アルモドバル新作「Dolor y gloria」が好評*カンヌ映画祭2019 ⑪2019年05月25日 11:47

                 フランス各紙誌の評価はトップを走っている!

 

       

    (監督とバンデラスからキスを受けるペネロペ・クルス、19日の共同記者会見前)

 

アルモドバルDolor y gloriaが好評です。2017年の『ジュリエッタ』とは大分カンヌの雰囲気が違うようです。というのもフランスほか各紙誌の評価がトップを走っているから。当然のことだがパルム・ドール受賞と星取表は必ずしも一致しませんが確率は高い。22日に上映されたポン・ジュノParasiteも好感度バツグンだし、今年はケン・ローチ以下、大物監督の新作も完成度が高いようなので独走というわけではありません。「パルムドールには拘っていない」と言ってるそうだが、本心ではないに決まっています。上映後の12分間のオベーションに一同うるうるだったそうです。

 

        

    (オベーションをうける監督ほか出演者たち、ノラ・ナバス、バンデラス、クルス)

 

19日午前に行われた共同プレス会見には監督の他、アントニオ・バンデラスペネロペ・クルスレオナルド・スバラグリアアシエル・エチェアンディアノラ・ナバスが出席した。18日の上映日は明け方からイマイチで雨に見舞われたようですが、そんなことは些細なことで気にならなかったと語っていた。「今まで経験したこともない幸せな雨でした。昨夜のことは忘れることができないでしょう」ということでした。夜が壮観だったなら朝のインターナショナルな批評は成功を裏付けるものになる。フランスの各紙誌の評価は平均3.4点、3点以上は例年では少ない。実力者の一人ステファニー・ザカレックも最高点をつけている。パルムドールを予想する批評家は15人ちゅう11人、ホントかな。

 

     

    (左から、ナバス、バンデラス、監督、クルス、エチェアンディア、スバラグリア)

 

       

          (監督を挟んでバンデラスとクルス、共同記者会見)

 

★アルモドバル嫌いで常に辛口批評で有名なエル・パイス紙のコラムニスト、カルロス・ボジェロも「すれすれでパルムドール圏内にいる」が、審査委員長「アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ好みはテレンス・マリックの「A Hidden Life」、個人的にはケン・ローチの「Sorry We Missed You」に感動した」ということです。彼は『抱擁のかけら』を無視したコラムニストだが、Dolor y gloriaスペイン公開時にはペネロペ・クルスの演技を褒めていた。いよいよ明日がコンペティション部門の発表です。

 

★発表が一日早い「ある視点」の結果は、当ブログ紹介のオリヴェル・ラセO que ardeが審査員賞(写真下)、評価が分かれたアルベルト・セラLibertéが審査員特別賞、未紹介でしたがブラジルのカリム・アイノーズVida invisívelがグランプリを受賞するなど収穫の多い年になりました。