第35回ゴヤ賞の栄誉賞はアンヘラ・モリーナに*ゴヤ賞2021 ⑮2021年03月06日 20:17

            初のゴヤ胸像――「ゴヤ栄誉賞は仲間からのサイコウの贈り物」

 

       

   (ゴヤ賞2021の栄誉賞受賞のプレス会見、2021228日、映画アカデミー本部にて)

   

35回ゴヤ賞栄誉賞の受賞者はアンヘラ・モリーナ(マドリード1955)とアップしておきましたが、ガラを目前に少し書き足しておきます。キャリア&フィルモグラフィーは、2016年の映画国民賞*を受賞した折りに紹介しています。45年の映画人生のなかで、ルイス・ブニュエルを筆頭にアルモドバル、ボラウ、グティエレス・アラゴン、ハイメ・チャバリ・・・と名監督に愛されたアンヘラ、しかしゴヤ賞はノミネートこそ5回ありますが、受賞は栄誉賞が初めてなのです。

Premio Nacional de Cinematografía(国民映画賞とも訳される)

キャリア&フィルモグラフィーの紹介記事は、コチラ20160728

 

        

         (映画国民賞授賞式のアンヘラ・モリーナ、20169月)

   

★マリアノ・バロッソk映画アカデミー会長に付き添われてプレス会見に臨んだアンヘラは、「思ってもいなかった受賞の知らせに喜びとともに驚いている。全人生を捧げてきた映画の仲間がこの賞をもたらしてくれたことが特に素晴らしことだった」と。映画国民賞は教育文化スポーツ省とICAAが選考母体だが、この賞は純粋に映画人が選ぶという違いがあります。2021年はパンデミックでテレマティクスとライブの混成になる。36日のガラには家族は同席できないようです。「そうすることが最善だと考えています。家族はお茶の間で楽しむことになるでしょう」。ノミネートされながらチャンスを活かせないケースもありそうですから本当に異例の授賞式になります。新型コロナを恨んでも詮ないことです。

 

★「誰にこの賞を捧げるか? このゴヤは私の父、私の母、私の夫、私の子供たち、愛するファンと友人たち」と明かしました。これ以外の答えはないと思いますが。離れていた時期もあったが、映画のほか舞台にも立っている。現在はラモン・カンポスやテレサ・フェルナンデス=バルデスが手掛けるTVシリーズ、スリラーUn asunto privado(全8話)を撮影中、2022年も既に出演作が複数決まっている。引退はまったく考えていないが、「時には疲れていると」と冗談を交えてかわしていたが、まだまだ引退の歳ではありません。

 

★映画アカデミーが選考母体の「金のメダル」を2013年に受賞しており、それに加えての栄誉賞受賞となりました。バロッソ会長は「私たちの映画の発展に寄与した素晴らしい女優、栄誉賞は彼女と一緒に映画を作った仲間たちの感謝が込められている。アンヘラ・モリーナと映画はフィードバックする。スクリーンの中で彼女を見ると、私たちは元気づけられる」と称賛した。

   

           

          (2013年に受賞した金のメダルを手にしたアンヘラ)

   

   

    

     (準備が整ったマラガの街路、アンヘラの写真を囲んで 左から3人目が会長)


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