ベネチアの審査委員長にルクレシア・マルテル*ベネチア映画祭2019年06月27日 13:24

       『サマ』のルクレシア・マルテルがコンペティションの審査委員長に

 

★第76回ベネチア映画祭は、828日から97日まで開催されます。先日アルモドバル監督の「栄誉金獅子賞」の受賞をアップしたばかりですが、今回はアルゼンチンを代表する女性監督ルクレシア・マルテル(サルタ1966審査委員長就任のニュースです。昨年はメキシコのギレルモ・デル・トロ、ラテンアメリカから連続で選ばれたことになります。マルテルは2年前のベネチア映画祭2017にコンペティション外でしたが『サマ』のプレミア上映で来ベネチア、今回は審査委員長の重責を果たすためにやってきます。他の審査員8名の発表はまだのようですね。

   

『サマ』の作品&監督キャリア紹介は、コチラ20171013

『サマ』のラテンビート映画祭の記事は、コチラ20171020

        

            

         (メガネが印象的なルクレシア・マルテル監督)

 

★「これは名誉なことです。そしてこのような映画の祭典に、自らを理解したいという人間が本来もっている大きい望みに参加できる喜びと責任を感じています」とマルテル監督。映画祭ディレクターのアルベルト・バルベラは「20年間という期間に、4作の長編作と短編を発表しただけで、ラテンアメリカに止まらず世界を代表する重要な監督になりました。彼女の作品は、スタイル探求の独創性、映像化の厳しさ、女性性のミステリアス、グループや階級のバイタリティの探索に専念した曖昧さのない世界のビジョンに貢献している」という、いささか難しいコメントの文書を発表した。

 

★「4作の長編作」とは、サルタ三部作と言われる出身地サルタを舞台にした、2001年の『沼地という名の町』2004年の『ラ・ニーニャ・サンタ』2008年の『頭のない女』、上述の『サマ』のことです。『ラ・ニーニャ・サンタ』以下は、ラテンビートで上映された。