第2回イベロアメリカ・プラチナ賞はスペインのマルベリャで開催 ― 2015年03月28日 17:20
授賞式は夏本番の7月18、第2回イベロアメリカ・プラチナ賞
★第1回の授賞式は4月5日パナマで開催されましたが、今年は7月18日と夏本番に開催されるようです。マルベリャはコスタ・デル・ソルの有数な観光地、避暑客を当て込んでいるのでしょうか。ホテルの予約は大変かもしれない。さて、各国代表作品は発表されていますがノミネーションは1ヵ月前として大分先のことになります。イベロアメリカ映画の<オスカー賞>という触れ込みですから、だいたいの作品が既に当ブログに登場しております。
★スペインでは分かりきったことですが、ゴヤ賞ノミネーションが殆んどです。例えば最優秀作品賞は『エル・ニーニョ』、“La isla mínima”、“Magical Girl”の3作品、『Flowers &フラワーズ』が落ち、監督がアルゼンチン人なのでそちらにまわった“Relatos salvajes”の2作品が “Ocho apellidos
vascos”と“10.000 km”に入れ替わりました。監督賞はアルベルト・ロドリゲスとダニエル・モンソン、オリジナル脚本賞はカルロス・ベルムトとアルベルト・ロドリゲス&ラファエル・コボスという具合です。
★男優賞のカテゴリーでは、ハビエル・グティエレス、ホセ・サクリスタン、ダニ・ロビラの3人、オスカル・ハエナダが選ばれているのは、メキシコ映画“Cantinflas”のカンティンフラスに扮したからです。女優賞のカテゴリーでは、バルバラ・レニー、エレナ・アナヤ、ナタリア・テナ、唯一重ならなかったのはベネズエラ=スペイン合作の“La
distancia más larga”主演のカルメ・エリアスだけのようです。
★プレセレクションの候補を読み上げたのがフアン・ディエゴ・ボトとアドリアナ・ウガルテでした。アドリアナはアルモドバルの新作“Silencio”の主役に抜擢され、ペドロの<新ミューズ>となりました。そんなこともあって選ばれたんでしょうか。エル・デセオのアグスティン・アルモドバルは本賞を主催するEGEDA*の副会長さんですから(笑)。
(フアン・ディエゴ・ボト、アドリアナ・ウガルテ、右端エンリケ・セレソ)
★正式なノミネーションが発表になりましたら、作品名、製作者、監督、俳優など昨年同様アップすることにします。スペイン映画芸術アカデミー前会長エンリケ・ゴサレス・マチョ(去る2015年2月、ゴヤ賞授賞式後にアントニオ・レシネスが新会長に就任しました)、ICAA会長ロレナ・ゴンサレス・オリバレス、EGEDA会長エンリケ・セレソが本賞を組織しています。ハビエル・マリスカル制作のトロフィーが誰の手に渡るかは7月18日に分かります。
*Entidad de Gestión de Derechos de los Productores
Audiovisuales の頭文字。いわゆる視聴覚製作に携わる人々の権利を守るための管理交渉団体です。1990年創設ですが活動は1993年から、現会長はエンリケ・セレソ、副会長はアグスティン・アルモドバル。
関連記事*管理人覚え
○第1回イベロアメリカ・プラチナ賞の記事はコチラ⇒2014年2月20日/3月18日/4月17日
○アルモドバル新作“Silencio”の記事はコチラ⇒2015年3月15日
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