第29回ホセ・マリア・フォルケ賞2024*ノミネーション発表 ― 2023年11月18日 10:31
第29回フォルケ賞2024の授賞式は12月16日
★ホセ・マリア・フォルケ賞は、スペイン映画賞の先陣を切って年明け1週目に開催されていました。ところが第27回から前倒しの12月開催となり、2021年は1月(26回)と12月の2回開催されました。まだ2023年なのに2024年と少し違和感がありますが、第29回は12月16日に決定しました。
★フォルケ賞は1996年に創設され、名称はEGEDA(オーディオビジュアル著作権管理協会)の初代会長だった製作者ホセ・マリア・フォルケに因んで付けられました。EGEDA、マドリード共同体、RTVEなどが主催し、Movistar+、AIE Sociedad、メルセデスベンツ、CINESA、ランコム・パリ、スペイン政府ほかがコラボしています。当初は縁の下の力持ちとして地味な存在だった製作者、技術者、アーティストを讃える賞としてスタートし、常に陽の当たる存在だった監督や演技者は対象外でした。しかし年を重ねるごとにカテゴリーが増え現在に至っています。しかし、現在でも監督賞はありません。昨今では監督が製作者を兼ねることが多く、昨年の『ザ・ビースト』のようにトロフィーを手にするのが監督という例が多くなってきています。今回から長編アニメーションが作品賞(フィクション)から独立しました。
*第28回ホセ・マリア・フォルケ賞2023ガラの記事は、コチラ⇒2022年12月26日
*第29回ホセ・マリア・フォルケ賞2024ノミネート*
◎作品賞(フィクション)副賞30,000ユーロ
「20.000 especies de abejas」(Movistar+)
「Cerrar los ojos」(公開済み)
「La sociedad de la nieve」(12月15日公開、
*Netflix 2024年1月4日配信、邦題『雪山の絆』
「Upon entry (La llegada)」(Filmin)
◎長編アニメーション賞 副賞ユーロ
「Dispararon al pianista」(公開済み)
「El sueño de la sultana」(11月17日公開)
「Momias」(Movistar+)
「Robot dreams」(12月6日公開)
*東京国際映画祭2023アニメーション部門上映、邦題『ロボット・ドリームズ』
◎長編ドキュメンタリー賞 副賞6,000ユーロ
「El caso Padilla」(プライムビデオ)
「Iberia Naturaleza Infinita」(未)
「Juan Mariné. Un siglo de cine」(未)
「Samsara」(12月20日公開)
◎男優賞 副賞3,000ユーロ
アルベルト・アンマン 「Upon entry (La llegada)」(Filmin)
ダビ・ベルダゲル 「Saben aquell」(公開済み)
ホヴィク・ケウチケリアン 「Un amor」(11月10日公開)
*東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門上映、邦題『ひとつの愛』
マノロ・ソロ 「Cerrar los ojos」(公開済み)
◎女優賞 副賞3,000ユーロ
ブランカ・ポルティリョ 「Teresa」(11月24日公開)
ライア・コスタ 「Un amor」(11月10日公開)
*東京国際映画祭2023ワールド・フォーカス部門上映、邦題『ひとつの愛』
マレナ・アルテリオ 「Que nadie duerma」(11月17日公開)
マリア・バスケス 「Matria」(Movistar+)
◎TVシリーズ賞(フィクション)副賞6,000ユーロ
「30 monedas」(シーズン2)(HOB Max)ホラー・ミステリー
脚本:アレックス・デ・ラ・イグレシア、ホルヘ・ゲリカエチェバリア
「El cuerpo en llamas」(シーズン1)(Netflix『燃えさかる炎』)犯罪ドラマ
発案脚本:ラウラ・サルミエント・パラレス、監督:ホルヘ・トレグロサ & ラウラ・マニャ
「La mesías」(シーズン1)(Movistar+)
発案:ロス・ハビス(ハビエル・アンブロッシ & ハビエル・カルボ)
*作品紹介は、コチラ⇒07月19日
「Poquita fe」(シーズン1)(Movistar+)コメディ
発案:フアン・マイダガン & ペポン・モンテロ
◎TVシリーズ男優賞 副賞3,000ユーロ
アルベルト・プラ 「La mesías」(Movistar+)
ハビエル・カマラ 「Rapa」(Movistar+)
ラウル・シマス 「Poquita fe」(Movistar+)
ロジェール・カザマジョール 「La mesías」(Movistar+)
◎TVシリーズ女優賞 副賞3,000ユーロ
アナ・ルハス 「La mesías」(Movistar+)
エスペランサ・ペドレーニョ 「Poquita fe」(Movistar+)
ロラ・ドゥエニャス 「La mesías」(Movistar+)
ウルスラ・コルベロ 「El cuerpo en llamas」(Netflix)
◎短編賞 副賞3,000ユーロ
「Actos por partes」
「Aunque es de noche」
「París 70」
◎ラテンアメリカ映画賞 副賞6,000ユーロ
「La memoria infinita」(2024年1月12日公開)
「La pecera」(12月1日Filmin)
「Los colonos」チリ(未)監督;フェリペ・ガルベス
*東京国際映画祭2023コンペティション部門上映、邦題『開拓者たち』
「Puan」アルゼンチン(公開済み)
◎Premio al Cine y a la Educación en Valores
「20.000 especies de abejas」(Movistar+)
「Campeonex」(公開済み)
「Chinas」(公開済み)
「Te estoy amando locamente」(Movistar+)
★以上が全ノミネートです。ゴヤ賞の前哨戦という位置づけですが、現在では後発のフェロス賞のほうが近い印象です。当ブログはTVシリーズのアップはサンセバスチャン映画祭などの特別上映だけに絞っておりますので、少々補足しました。映画部門はマラガ映画祭、サンセバスチャン映画祭などで作品紹介をしておりますので割愛しました。
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