『タパス』 Tapas ④2013年09月08日 18:06

 *スタッフ&キャスト紹介



ホセ・コルバチョ 
Jose Corbacho1965年バルセロナ生れ、監督・脚本家・製作者・俳優。俳優歴が長く、2006年に自身が新人監督賞を受賞したゴヤ賞授賞式以来、毎年プレゼンターとして登場している。他にサン・ジョルディ映画祭の司会者もしている。スペインでは監督より辛辣なジョークを飛ばすボードビリアンとしてファンが多い。

2作“Cobardes(2008)をフアン・クルスと共同で監督と脚本を手掛けた。ラケルの店の買い物客アナ・バラチナAnna Barrachina2004年結婚。

 

フアン・クルス Juan Crus1966年バルセロナ生れ。コルバチョの親友。監督・脚本家・製作者・俳優。脚本家としてのキャリアが長く、現在はテレビ・シリーズを執筆している。        

 

マリア・ガリアナ Maria Gariana(ドーニャ・コンチ):1935年セビリャ生れ。ベニト・サンブラノ『ローサのぬくもり』(1999)に詳しい紹介が載っている。その後の活躍は、なんといっても2001年から始まった“Cuentame”という長寿連ドラの祖母役に止めを刺します。フランコ時代、マドリードで暮らすある家族の日常が語られる現代史ドラマ。映画はアドルフォ・アリスタラインの『ローマ』(2004、ラテンビート2005)以外未紹介。エルビラ・ミンゲスと共演したフアン・カルロス・ファルコンの“La caja(06)、ホセ・ルイス・ガルシア“Maria querida(04)などに出演している。

 

アルベルト・デ・メンドサ Alberto de Mendoza(ドン・マリアノ):1930年ブエノスアイレス生れ、20111288歳でマドリードで死去。5歳のときに孤児となりマドリードにいる祖母に育てられる。1939年市民戦争終結後アルゼンチンに戻る。1960年再びスペインへ。両国を行ったり来たりの映画人生を送った。1958年“El jefe”、1982年“El infierno tan temido”でアルゼンチンの最高賞「銀のコンドル」主演男優賞を2回受賞した。

 

アンヘル・デ・アンドレス・ロペス Angel de Andres Ropez(ロロ): 1951年マドリード生れ。あの巨漢は脇役でも印象に残る。アルモドバルの『神経衰弱ぎりぎりの女たち』(1984)、ピラール・ミロの『愛の虜』(1996)、デ・ラ・イグレシアの『800発の銃弾』(02)など。最近はもっぱらテレビ出演が多い。

 

アンパロ・モレノ Amparo Moreno(ロサリア):1949年バルセロナ生れ。コルバチョと同郷。1971年デビュー、脇役なので本数は多い。マヌエル・ロンバルデロの“En brazos de la mujer madura(1997)、アントニオ・メルセロの“Y tu quien eres?(2007)など、テレビ出演も多い。

 

エルビラ・ミンゲス Elvira Minguez (ラケル): 1965年バジャドリード生れ。本作でゴヤ助演女優賞受賞。イマノル・ウリベの『時間切れの愛』(1994)でデビュー。翌年のゴヤ賞新人女優賞、スペイン俳優組合賞にノミネートされるという幸運な出発をした。リカルド・フランコの『エストレーリャ*星のまわりで』(1997)は「スペイン映画祭98」で上映された。『タパス』以後、フアン・カルロス・ファルコン“La caja(06)でムルシア映画祭「フランシスコ・ラバル賞」他、ダビド&トリスタン・ウジョア兄弟の“Pudor(07)でもマラガ映画祭「銀のジャスミン女優賞」他を受賞しており、その演技力には定評がある。最近はテレビ出演が多い。

 

ルベン・オチャンディアノ Ruben Ochandiano (セサル): 1980年マドリード生れ。名前の表記がさまざまでしたがアルモドバルの『抱擁のかけら』(09)でやっと定着した。オチャンディアノの日本初登場は、シネフィルが放映したイシアル・ボリャインの『花嫁の来た村』(1999)ですが、脇役だったのでカタカナ表記はありませんでした。ダニエル・カルパルソルの『非情戦闘区域』(0203DVD)では、ルベン・オカンディアノ、フェリックス・サブロソの『チル・アウト!』(0308DVD)でルーベン・オカンディアノと間違った場所に長音がはいり、次のマヌエル・ロンバルデロの『抱かれる女』(0708DVD) が踏襲、アルモドバルでクレームがついて訂正されました。長音の有無は個人的には好みと考えています。『抱擁のかけら』カタログに詳しい紹介が載っています。

その後公開された最新作がイニャリトゥの『ビューティフル』(10)と大分前の映画です。モンチョ・アルメンダリスの“No tengas miedo(11)を含めて3作出演のほかテレドラが多いようです。英仏伊にカタルーニャ語もでき、短期間ながらパリに語学留学をした勉強家。好きな監督はウディ・アレン、タランティーノ、ハネケ、フィンチャー、ガレル等、好きな映画『イヴの総て』、『パルプ・フィクション』、男優ではフィリップ・シーモア・ホフマン、ルイ・ガレル、女優メリル・ストリープ、同世代ではヒース・レジャーだったと、どこまで行ってもスペイン映画は出てきません()

 

ダリオ・パソ Dario Paso : 1979年マドリード生れ。テレビ出身、俳優、監督・脚本と幅広い活躍をしている。祖父の代からの映画一家、祖父は脚本家、両親は俳優、従兄弟のラモン・パソは脚本家である。ショートながら既に4本撮っている。日本初登場は多分『トレンテ1』(1998)、他に“Mensaka(98)、シリーズのテレドラ出演が多い。

 

アルベルト・ジョー・リー Arberto Jo Lee(マオ):1979年バルセロナ生れ。本作でデビュー。ナチョ・ガルシア・ベリジャの『シェフズ・スペシャル』(08)に出演。これは「東京国際レズ&ゲイ映画祭2009」で上映された。

 

*特別出演*

ロサリオ・パルド Rosario Pardo(カルメラ役):アンダルシアのハエン生れ。マヌエル・ゴメス・ペレイラのコメディ『電話でアモーレ』(1995)、アレックス・デ・ラ・イグレシアの“Crimen ferpecto(2004)TVシリーズ“Cuentame(2001~)、“Doctor Mateo(2009~)などテレビ出演が多い。

 

フェラン・アドリア Ferran Adria1962年バルセロナ生れ。エル・ブジ(ブリ)の人気シェフだった。現在レストランは2013年まで休店。コルバチョと同郷の誼みで特別友情出演した。マオがテレビ料理番組“Bienvenidos al Show Cooking de Ferran Adria”を見ながらカタルーニャ料理を作るシーンに出ていた。テレビ、ドキュメンタリー出演は俳優より多い。ヘスス・マリア・サントスのドキュメンタリー『ペルー・サベ』(12)に出演、ラテンビート2012で上映された。

 

エドゥアルド・ブランコ Eduardo Blanco(エドガルド):1958年ブエノスアイレス生れ。フアン・ホセ・カンパネラの“El hijo de la novia(2001)、“Luna de Avellaneda(04)、ギジェルモ&ホルヘ・センペレ共同監督の“Pajaros muertos(08)など、その独特の雰囲気はコメディ・ドラマに欠かせない。

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