マリオン・コティヤール栄誉賞授賞式*サンセバスチャン映画祭2021 ㉓ ― 2021年09月20日 15:14
ペネロペ・クルスによって手渡されたドノスティア栄誉賞
(69の数字が浮き上がったクルサール会場)
★9月17日、第69回サンセバスチャン映画祭がメイン会場クルサールで開幕しました。本日プレミア上映のあるシネアストが朝から続々と宿泊するマリア・クリスティナ・ホテルに吸い込まれて行きました。カルロス・サウラ父娘をはじめ、本日ドノスティア栄誉賞を受賞するマリオン・コティヤール、セクション・オフィシアルの審査員テッド・ホープ以下女性陣4名、「Maixabel」チームのイシアル・ボリャイン、ブランカ・ポルティリョ、ルイス・トサール、ペルラス部門オープニング作品「Competencia oficial」出演のアントニオ・バンデラス、ペネロペ・クルス、オスカル・マルティネス、イレネ・エスコラルなど見慣れた顔がマスク姿で現れ、報道陣の要望でカメラにおさまるときだけ外していました。観客は50%に制限されており、悪賢いコロナウイルスの波状攻撃をうけ、今後もしばらく続くのではないでしょうか。
★昨年は新型コロナのパンデミックで許されなかったハグが解禁されたのか、あちこちでハグする姿が見られた。新作がオープニング作品に選ばれたチャン・イーモウは現地入りしてないのか見つかりませんでした。上映は早々と午前9時から開始されましたが、セレモニーは午後9時から、マリオン・コティヤールのドノスティア栄誉賞授与式、オープニング作品に追加ノミネートのチャン・イーモウの「Yi Miao Zhong / One Second」(104分、広東語・北京語)、カルロス・サウラの短編「Rosa Rosae. La Guerra Civil」(5分)の上映がありました。
(壇上でハグするマリオン・コティヤールとペネロペ・クルス)
(登壇したカルロス・サウラ)
★ドノスティア栄誉賞のプレゼンターは、恒例になっている映画祭総指揮のホセ・ルイス・レボルディノスではなく、第67回(2019)に史上最年少45歳で受賞したペネロペ・クルスの手からコティヤールに渡されました。クルスの場合もプレゼンターはU2のボノという意表をつく人選でした。「まあ、驚いたこと、この女性は私を魅了する、とっても愛しています」とコティヤール。主催者には「受賞は私の映画人生の新しい1ページを開いてくれました。ありがとうございます」とスピーチした。
(マリオン・コティヤールとペネロペ・クルス、9月17日)
★マリオンコティヤールは1975年9月パリ生れの45歳、期せずして同い年の受賞者になり、さらにクルスがフランスのセザール栄誉賞を受賞したときのプレゼンターは、恩師アルモドバルとマリオン・コティヤールでした。両人とも2児の母親とは思えない若々しさで、近年、栄誉賞の年齢もすっかり若返るようになりました。翌18日にはカンヌ映画祭で特別上映されたフロール・ヴァスール監督のドキュメンタリー「Bigger Than Us」が上映され、共同製作者として二人揃って赤絨毯を踏みました。
(コティヤールとフロール・ヴァスール、9月18日フォトコール)
*マリオン・コティヤールキャリア&フィルモグラフィーは、コチラ⇒2021年09月02日
*ペネロペ・クルスのドノスティア栄誉賞の記事は、コチラ⇒2019年10月04日
★もう一人の受賞者ジョニー・デップの授与式は、9月22日が予定されています。
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