アルゼンチン映画『安らかに眠れ』*ネットフリックス配信 ― 2024年04月16日 11:30
セバスティアン・ボレンステイン新作――ホアキン・フリエルの熱演
★しばらく休眠しておりましたが近所のサクラ並木も葉桜になり、お花見団子も食べたことだし、そろそろ再開します。オスカー賞にノミネートされていたフアン・アントニオ・バヨナの『雪山の絆』もイギリス代表のジョナサン・グレイザー『関心領域』(5月24日公開)に軍配があがり、メイク・アップ&ヘアー賞は『哀れなるものたち』に、パブロ・ベルヘルの『ロボット・ドリームズ』は宮崎駿作品に、マイテ・アルベルディの長編ドキュメンタリーはウクライナ=アメリカ合作の『マリウポリの20日間』(4月26日公開)にと、軒並み賞を逃しました。特にロシアによるウクライナ侵攻開始からマリウポリ壊滅までの20日間の実録に勝つのは難しかったことでしょう。本作がウクライナ映画史上初のオスカー受賞作ということでした。
★マラガ映画祭で紹介予告をしていたセバスティアン・ボレンステインの新作『安らかに眠れ』(「Descansar en paz」)も、気づけば配信されていたのでした。まだ一度しか観ていないので詳細は次回に回しますが、個人的にはリカルド・ダリンとルイス・ブランドニのベテラン二人を起用したコメディ『明日に向かって笑え!』(「La odisea de los giles」19、2021年公開)のほうが好みでしょうか。ただ主演のホアキン・フリエルがマラガ映画祭2024主演男優賞、ガブリエル・ゴイティが助演男優賞を受賞しており、紹介を兼ねてアップしたい。
*「La odisea de los giles」の作品紹介は、コチラ⇒2020年01月18日
(ホアキン・フリエル、フレームから)
(ガブリエル・ゴイティ、フレームから)
★当ブログ紹介のロドリゴ・モレノの「Los delincuentes」が東京国際映画祭2023の好評もあってか、邦題『ロス・デリンクエンテス』で公開されることになりました。公開、ネット配信の違いはありますが、アルゼンチン映画が字幕入りで観る機会が増えたことを素直に喜びたい。
*「Los delincuentes」の作品紹介は、コチラ⇒2023年05月11日
★カンヌ映画祭もコンペティションと「ある視点」部門のノミネート作品が発表になりました。ポルトガルのミゲル・ゴメスの『グランド・ツアー』(2025年公開予定)ほか、コッポラ、クローネンバーグ、アンドレア・アーノルドなど大物監督の名前がずらり、もしかしたらと期待していたフリオ・メデムやルクレシア・マルテルのドキュメンタリーは姿を消し、スペイン語映画はお呼びでないようです。
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