オリソンテス賞にルイス・オルテガの「El jockey」*サンセバスチャン映画祭2024 ㉛ ― 2024年10月03日 14:24
オリソンテス賞はアルゼンチンのルイス・オルテガの「El jockey」
★クロージング・ガラに受賞者が登壇する賞は、ニューディレクター部門のクチャバンク賞、オリソンテス・ラティノス部門のオリソンテス賞、バスク映画部門のイリサル賞、短編部門ネスト部門のメディアプロ・スタジオ・ネスト賞、サンセバスティアン市観客賞などが代表格です。今回はオリソンテス・ラティノス部門以外は作品紹介ができませんでしたが、一応受賞者をアップしておきます。オリソンテス賞を受賞したアルゼンチンのルイス・オルテガの「El jockey」は、東京国際映画祭2024ワールド・フォーカス部門に『キル・ザ・ジョッキー』の邦題で上映が決定しています。ラテンビート映画祭と共催です。
★セクション・オフィシアルの金貝賞発表後、クロージング作品「We Live in Time / Vivir el momento」のジョン・クローリー監督、主演のアンドリュー・ガーフィールドとフィオナ・ウイアーが登壇して会場を沸かせました。アウト・オブ・コンペティション作品なので賞には絡みませんが、作27日にプレス会見をしており、なかでもガーフィールドの人気は高く、レッドカーペットでのサービスを機嫌よくこなしておりました。
(ジョン・クローリー監督)
(監督、フィオナ・ウイアー、右アンドリュー・ガーフィールド、他)
◎クチャバンク賞(ニューディレクター部門、新人監督賞)
「Bagger Drama」製作国スイス
監督パイエット・バウムガルトナー(スイス)
*スペシャルメンション
「La guitarra flamenca de Yerai Cortés」ドキュメンタリー
製作国スペイン(オープニング作品)
監督アントン・アルバレス(スペインのミュージシャン、愛称 C.タンガナ、デビュー作)
(フラメンコギター奏者イェライ・コルテスとアントン・アルバレス監督)
◎オリソンテス賞(オリソンテス・ラティノス部門)
「El jockey / Kill The Jockey」
製作国アルゼンチン=メキシコ=スペイン=デンマーク=米国
監督ルイス・オルテガ(アルゼンチン)
(監督欠席で主役ナウエル・ぺレス・ビスカヤートが受け取り、パレスチナに連帯を送った)
◎サバルテギ-タバカレア賞
「Aprili / April」製作国フランス=イタリア=ジョージア
監督デア・クルムベガシヴィリ(ジョージア、長編2作目)
(製作者のアレクサンドラ・ロッシとフランチェスコ・メルツィ)
*スペシャルメンション
「Monólogo colectivo / Collective Monologue」製作国アルゼンチン
監督ジェシカ・サラ・リンランド(アルゼンチン、ロカルノ映画祭でプレミア)
◎ネスト賞 (ザ・メディアプロ・スタジオ、30分以内の短編部門)
「El reinado de Antoine / The Reign of Antoine」製作国キューバ=ドミニカ共和国
監督ホセ・ルイス・ヒメネス・ゴメス(ドミニカ共和国)
◎クリナリー映画賞(映画とガストロノミー部門)
「Mugaritz, Sin pan ni postre」製作国スペイン
監督パコ・プラサ(スペイン)
(パコ・プラサ監督)
(パコ・プラサ、アンドニ・ルイス・アドゥリス、パブロ・イスラ)
◎ Eusko Label 賞
第1席「Las guardianas」製作国スペイン
監督ボルハ・デ・アグエロ(スペイン、短編)
(ありがとう、と最短スピーチでした)
第2席「Km 0」製作国スペイン
監督ジョン・マルティハ・レウンダ(スペイン)
◎イリサル賞(バスク映画部門)
「Chaplin, espiritu gitano / Chaplin, Spirit of the Tramp」
製作国スペイン=英国=オランダ=フランス
監督カルメン・チャップリン(イギリス、監督デビュー作、女優、製作者、ドキュメンタリー)
(受賞者欠席でカルロス・フアレスが受け取った)
*スペシャルメンション
「Erreplika / Replica」製作国スペイン
監督ペリョ・グティエレス・ペニャルバ(スペイン)
◎ドノスティア(サンセバスティアン)市観客賞
「En fanfare / The Marching Band (Por todo lo alto)」製作国フランス
監督エマニュエル・クールコル(フランス、カンヌ映画祭でプレミア、ピエール・ロタン主演)
(エマニュエル・クールコル監督、イレネ・ムスカリ)
◎ヨーロッパ映画ドノスティア(サンセバスティアン)市観客賞
「Daney anjir maabed / The Seed of the Sacred Fig」製作国ドイツ=フランス=イラン
監督モハマド・ラスロフ(イラン、カンヌ映画祭審査員特別賞とFIPRESCI賞を受賞)
(アレックス・ラフエンテ、女優マフサ・ロスタミ)
◎スペイン・ラテンアメリカ協同賞
「Sujo」製作国メキシコ=米国=フランス(オリソンテス・ラティノス部門ノミネート)
監督アストリッド・ロンデロ(メキシコ)、フェルナンダ・バラデス(メキシコ)
(フェルナンダ・バラデス監督、ロンデロ監督欠席)
◎ロテリアス賞
第1席「Antón」製作国スペイン
監督ミケル・ゴンサレス・ベオルレギ(スペイン)
第2席「Cafuné」製作国スペイン
監督カルロス・フェルナンデス・デ・ビゴ(スペイン)、ロレナ・アレス(スペイン)
◎ユース賞
「Turn Me On」製作国米国
監督マイケル・ティバースキー(米国、ニューディレクター部門出品)
◎ RTVE「ある視点」賞
「All We Imagine As Light / La luz que imaginamos」
製作国仏=インド=オランダ=ルクセンブルク
監督パヤル・カパディア(インド)
(監督欠席でラミロ・レドが受け取った)
*スペシャルメンション
「On Falling」製作国イギリス=ポルトガル
監督ラウラ・カレイラ(ポルトガル、セクション・オフィシアル部門)
★女性監督に与えられるドゥニア・アヤソ賞に、セリア・リコ・クラベリノの「Los pequeños amores / Little Loves」(スペイン)、Agenda 2030 Euskadi Basque Country賞にイシアル・ボリャインの「Soy Nevenka / I ’m Nevenka」が受賞した。
(ドゥニア・アヤソ賞「Los pequeños amores / Little Loves」)
(イシアル・ボリャインの「Soy Nevenka / I ’m Nevenka」)
★パラレル賞としてフェロス・シネマルディア賞にアルベルト・セラ『孤独の午後』、FIPRESCI賞にシン・フオの「Bound In Heaven」、セバスティアン賞にアルゼンチンのロラ・アリアスの「Reas」、Cignis賞にピラール・パロメロの「Los destellos」が受賞している。
(ロラ・アリアスの「Reas」)
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