セクション・オフィシアル作品19作*マラガ映画祭2021 ⑪ ― 2021年05月27日 16:50
マドリードでセクション・オフィシアルのプレゼンテーションを開催
(マラガ映画祭2021のプレゼンテーション、5月25日ドマリードのCBAにて)
★5月25日、マラガからマドリードのシルクロ・デ・ベジャス・アルテスCBAに舞台を移して、映画祭代表ディレクターのフアン・アントニオ・ビガル、選考委員会メンバーであるフェルナンド・メンデス=レイテが出席して、セクション・オフィシアルにノミネートされた23作の監督、製作者などが参加してプレゼンが行われました。移動が制限されているので集まれたのはスペイン側だけでしたが、17名が参加、出席できなかったシネアストはオンラインまたはビデオレターで参加しました。CBAは1880年に設立された非営利団体の民間文化センターです。
★参加者15名のうち、セクン・デ・ラ・ロサ「El cover」の製作者キコ・マルティネス、オスカル・アイバル「El sustituto」の製作者ヘラルド・エレーロ、アウトコンペ上映のビセンテ・ビジャヌエバ「Sevillanas de Brooklyn」の製作者で共同脚本家のナチョ・ラカサの3人以外は監督でした。以下列挙すると、カロル・ロドリゲス、エセキエル・モンテス、マカレナ・アストルガ、アグスティ・ビリャロンガ、アイノア・ロドリゲス、フリア・デ・パス、ウーゴ・マルティン・クエルボ、ダニ・デ・ラ・トーレ、クラウディア・ピント、カルロス・テロン、アナ・ムルガレン、Judith Colell ジュディス・コレルの15名。小さい写真でほとんど識別できませんが・・・
★オンライン参加はルカス・トゥルトゥルTurturro、フアン・パブロ・フェリックス、ハビエル・フエンテス=レオン、ヘンリー・リンコンの4名、ビデオレター参加は、カルロス・キュアロン、Djin Sganzerla、ホアキン・マウアド、ハビエル・フェセルの4名でした。以下にタイトル、国名、監督名、製作年、ジャンル、上映時間などの順で列挙しておきます。
*セクション・オフィシアル19作*
1)「El cover」スペイン=ポルトガル、セクン・デ・ラ・ロサ、2020年、コメディ、90分
*オープニング作品、作品紹介は、コチラ⇒2021年05月18日
2)「15 horas」ドミニカ共和国=スペイン、Judith Colell ジュディス・コレル、2020年、80分
*バルセロナ出身の監督、スペイン映画アカデミー副会長を務めた。(2011~15)、代表作は2010年の「Elisa K」。
3)「Años luz」ウルグアイ、ホアキン・マウアド、2021年、ドラマ、81分
*1990年モンテビデオ生れ、監督、脚本家、製作者。ウルグアイ映画学校、キューバの映画TV学校で学ぶ。2017年「El sereno」でデビュー。本作は離れ離れに暮らしていた3人の姉兄が、亡父の残した古い家を売却するため、子供時代を過ごした故郷で再会する物語。
*作品紹介は、コチラ⇒2021年05月30日
4)「Ama」スペイン、フリア・デ・パス・ソルバス、2020年、ドラマ、90分
*監督、脚本家、バルセロナのカタルーニャ映画視聴覚上級学校ESCACで学ぶ。母親たちの孤独をフィクションとドキュメンタリーの中間の手法で語る、長編デビュー作。
6)「Cómo mueren las reinas」アルゼンチン、ルカス・トゥルトゥル)、2021年、83分
*長編映画デビュー作、1983年ブエノスアイレス生れ、ドキュメンタリーを多数撮っている
7)「Chavalas」スペイン、カロル・ロドリゲス・コラス、2020年、91分
*長編映画デビュー作、Cornella生れ、バルセロナに移住、写真家としてキャリアをスタートさせる。短編を多数撮っている。離れがたい4人の女の子の友情が語られる。
8)「Con quién viajas」スペイン、ウーゴ・マルティン・クエルボ、2021年、87分
*長編映画デビュー作、1987年マドリード生れ、2005年広告会社で働き始めるが、翌年録音助手として映画界入りする。本作は見知らぬ同士の4人の旅人が1台の車でムルシアに向かう話。面白そうなので作品紹介を予定しています。
