第13回フェロス賞2026授賞式 ― 2026年01月31日 18:41
アラウダ・ルイス・デ・アスアの「Los domingos」が大賞を独占

★1月24日、第13回フェロス賞2026の授賞式が、スペイン北西部ガリシア州ポンテペドラのポンテペドラ・オーディトリアムで開催されました。スペイン映画ジャーナリスト協会(AICE、会長はマリア・ゲーラ)が主催、各クルーごとに丸テーブルを囲み、ワインと軽食が提供され、2時間半と相変わらず長丁場のガラでした。昨年12月11日にカテゴリー21(映画部門11、TVシリーズ部門7、フェロス感動賞2、栄誉賞)のノミネーション発表があり、最多ノミネーションは「Los domingos」の9個、「Sirat」と「Maspalomas」の7個、「Romeria」と「Sorda」の6個でした。映画部門の受賞結果は、作品賞を含む「Los domingos」の監督・脚本・主演女優・助演女優の5冠はいくらなんでも貰いすぎと思いますが、演技は言うまでもなく脚本が優れているようなのです。アカデミー賞スペイン代表作品に選ばれている「Sirat」は、オリジナル音楽賞と予告編賞の2冠に甘んじましたが、ベストドレッサーに変身したオリベル・ラシェ監督は紳士的でご機嫌でした。

(AICE会長マリア・ゲーラ)

(ホスト役の左から、エリザベト・カサノバス、サマンサ・ハドソン、
ペトラ・マルティネス、アントニオ・ドゥラン)
★ガラのホスト役として総合司会者にベテラン女優のペトラ・マルティネス、歌手で女優のサマンサ・ハドソン、ガリシアの人気俳優アントニオ・ドゥラン 'モリス'、カタルーニャの女優エリザベト・カサノバスの4名、今回は各賞のプレゼンターも務めたから、4名でも大忙しであった。ゴヤ賞やフォルケ賞とは異なってミュージシャンたちの出番はなかった。冒頭にガリシアの合唱団 A Xunqueiranoが、ポップ・シンガーのユレナYurena(Tamara)の代表歌 ’No cambié’ を披露しただけでした。会場には真っ黄色のドレス姿のユレナも出席しており、波乱万丈の人生を思ってか流れる涙を拭うこともなかった。

(アントニオ・ドゥラン 'モリス'とサマンサ・ハドソン)

(修道女の衣装で登場したサマンサ・ハドソンとエリザベト・カサノバス)
*第13回フェロス賞2026受賞結果*
★映画部門
◎作品賞(ドラマ部門)
「Maspalomas」 同ホセ・マリ・ゴエナガ&アイトル・アレギ
製作:アンデル・バリナガ=レメンテリア・アラノ、他
「Romería」 同カルラ・シモン
製作:マリア・サモラ、オリンピア・ポンテ・チャフェル、他
「Sirat」 同オリベル・ラシェ
製作:アグスティン・アルモドバル、エステル・ガルシア、他
「Sorda」 同エバ・リベルタード
製作:ミリアム・ポルテ、ヌリア・ムニョス、他
「Los domingos」 監督アラウダ・ルイス・デ・アスア
製作:マリサ・フェルナンデス・アルメンテロス、サンドラ・エルミダ、
マヌエル・カルボ、他
*プレゼンター:ペトラ・マルティネスとアントニオ・ドゥラン


◎作品賞(コメディ部門)
「Decorada」 同アルベルト・バスケス
製作:ヌノ・ベアト、ホセ・マリア・フェルナンデス・デ・ベガ、他
「Mi amiga Eva」 同セスク・ゲイ
製作:マルタ・エステバン、ライア・ボスチ
「Rondallas」 同ダニエル・サンチェス・アルバロ
製作:ラモン・カンポス、ビクトル・ファンディーニョ
「Wolfgang」 同ハビエル・ルイス・カルデラ
製作:ヌリア・バルス
「La cena」 監督マヌエル・ゴメス・ペレイラ
製作:クリストバル・ガルシア、リナ・バデネス、他
*プレゼンター:ペトラ・マルティネスとアントニオ・ドゥラン

(クリストバル・ガルシア)

◎監督賞
ノミネート:ホセ・マリ・ゴエナガ&アイトル・アレギ「Maspalomas」、オリベル・ラシェ「Sirat」、エバ・リベルタード「Sorda」、カルラ・シモン「Romería」
アラウダ・ルイス・デ・アスア 「Los domingos」
*プレゼンター:アントニオ・ドゥラン

