開幕・閉幕のガラチケット販売開始*サンセバスチャン映画祭2023 ⑬2023年09月05日 18:53

        開幕閉幕のガラチケット販売開始、各80ユーロは高いのか安いのか

    

      

 

★目下映画関連の話題と言えば、スペインでも830日に始まった第80回ベネチア映画祭、イタリア勢のほか、スキャンダル疑惑の渦中にあるウディ・アレンの50作目「Coup de Chance」(仏語、コンペ外)プレミアに抗議が起こったり、アジア勢で唯一選ばれた浜口竜介の新作『悪は存在しない』がコンペ入りしている。スペイン語映画ではチリのパブロ・ララインが独裁者ピノチェトをバンパイアに仕立てて撮った「El Conde」、言語は英語だがメキシコのミシェル・フランコの「Memory」、アウト・オブ・コンペティションだが、クロージングを飾るJA・バヨナの「La sociedad de la nieve」など、ハリウッドのWストライキの影響を受けて、スター不在で盛り上がりに欠けているようですが、やはり豪華版です。バヨナの新作は、1972年ウルグアイのアンデス航空事故に材を取っており、今年中に『雪山の絆』としてNetflix配信が決定しています。

 

★さてサンセバスチャン映画祭も開催月9月に入ってから、オープニング&クロージングのチケット販売が開始されました。開幕の全体を統率するのは、女優で監督、脚本家でもあるミレイア・ガビロンドと作家で批評家のボブ・ポップ。進行は女優エバ・アチェと俳優ゴルカ・オチョアが開幕を、エバ・アチェは女優のロレト・マウレオンと組んで閉幕も担当するということです。

 

★オープニング作品は、アウト・オブ・コンペティションの宮崎駿『君たちはどう生きるか』上映のほかGran Premio FIPRESCIが授与されるアキ・カウリスマキの「Kuolleet ledhet / Fallen Leaves」(22、フィンランド=ドイツ合作、当ブログ未紹介)も上映される。本賞は国際映画批評家連盟のメンバー669名の投票で選出される賞で、本作はカンヌ映画祭2023審査員賞受賞作品です。その他、セクション・オフィシアルの審査員紹介も含まれているということですから80ユーロも高くないでしょうか。

   

     

  

941000から、開幕(9222030)、閉幕(9302100)、クルサール・ホールにて開催のチケット代各80ユーロ(約12,000円)が発売になりました。またビクトル・エリセのドノスティア栄誉賞(9292200)のガラチケット(20ユーロ)も入手できるそうです。


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