イベロアメリカ映画金のビスナガ*マラガ映画祭2026 ⑧2026年04月17日 16:36

       メキシコ映画―ホアキン・デル・パソの「El jardín que soñamos

  

  


★イベロアメリカ映画部門の金のビスナガ作品賞を受賞した「El jardín que soñamos」は、ホアキン・デル・パソ(メキシコシティ1986)の長編3作目、他に銀のビスナガ監督賞銀のビスナガ撮影賞ギョクハン・ティリヤキ)を受賞した。撮影監督のティリヤキは、1972年イスタンブール生れ、トルコのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督とタッグを組んで数々の話題作を送り出している。既にベルリン映画祭パノラマ部門でワールドプレミアされており、何らかの賞に絡むことは予想されていた。監督キャリア&フィルモグラフィは、簡単に以下にアップしています。

監督キャリア&フィルモグラフィ紹介は、コチラ20260312

 

      

      (金のビスナガ作品賞受賞のホアキン・デル・パソ、マラガFF2026ガラ)

 

    

     (ホアキン・デル・パソとカルロス・エスキベル、マラガFFフォトコール)

 

 「El jardín que soñamos / The Garden We Dreamed

製作:Amondo Cine / Cárcava Cine / Atomica Films / Espiral Films ほか

監督:ホアキン・デル・パソ

脚本:ホアキン・デル・パソ、ルーシー・パウラック

撮影:ゲクハン・ティリヤキ

音楽:ロヘリオ・ソーサ、カイル・ディクソン、マイケル・スタイン

編集:ラウル・バレラス、ホアキン・デル・パソ、アンドレス・タンボルニーノ

美術:フェデリコ・カントゥ、ニコル・セイグス

衣装デザイン:ガブリエラ・ガルシアンディア

メイクアップ:リッチ・ゲラ、ホルヘ・フエンテス

キャスティング:セルヒオ・ディアス・オチョア

製作者:フェルナンダ・デ・ラ・ペサ、ホアキン・デル・パソ、エドゥアルド・ディアス・カサノバ、フアン・パブロ・レイノソ、イツェル・シエラ、他エグゼクティブ、共同プロデューサー多数

 

データ:製作国メキシコ、2026年、スペイン語、ハイチ・クレオール語、ドラマ、102分、配給ピミエンタ・フィルムズ(メキシコ)

映画祭・受賞歴:ベルリン映画祭2026パノラマ部門観客賞ノミネート、第29回マラガ映画祭2026イベロアメリカ映画部門金のビスナガ作品賞、銀のビスナガ監督賞(ホアキン・デル・パソ)、銀のビスナガ撮影賞(ゲクハン・ティリヤキ)各受賞、フランクフルト映画祭、トゥールーズ・シネラティノ・リコントル・デ・フェスティバル正式出品

 

キャスト:ネヘミエ・バスティアン(エスタル)、フォースタン・ピエール(ジュニオル)、キマエレ・ホリー・プレヴィレ(フロール)、ルス・アイチャ・ピエール・ネルソン(アイチャ)、カルロス・エスキベル(トーニョ)、ほか

 

ストーリー:ハイチからエスタルとジュニオルの夫婦はより良い未来を求めて、二人の娘フロールとアイチャを連れてアメリカ大陸の旅に出ます。メキシコでは自分たちの土地ではない、人里離れた繊細なオヤメルモミの森の中に居を定めます。家族がこの見知らぬ環境で自分たちの居場所を探すなか、ジュニオルは過去の重みと向き合い、エスタルは支えとなり、周りの世界が崩れ始めるなかでも平和と思いやりを育みます。モナーク蝶に囲まれた家族は、違法伐採で消えゆく森の中で、繊細な温もりの空間をつくり、愛がまだ根を張ることのできる儚い希望の庭を築こうとします。                            (文責:管理人)

 



      (カナダ南部から南米大陸北部に分布するモナーク蝶オオカバマダラ)

  


 

 

 

