サンセバスチャン映画祭落穂ひろい*サンセバスチャン映画祭2021 ㉗2021年10月01日 09:12

        アメナバルのTVミニシリーズ「La fortuna」一挙上映

 

      

 

★観客も全員マスクが義務付けられた第69回サンセバスチャン映画祭も閉幕しました。海外からの参加者も昨年よりは増え、心なしか国際映画祭の雰囲気があったように感じました。ベネチア映画祭と1週間ほどしか空きがなく、両方にノミネートされていた人は一度帰国したケースもあり、隔離期間をクリアーできずにビデオ参加となった受賞者もありました。セクション・オフィシアルの審査員の一人、デビュー作が金獅子賞を受賞したオドレイ・ディワン監督には、頑張り賞を差し上げたい。

 

★ベネチア同様、ノミネートされた作品は男性監督が圧倒していましたが、逆に受賞作品は女性監督が圧倒し、時代の流れを実感しました。審査員に女性が多かったこともあるかと思いますが、それだけではないでしょう。セクション・オフィシアルだけでなく、各部門の審査員も女性の登用が顕著、年齢も若返りさせ世代交代を印象づけました。

 

★一時もカメラを手放さないカルロス・サウラ、オープニング・セレモニーの舞台から会場の参加者をパチリ。好奇心が元気の素です。

 

     

 

★映画祭といえば映画に限られ、数年前までTVシリーズが上映されることはありませんでしたが、現在では当たり前のようになり、アウト・オブ・コンペティションでしたが、アレハンドロ・アメナバルが初めて手掛けたTVミニシリーズLa fortuna295分)の全6話が一挙上映されました。クルサールに参集したお客さんはさぞかしお尻や首が痛くなったことでしょう。エル・パイスの批評家は「退屈ではなかったが・・・」と、お疲れ気味。本作は930日に2話、翌週から毎週金曜日に1話ずつ放映されるようです。ギジェルモ・コラル原作、パコ・ロカ描くコミック El Tesoro del Cisne Negro をベースにして映画化されました。

   

   

     (アメナバル監督以下出演者たち、SSIFF2021924日フォトコール)

 

   

                    (主役のアルバロ・メルと監督、プレス会見)


   

     (監督、スタンリー・トゥッチ、アナ・ポルボロサ、マノロ・ソロ)

 

★映画では同じ俳優を起用しない方針のアメナバルですが、今回は前作『戦争のさなかで』(19)でミゲル・デ・ウナムノを演じた、カラ・エレハルデを起用しています。脚本にアレハンドロ・エルナンデス、撮影にアレックス・カタランと変わらず、音楽は自身はタッチせずロケ・バニョスが手掛けました。製作はMovistar+のドミンゴ・コラル Mod Produccionesフェルナンド・ボバイラ。 

   

  

           (カラ・エレハルデ、フォトコール)

 

★残念ながら無冠に終わりましたが、フェルナンド・レオン・デ・アラノアEl buen patrónのチームも揃って現地入り、ファンの歓声に応えました。本作のようなシリアス・コメディ、パコ・プラサのホラーLa abuelaなどが賞に絡むのは厳しい。それにしても両作に出演した期待の新人アルムデナ・アモールの上背には驚きました。今後の活躍が楽しみです。この2作はいずれ日本に上陸するでしょう。

 

      

     (フェルナンド・レオン監督と主役ブランコのハビエル・バルデム)

 

    

(赤絨毯に勢揃いした出演者たち、ハビエル・バルデム、セルソ・ブガーリョ、

 ソニア・アルマルチャ、マノロ・ソロ、アルムデナ・アモール、ほか)

 

  

      (メイン会場歩道に設置されたポスターも泣き濡れて・・・)

 

『ドライブ・マイ・カー』が特別上映された濱口竜介監督、隔離期間2週間のハードルは高く、単独で現地入りしたのでしょうか。

 

   

 

★アルゼンチンのデュオ監督、ガストン・ドゥプラットマリアノ・コーンCompetencia oficialのチーム、両監督はベネチア映画祭には出席しておりましたが、こちらは現地入りできず、プレス会見はオンライン参加となりました。毎年現れるカタルーニャの大物プロデューサーのジャウマ・ロウレスは、フェルナンド・レオンの「El buen patrón」も製作しています。

    

     

     (ガストン・ドゥプラットとマリアノ・コーン、プレス会見、9月17日)

   

    

(左から、ピラール・カストロ、製作者ジャウマ・ロウレス、アントニオ・バンデラス、

 ペネロペ・クルス、オスカル・マルティネス、イレネ・エスコラル、フォトコール)

 


    (ペネロペ・クルス)

 

    

                   (オスカル・マルティネス)

 

  

         (愛娘と出席したアントニオ・バンデラス)

 

   

                   (ジャウマ・ロウレス、プレス会見)

 

★オープニングで会場を沸かせたバスクのバンドMastodonte アシエル・エチェアンディアエンリコ・バルバロ、アシエルはアルモドバルの『ペイン・アンド・グローリー』でバンデラスと共演している。ダンスはKukai Dantza、クロージングにも出演していました。来年はマスク無しを祈りたい。  

     

   

              (太鼓を叩きながら歌うアシエルとギターのエンリコ)

 

   

          (ダンスグループ Kukai Dantza

  

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