ジュディ・デンチ、ドノスティア賞授賞式*サンセバスチャン映画祭2018 ㉔ ― 2018年09月28日 13:37
ジュディ・デンチ、貫禄のドノスティア賞授賞式

★去る9月25日メイン会場のクルサールで、3人目の受賞者ジュディ・デンチのドノスティア賞授賞式がありました。当日にサー・トレバー・ナンの「Red Joan」の上映がありました。スタンディングオベーションに感激の涙、若い観客が多い印象を受けました。プレゼンターはアレクサンダー・ペイン(セクション・オフィシアル審査委員長)がスペイン語でスピーチ、サラマンカ大学で学んでおりスペイン語は堪能。デンチの61年に及ぶキャリア、今年84歳になるという女優の受賞は、遅きに失した感がありました。英国女優ではデンチよりずっと若いエミリー・ワトソンが2015年に受賞してるほか、大分前にヴァネッサ・レッドグレイヴが受賞しています。

(アレクサンダー・ペインからトロフィーを受けるジュディ・デンチ)
★例のごとく出演映画のダイジェスト版が流れると、長いキャリアのこともあってか見ていた映画の多さに驚きました。『あるスキャンダルの覚え書き』から『Queen Victoria至上の恋』、エリザベスⅠ世に扮した『恋におちたシェイクスピア』、『ヘンリー5世』、『ショコラ』、英国映画アカデミー女優賞を受賞した『アイリス』、『ヘンダーソンの贈り物』、『マリリンとの7日間』、スランプに陥っているグイドを励ますリリー役を演じた『NINE』、勿論「007シリーズ」のM、当日上映された「Red Joan」など、新作は来年には公開されるでしょうね。
*ジュディ・デンチのキャリア&フィルモグラフィーの紹介記事は、コチラ⇒2018年08月31日

★「Red Joan」の監督、トレバー・ナンと一緒のプレス会見では、「私は今も現役の女優で、いつもオファーを待っています。断った仕事はありません」と。記者からの映画界に長年巣くっているセクハラについての質問には「容認できませんが、複雑すぎて・・・誰ということではなく、以前はいたるところにあったのです」と。計り知れない援助を受けたというケビン・スペイシーを擁護しているようでしたが、常習犯だったらしいから、庇うのは苦しいです。

(ジュディ・デンチにキスをしているのはトレバー・ナン監督、プレス会見で)
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