第73回サンセバスチャン映画祭開幕*SSIFF2025 ⑮ ― 2025年09月23日 16:41
マリサ・パレデスに捧げられた第73回サンセバスチャン映画祭開幕

★9月19日、第73回サンセバスチャン映画祭がクルサール・ホールで開催されました。今年の映画祭は、公式ポスターで分かるように昨年12月に急逝したマリシータことマリサ・パレデス(1946~2024)に捧げられています。ファンならずとも彼女の存在はスペイン映画界にとって大きなものがありました。総合司会者は、シルビア・アブリル、トニ・アコスタ、イツィアル・イトゥーニョの3女優でした。
*マリサ・パレデス紹介記事は、コチラ⇒2025年02月25日


(トニ・アコスタ、イツィアル・イトゥーニョ、シルビア・アブリル)
★オープニングのハイライトは、ドノスティア栄誉賞を受賞したスペインの女性製作者のパイオニアの一人、エステル・ガルシア(セゴビア1956)でした。1986年アルモドバル兄弟の制作会社「エル・デセオ」に入社以来、アルモドバル映画の全作を手掛けています。2018年に映画国民賞を受賞した折に同じ舞台で授与式が行われていますから、2回目の大賞となりました。プレゼンターはアルモドバル兄弟、監督からトロフィーを手渡されました。

★司会者イツィアル・イトゥーニョは、「現在のスペインでは多くの監督やプロデューサーが活躍しておりますが、これも偏に彼女のような先達のお蔭です」と紹介、「40年間も本当にありがとう」とプレゼンターのラ・マンチャの監督、同僚というだけでなく、友達であり、エル・デセオというファミリーの〈マードレ〉のような存在だと感謝のスピーチをした。
*エステル・ガルシアの紹介記事は、コチラ⇒2025年08月05日/2018年09月17日




(シルビア・アブリルのお祝いのキス)
★ガルシアのスピーチ、「人生に大きな影響を与えた」両親に言及したのち、この製作者という男性中心の職業が、女性にとって如何に難しかったかに触れた。道筋をつけてくれた今は亡きピラール・ミロ、ホセフィナ・モリーナ、パトリシア・フェレイラ、クリスティナ・ウエテなどの先輩に感謝した。「私たち女性は本当に僅かしかいませんでした。しかしこの愛すべき職業の自分たちのスペースを喧嘩しながらも求め続けました」と、きっぱり述べました。

★多くの犠牲者を出しているウクライナやガザの現状にも触れ、「私たちは壊れやすい存在です。文化の力を信じています。多分映画は、夢を見る憩いの場所であり、権利を主張できる拡声器でもあります。映画は素晴らしい世界を作るための私たちの道具、なかでも、最高のものです」と締めくくった。

★アレックス・デ・ラ・イグレシア、イサベル・コイシェ、ダニエル・カルパルソロ、モニカ・ラグナ、ドゥニア・アヤソ、フェリックス・サブロソ、ベレン・マシアス、オリベル・ラシェのようなスペインの監督だけでなく、ギレルモ・デル・トロ、ルクレシア・マルテル、ダミアン・シフロン、パブロ・トラペロ、ルイス・オルテガ、アンドレス・ウッドなどラテンアメリカの監督、ポルトガルのミゲル・ゴンサルヴェス・メンデスのドキュメンタリーも手掛けている。
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