「モルタデロとフィレモン」アニメ3D*ゴヤ賞2015ノミネーション ⑩ ― 2015年02月01日 16:50
ハビエル・フェセルが3Dアニメで帰還:ノミネーション6個
★アニメ部門は割愛するつもりでしたが、なにしろ「モルタデロ&フィレモン」だし、6個だし、封切り12週調べで48万人が見たという話だし、あれやこれやでアップすることにしました。いずれ公開されますから(笑)、その折り再アップしますので今回は手短かにいきます。
“Mortadelo y
Filemón contra Jimmy el Cachondo”
長編アニメーション賞:Zeta Cinema(フランシスコ・ラモス、ルイス・マンソ)
脚色賞:ハビエル・フェセル、クリストバル・ルイス、クラロ・ガルシア
プロダクション賞:ルイス・フェルナンデス・ラゴ、フリアン・ララウリ
オリジナル歌曲賞:“Morta y File”ラファエル・アルナウ作曲
美術賞:ビクトル・モニゴテ
録音賞:ニコラス・デ・ポウルピケ、ジェイムズ・ムニョス
*データ:スペイン、スペイン語版とカタルーニャ語版、2014、アニメーション3D、コメディ、91分、製作:Zeta Cinema 、TVE、カタルーニャTV他、配給ワーナー・ブラザーズ・ピクチャー、スペイン公開11月28日
受賞歴:フォルケ賞2015「ドキュメンタリー&アニメーション」部門で作品賞受賞
ノミネーション:間もなく発表される「シネマ・ライターズ・サークル賞」(2月2日)、「ガウディ賞」(2月1日)に多数ノミネートされている。
*キャスト:(ヴォイス)カラ・エレハルデ(モルタデロ)、ハンフリ・トペラ(フィレモン)、ビクトル・モニゴテ、ホセ・アティアス、マリアノ・ベナンシオ(上司エル・スーパー)、ガブリエル・チャメ(ジミー・エル・カチョンド)、エンリケ・ビリャン(バクテリオ教授)、ベルタ・オヘア(オフェリア)、エミリオ・ガビラ(ロンペテチョス)、アテネア・マタ、他。(スペイン語版のヴォイスです)
解説:ジミー・エル・カチョンドとその子分たちは、諜報機関から小型バッグの中にあった、T.I.A.の極秘書類を盗みだすことに成功した。エル・スーパー局長は書類奪還と悪漢懲らしめの任務をモルタデロとフィレモンの二人に託すほか手がなかった・・・(管理人:二人では心もとないですね)。
★フェセル監督が、フランシスコ・イバニェスのコミック“La gran aventura de Mortadelo y Filemón”(2003)を実写化した第1作は『モルタデロとフィレモン』の邦題で公開された。ミゲル・バルデムが監督した第2作“Mortadelo y Filemón, Mision: salvar la
Tierra”(2008)に続く第3弾が本作。「モルタとフィレ」シリーズとしては3作目ですが、フェセル監督としては2作目になります。詳細は公開が決まってからにして、ヒントはいわゆる<23-F>と言われる、1981年2月23日に起きた軍事クーデタ未遂事件のパロディだそうです。アントニオ・テヘロ中佐が200人の治安警備隊員と下院に押し入り、首相以下350人の議員を人質にとった。テレビで生中継されたのでスペイン国民の多くが未だ記憶している。まあ、そんなこと知らなくても楽しめるはずです。
★前2作に出演していたマリアノ・ベナンシオ(エル・スーパー)、ベルタ・オヘア(オフェリア)、エミリオ・ガビラ(ロンペテチョス)は、同じ役柄のヴォイスを担当、バクテリオ教授を演じていたハンフリ・トペラはフィレモンに変わった。フェセル監督、美術監督ビクトル・モニゴテ、製作者ルイス・マンソのダンゴ三兄弟は、『カミーノ』がラテンビート2009で上映されたとき来日、Q&Aに参加してくれました。スタッフ、キャストに『カミーノ』のメンバーも重なっていますね。“モニゴテ”は児童劇シンデレラの指導者、マリアノ・ベナンシオはカミーノの父親になった俳優です。カラ・エレハルデは“Ocho apellidos vascoa”で助演男優賞にノミネーションされているから、2015年は記念すべき年になりそうです。
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