監督紹介ホアキン・デル・パソ Joaquin del Paso1986年メキシコシティ生れ、監督、撮影監督、脚本家、製作者。キューバの国際映画テレビ学校、ポーランド国立映画学校で学んでいる。2008年、短編ドキュメンタリー「Dialogue about an image」(イメージに関する対話、製作国ドイツ、言語スペイン語)で監督デビュー、製作国はポーランドが多く、米国、ドイツ、メキシコ、英国と多国籍、言語もポーランド語、スペイン語、英語、ドイツ語、ジャンルもドラマ、ドキュメンタリー、ファンタジー、SF、アドベンチャーと、受賞歴多数の短編12本の後、新作「El jardín que soñamos」が3作目となる長編を撮っている。

 

   

           (金のビスナガ、銀のビスナガをゲットした)

 

★撮影監督作品としては、製作者キム・ヘンドリクソンのドキュメンタリー「A conversation with Carlos Reygadas」(カルロス・レイガダスとの対話、米国、スペイン語、2019)を共同で撮影している。レイガダスの長編デビュー作『ハポン』についてのアマ・エスカランテとの対話。レイガダスのパートナーであるナタリア・ロペス・ガジゃルドのデビュー作「Manto de gemas」(宝石のマント、22)の製作を共同で手掛けている。以下に代表作、受賞歴のある作品をアップしておきます。

 

 

2008Dialogue about an image」短編

2009Czarna Gora」短編、Camerimage、学生コンペティション部門ノミネート

2009The Absolute Truth of Thomas Schviefel」短編21分、ファンタジー/SF

   ルーシー・パウラックと共同監督、ポーランド=英国、英語

2011Moskwa」短編ドキュメンタリー、アドベンチャー、ポーランド、ポーランド語

2012Dream of San Juan」中編45分、ドキュメンタリー、メキシコ=ポーランド、スペイン語

2013Syjamscy」短編26分、犯罪ドラマ、ポーランド、ポーランド語、

   ポーランドFF2014ヤングシネマ・コンペティション部門特別賞受賞

2016Maquinaria Panamericana」長編デビュー作コメディ、

   グアダラハラFFメスカル賞PIPRESCIデュランゴFF観客賞・特別審査員賞、

   レインダンスFF脚本賞、モンテレイFF長編映画賞、グアナフアトFF映像賞、

   メリダ&ユカタンFFオペラ・プリマ、トリノFFスペシャル・メンション観客賞、

   アリエル賞2017脚本賞、各受賞

2021El hoyo en la cerca」長編2作目スリラー、ベネチアFFオリゾンティ部門プレミア、

   ワルシャワFF、モレリアFFノミネート多数、カイロFF作品賞ゴールデン・ピラミッド賞

2026El jardín que soñamos」割愛

 

撮影監督紹介ギョクハン(ゴハーン)・ティリヤキ Gokhan Tiryaki1972年イスタンブール生れ、国営テレビ局でカメラマンとして、ドキュメンタリーやドラマの制作に携わり、1996年から撮影監督になる。ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督とタッグを組んだ『うつろいの季節』(06、トルコ=仏)、『スリー・モンキーズ』(08、トルコ=仏=伊)、『昔々、アナトリアで』(11、トルコ=ボスニア・ヘルツェゴビナ)、『雪の轍』(14、トルコ=仏=独=日本)、『読まれなかった小説』(18、トルコ=仏=独他)などが、公開されている。

 

       

 (ギョクハン・ティリヤキ)

   

★受賞歴は、『スリー・モンキーズ』で国際撮影監督映画祭マナキ・ブラザーズ賞2008、イェシルカム賞2008、『昔々、アナトリアで』ドバイ映画祭2011撮影賞、アジア太平洋スクリーン賞2011、シネフィル協会賞、トルコ映画批評家協会賞2011、『雪の轍』トルコ映画批評家協会賞2014、「I am You」フローレンス映画賞2020、その他インド映画「Once Upon a Time in Calcutta」(仏=ノルウェー合作、ベンガル語)シルクロード映画祭中国2022撮影賞、「El jardín que soñamos」マラガ映画祭2026などがあり、ノミネート多数。

   

    

    (主演のネヘミエ・バスティアンとフォースタン・ピエール、ベルリンFF2026)