10)「El sustituto」スペイン、オスカル・アイバル、2020年、117分
*バルセロナ生れ、監督、脚本家、代表作はサンティアゴ・セグラを起用した「El gran Vázquez」(10)、本作はリカルド・ゴメス主演のアクション・アドベンチャー。
11)「El ventre del mar / El vientre del mar」スペイン、アグスティ・ビリャロンガ、
2021年、78分、カタルーニャ語、スペイン語字幕入り上映。
*作品紹介は、コチラ⇒2021年05月09日
12)「Homble muerto no sabe vivir」スペイン、エゼキエル・モンテス、2021年、105分
*長編映画デビュー作、マラガ生れ、監督、製作者、短編多数、「Este amor es de otro planeta」(19)ほかをプロデュースしている。第2作が進行中。
13)「Karnawal」アルゼンチン=ブラジル=メキシコ=チリ=ノルウェー=ボリビア、
フアン・パブロ・フェリックス、2020年、97分
*アルゼンチン生れ、監督、脚本家、TVシリーズを多数手掛けている。本作はグアダラハラ映画祭2020で監督賞と主演のアルフレッド・カストロが男優賞、カストロはトゥールーズ映画祭でも男優賞を受賞している。
*作品紹介は、コチラ⇒2021年06月13日
15)「La ciudad de las fieras」コロンビア=エクアドル、ヘンリー・リンコン、2021年、93分
*監督、脚本家、製作者。2016年「Pasos de héroe」でデビュー、本作は2作目。
16)「La consecuencias」スペイン=オランダ=ベルギー、
クラウディア・ピント・エンペラドール、2021年、96分、第2作目
*ベネズエラ生れ、監督、脚本家、製作者。デビュー作「La distancia más larga」(13)は、第1回イベロアメリカ・プラチナ賞2015で初監督賞を受賞他、受賞歴多数、TVシリーズも手掛けている。
*デビュー作&監督キャリア紹介は、コチラ⇒2013年09月05日/2015年02月07日
18)「Live is life」スペイン、ダニ・デ・ラ・トーレ、2020年、109分
*1975年ガリシアのルゴ生れ、監督、脚本家、製作者。代表作「El desconocido」(『暴走車 ランナウェイ・カー』)、「La sombra de la Ley」(『ガン・シティ~動乱のバルセロナ』)など。新作は1985年半ばのガリシアを舞台にした5人の少年の冒険物語。
*作品紹介は、コチラ⇒2021年06月11日
19)「Mulher oceano / Mujer océano」ブラジル、Djin Sganzerla、2020年、99分
*ポルトガル語、スペイン語字幕入り上映。1977年リオデジャネイロ生れ、女優、監督、製作者。本作は東京に移住したブラジルの作家が、日本の経験をベースに新作を書こうとする。
21)「Historias lamentables」スペイン、ハビエル・フェセル、2020年、コメディ、129分
*代表作『だれもが愛しいチャンピオン』『モルタデロとフィレモン』などヒット作多数。今年のビスナガ特別栄誉賞受賞者。
22)「Operación Camarón」スペイン、カルロス・テロン、2020年、コメディ、105分
*1978年サラマンカ生れ、監督、製作者(短編でゴヤ賞受賞)、TVシリーズを多数手掛けている。
23)「Sevillanas de Brooklyn」スペイン、ビセンテ・ビジャヌエバ、2020、コメディ、97分
*2011年長編デビュー、2017年の「TOC TOC」は100万人が観たというヒット作
★以上23作です(うち女性監督が8人)。例年に比べてスペイン映画、コメディが多い印象ですが、これも新型コロナウイルスの影響かもしれません。次回からデビュー作を中心に作品紹介を予定しています。
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