◎主演女優賞
ノミネート:アンヘラ・セルバンテス「La furia」、ミリアム・ガロ「Sorda」、ノラ・ナバス「Mi amiga Eva」、ブランカ・ソロア「Los domingos」
パトリシア・ロペス・アルナイス 「Los domingos」
*プレゼンター:バッドドレッサーと揶揄された女優兼脚本家のアンナ・マルケージ。

(涙の受賞スピーチ)

(プレゼンターのアンナと受賞者)
◎主演男優賞
ノミネート:マリオ・カサス「Muy lejos」、アルバロ・セルバンテス「Sorda」、セルジ・ロペス「Sirat」、アルベルト・サン・フアン「La cena」
ホセ・ラモン・ソロイス 「Maspalomas」
*プレゼンター:女優のマリア・カストロとマルタ・コスタ


◎助演女優賞
ノミネート:イライア・エリアス「Un fantasma en la batalla」レナ・イルレタ「Sorda」、マリア・デ・メデイロス「Una quinta portuguesa」、エルビラ・ミンゲス「La cena」
ナゴレ・アランブル 「Los domingos」
*プレゼンター:アントニオ・ドゥランとサマンサ・ハドソン。昨年のTVシリーズ部門の主演女優賞を受賞したナゴレ・アランブル、涙なしにはスピーチできない。


◎助演男優賞
ノミネート:アシエル・エチェアンディア「La cena」、ミゲル・ガルセス「Los domingos」、ホアキン・ヌニェス「Los Tigres」、ミゲル・レリャン「El cautivo」
カンディド・ウランガ 「Maspalomas」
*プレゼンター:ペトラ・マルティネス。涙の受賞者ウランガに凄い拍手が送られた。


(ペトラ・マルティネスと受賞者)
◎脚本賞DAMA
ノミネート:ホセ・マリ・ゴエナガ「Maspalomas」、カルラ・シモン「Romería」、オリベル・ラシェ「Sirat」、エバ・リベルタード「Sorda」
アラウダ・ルイス・デ・アスア 「Los domingos」
*プレゼンター:人気急上昇中の脚本家エドゥアルド・ソラとペトラ・マルティネス。


(やはり3個は貰いすぎでは?)
◎オリジナル音楽賞
ノミネート:アレハンドロ・アメナバル「El cautivo」、エルネスト・ピポ「Romería」、
カルロス・バジェステロス、ヘニス・セガラ「Daniela Forever」、
アランサス・カジェハ「Maspalomas」、
カングディン・レイ 「Sirat」
*プレゼンター:エリザベト・カサノバス

(受賞者欠席でオリベル・ラシェ監督が受け取った)
◎予告編賞
ノミネート:アルベルト・デ・トロ「La cena」、ミケル・ガルミリャ「Maspalomas」、アイトル・タピア、マネル・バリエレ「Los domingos」、ミゲル・アンヘル・トルドゥ、ホルヘ・ガルシア・ソト「Romería」
アイトル・タピア 「Sirat」
*プレゼンター:エリザベト・カサノバス


◎ポスター賞
ノミネート:ヒメナ・メリノ、アルバロ・レオン、ルイス・レオン、ダビ・エランス「Los domingos」、ダン・ぺトリス、ジャウマ・カルデス「Muy lejos」、ホセ・A・ペーニャ、キム・ビベス「Romería」、ダニエル・レケナ、アルバ・ベンセ、キム・ビベス「Sirat」
アナ・ドミンゲス、ラファ・カスタニェル 「Tardes de soledad」
*プレゼンター:エリザベト・カサノバス


(ポスター)
★7カテゴリーのTVシリーズ部門は受賞作のみのご紹介、コメディ部門6個ノミネーションの「Poquita fe」が作品賞を含む主演・助演女優賞の3冠、ドラマ部門は5個ノミネーションの「Yakarta」が作品賞と脚本賞DAMAと主演男優賞の3冠を受賞して、残る助演男優賞をロス・ハビスがプロデュースした6個ノミネーションの「Superestar」が受賞しました。フラン・アラウホはドラマとコメディの2部門で受賞した。フォルケ賞と似たり寄ったりでした。
★TVシリーズ部門
◎作品賞(ドラマ部門)
ノミネート:「Anatomía de un instante」「La canción」「Pubertat」
「La ruta Vol 2: Ibiza」
「Yakarta」クリエーター:ディエゴ・サン・ホセ
監督エレナ・トラぺ4話、ハビエル・カマラ1話、フェルナンド・デルガド=イエロ1話
製作:ディエゴ・サン・ホセ、フラン・アラウホ、アレハンドロ・フロレス、
ハビエル・メンデス
*プレゼンター:サマンサ・ハドソン

