス、プレス会見)

 

アラウダ・ルイス・デ・アスアの「Querer」(TVミニシリーズ、4話、アウト・オブ・コンペティション作品)は、監督以下主役のナゴレ・アランブルロレト・マウレオン、二人の息子役にミゲル・ベルナルドーイバン・ペリセルなどが参加しました。完璧な結婚生活の30年間にレイプを受け続け、家を出てからもレイプされ続けていると妻が夫を告発したとき、家族は引き裂かれる。二人の息子は母親を信じるか、無実を主張する父親を支持するかの選択を迫られる。映画は真実を見つけようとする同じ目的をもつ法的手続きと並行して進行する家族の旅が語られる。夫役のペドロ・カサブランクは不参加でした。

 

    

       (アラウダ・ルイス・デ・アスア監督、927日プレス会見)

 

   

                (妻ミレン役のナゴレ・アランブル、フォトコール)

 

   

             (ロレト・マウレオン)

        

     

 (左から、ミゲル・ベルナルドー、ロレト・マウレオン、ナゴレ・アランブル、

      イバン・ペリセル、アラウダ・ルイス・デ・アスア監督)

   

   

            

★最後はペルラス部門のクロージング作品、アイトル・アレギジョン・ガラーニョの「Marco」のグループ、マルコ役のエドゥアルド・フェルナンデス、妻役のナタリエ・ポサがフォトコールに出席しました。本作は作品紹介をアップしています。

 

     

                    (アイトル・アレギ、最終日の928日)

 

     

        (ジョン・ガラーニョ)

 

      

                       (エドゥアルド・フェルナンデス)

 

         

      (ナタリエ・ポサ)

 

★第72回サンセバスチャン映画祭も積み残しが多くてすっきりしませんが、これでおしまいにします。1011日にマイテ・アルベルディの『イン・ハー・プレイス』のNetflixストリーミングの配信が始まります。

        

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