(製作者ハビエル・メンデスが先ず受賞スピーチした)

(左から、主役カルラ・キレス、エレナ・トラぺ監督、ディエゴ・サン・ホセ他)

(作品・主演男優・脚本賞の3冠を制したクルー)
◎作品賞(コメディ部門)
ノミネート(6作):「Animal」「Furia」「La suerte. Una serie de casualidades」「Superstar」「La vida breve」
「Poquita fe」 監督ぺポン・モンテロ
製作:ぺポン・モンテロ、フアン・マイダガン、フラン・アラウホ、ペペ・リポル
*プレゼンター:サマンサ・ハドソン。栄誉賞受賞のマルタ・フェルナンデス・ムロも出演しているので登壇していた。


◎主演女優賞
ノミネート:アンナ・カステーリョ、イングリッド・ガルシア=ヨンソン、
カンデラ・ペーニャ、カルラ・キレス
エスペランサ・ペドレニョ(「Poquita fe」)
*プレゼンター:アンナ・マルケージ

(受賞者欠席のため製作者のぺポン・モンテロが代理で受け取った)

(エスペランサ・ペドレニョ、フレームから)
◎主演男優賞
ノミネート:ラウル・シマス、リカルド・ゴメス、アルバロ・モレテ、ルイス・サエラ
ハビエル・カマラ(「Yakarta」)
*プレゼンター:女優のマリア・カストロとマルタ・コスタ。共演者で主演女優賞にノミネートされていたカルラ・キレスに感謝と応援歌を送り、座席のキレスを泣かしてしまった心優しい受賞者。


◎助演女優賞
ノミネート:マリア・ヘスス・オヨス、ロシオ・イバニェス、ナタリア・デ・モリーナ、
ベッシィ・トゥルネス、レオノール・ワトリング
フリア・デ・カストロ(「Poquita fe」)
*プレゼンター:アントニオ・ドゥランとサマンサ・ハドソン。受賞者は「レティシア王妃がどうして ’Poquita fe’ のファンだと仰ったのか分かりました。王妃になる前ジャーナリストだったから何でもご存じなのです」とスピーチした。ファッションはイマイチでした。


◎助演男優賞
ノミネート:カルロス・ベルナルディノ、エドゥアルド・フェルナンデス、ダビ・ロレンテ、
マノロ・ソロ
セクン・デ・ラ・ロサ(「Superestar」)
*プレゼンター:ペトラ・マルティネス


◎脚本賞DAMA
ディエゴ・サン・ホセ、ダニエル・カストロ、フェルナンド・デルガド=イエロ(「Yakarta」)
*プレゼンター:脚本家エドゥアルド・ソラ

(スピーチするクリエーター兼脚本家のディエゴ・サン・ホセ)

(左から、D・カストロ、D・サン・ホセ、F・デルガド=イエロ)
◎フェロス感動賞(フィクション部門)
「Ciudad sin sueño」監督ギジェルモ・ガロエ
*プレゼンター:修道女の衣装で登場したサマンサ・ハドソンとエリザベト・カサノバス


(トロフィーを手にしたギジェルモ・ガロエ監督)
◎フェロス感動賞(ノンフィクション部門)
「Tardes de soledad」 監督アルベルト・セラ
*プレゼンター:修道女の衣装姿のサマンサ・ハドソンとエリザベト・カサノバス

(アルベルト・セラ)

◎フェロス栄誉賞
マルタ・フェルナンデス・ムロ(マドリード1950、舞台、映画、テレビ女優、作家)
*プレゼンター:ベストドレッサーにも選ばれたジャーナリスト兼テレビ司会者のエレナ・サンチェス。
*受賞者のキャリア&フィルモグラフィー紹介は、コチラ⇒2026年01月28日


★以上が21カテゴリーの受賞者です。他に「Los domingos」が2026年のフェロスSGAE賞を受賞しました。受賞ずくめですが、果たしてゴヤ賞を制覇できるでしょうか。 次回にベストドレッサー、話題になったフォトをアップします。
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